オフショアリークスとは?パナマ文書の日本人リストのデマについて

オフショアリークスのイメージ画像

パナマ文書問題が世界中で大きな波紋を広げていますが、ネット上に出てくる日本人や日本企業のリストがデマだというニュースも出てきています。

パナマ文書とオフショアリークスを混同しているというものなのですが、この時によく出てくる言葉、『オフショアリークス』とは一体何なのでしょうか?

オフショアリークスとパナマ文書にはどのような関係があるのか?

今回もできるだけ、初心者にわかりやすいように解説していきたいと思います。

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オフショアリークスのオフショアとは?

オフショアリークスとは一体何なのでしょうか?

まず、オフショア(offshore)という言葉から説明していきましょう。

オフショアは、よく金融の世界で使われる言葉です。

本来、『ショア(海岸や湖岸などの岸)+オフする(離れる)』という2つの単語がくっついたもので、海外のタックスヘイブン(所得税や法人税がない or 非常に低い国)を利用するときに使われます。

タックスヘイブンの代表的な国については以下の通り。

【世界中のタックスヘイブン(租税回避地)】タックスヘイブンの国々の画像

アジア・太平洋、ヨーロッパ・地中海、カリブ海・大西洋など、各地域の小さな国などを中心にタックスヘイブンは存在しているのです。

 

金融の世界では、このような課税がない国(タックスヘイブン)に資産を預けることを『オフショア』と呼ぶのですが、一体、どのようなメリットがあるのかみていきましょう。

 

1、プライバシーが守られている

2、節税

3、資産の分散

4、相続税回避

 

オフショアを理解する上で大事なのことは、何も脱税を勧めているものではないということです。

当然ながら、日本に居住している人であれば、たとえタックスヘイブンで課税がなくても申告義務があるので、本格的にオフショアのメリットを受けるには、タックスヘイブンに法人を設立するしかありません。

つまり、どうするのかというと、タックスヘイブンで口座を開き、ペーパーカンパニーをつくることで資産運用をするのです。 

 

日本という国は金利が低く、税率が高いため、なかなか資産を増やすことが難しいものです。

なので、タックスヘイブンに資産運用を目的とした会社を作ることで、投資や金融商品にかかる税を回避したり、特許権や商標権などの知的財産権をペーパーカンパニーに持たせることで、そのライセンス料などを蓄えるということが可能なのです。(節税+資産の分散

何にせよ、オフショアでは法人税がかからない分、大企業や利益の出ている企業であればあるほど、非常にメリットが大きいと言えるでしょう。

海外の富裕層にとっては、相続税がかからないところもメリットですね。(相続税回避)

そして何より、オフショアがここまで資産家たちに人気があるのは、タックスヘイブンの秘匿性の高さなのではないでしょうか?(プライバシーの保護)

タックスヘイブンのセキュリティイメージ

日本国内ではイメージしにくいかと思いますが、こういったオフショアの地域では、財産に対してのプライバシーが完全に守られているので安心、というわけなのです。 (犯罪に使われるようなお金は開示が求められることもあります)

 

以上が、オフショアの説明ですが、モラルに則って行う分には節税対策として利用することは問題ないと言えそうです。 しかし、実際はモラルなき部分も多く、クリーンな世界ではないみたいでした。

オフショアリークスについて

オフショアリークスの秘密を守るイメージ画像

そして次がオフショアリークスの、リークス(leaks)『漏えい』の部分ですね。

先ほどのオフショアを読んで頂くとわかるかと思いますが、『考えようによっては悪用できるのでは?』という部分もあります。

たとえば、世界中のタックスヘイブンにペーパーカンパニーを作ることで、資産の足跡が他人にわからないようにすることもできるし、そのお金を悪事に利用することも可能だからです。(暴力団に行ってしまったり、軍事目的で利用するなど)

そして、世界中の富裕層や大企業のお金が世界中のタックスヘイブンに集まることで、各国の税収が減り、国が弱体化してしまう危険性もあります。

 

このことは国際的に懸念されていることなのですが、オフショアの秘匿性の高さから、いままでなかなか踏み込めない問題だあったことは確かです。

しかし、2013年に非営利組織ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)により、オフショアでの実態が暴かれることになったのです。 この事件のことを『オフショアリークス』と呼びます。

このオフショアリークスのデータは計260GBという量(パナマ文書は約10倍)で、当時かなりスキャンダルの世界中で大きな衝撃をあたえましたが、日本ではあまり話題にならなかったようです。

オフショアリークスについては、ICIJに参加していた朝日新聞の記者が関わっていたとのことですが、当時、この事実を企業名付きではっきりと伝えたのはしんぶん赤旗だけでした。

あまり馴染みのない方のために簡単に説明しておくと、しんぶん赤旗は日本共産党が発行している新聞で、政治資金がらみなどの不正、業界などの癒着など、一般紙とは違い、国会で追求されるような問題などを積極的に発信するという特徴を持っています。

ちなみにその時のしんぶん赤旗の記事はこちら。

⇒しんぶん赤旗①

⇒しんぶん赤旗②

巨額の富を隠匿する漆黒の闇こそタックスヘイブン(租税回避地)です。 そこでは当局の規制は及ばず、会計操作による税金逃れをはじめ、横領、裏金、犯罪の温床となり世界経済を大きくゆがめています。 新自由主義思想の拡大とともに、急速に増殖しています。 タックスヘイブンに隠された金融資産は1650兆~2500兆円(英国の民間団体タックス・ジャスティス・ネットワーク調べ)ともいわれ、投機資金として、アジア通貨危機、リーマン・ショックなどさまざまな経済危機の原因ともなってきました。(佐久間亮)

引用元:しんぶん赤旗(2013/8/25)

このように、オフショアリークスについて大きく警鐘を鳴らしていたことがわかります。

そして2016年4月3日、また新たにパナマ文書の情報(一部重要なもの)が世界中に流されることになりました。

 

パナマ文書で名前が確認できた人物は、各国の大物政治家や財界人、スポーツ選手や映画俳優など。

彼らはタックスヘイブンにオフショアカンパニーを設立し、多額の資産を預けていたことが、世間から多くの非難を集めることとなりました。 アイスランド首相は退任を迫られ、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領を始めとする多くの国の首脳陣たちが窮地に立たされています。

パナマ文書では政治家だけではなく、サッカー選手のリオネル・メッシや映画俳優のジャッキー・チェンの名前なども確認されているようです。

今回、パナマ文書での政治家や企業の発覚が少なかったアメリカのオバマ大統領は、『租税回避が違法でないことが、すでに大問題だ』として、その抜け道を許してはいけないとの意向を示しました。

 

今回のパナマ文書は、2013年のオフショアリークスの強化版。 さらに奥の突っ込んだところまで、その実態を探ることができる内部文書ということがいえるでしょう。

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パナマ文書の日本人リストのデマについて

今回、ネット上では日本人や日本企業の名前も確認されたとの情報が流れ、某掲示板では、日本人なら誰もが知っている日本の有名企業や個人名まで出てきていました。

しかしながら、それらの多くは今回のパナマ文書で発覚したものではなく、2013年のオフショアリークスのものであることがわかったそうです。

先程も言った通り、2013年のオフショアリークスについて、日本ではほとんど話題になっていません。 そういった背景もあり、情報が錯綜するなかで、パナマ文書とオフショアリークスがごっちゃになってしまったようです。

2013年オフショアリークスのネットでの反応

174 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2013/06/15(土) 20:37:35.88 ID:zITvmHbe [1/2]

http://offshoreleaks.icij.org/

ギガジンに書いてある通りJapanて入力してListed Addressesから会社探してみた
1-34-16, Ogusu Minami-Ku Fukuoka 815-8686 Japan
ってのがあるんだけど、これ株式会社やずやなんだよね
つまりやずやは租税回避してたって事?

株式会社 やずや
815-8686 福岡県福岡市南区大楠 1丁目34-16

53 : ( ● ´ ー ` ● ) はスバラシイ : 2013/06/16(日) 15:00:23.90 ID:PlBf+2c80
Yazu Kikaku Co., Ltd
http://offshoreleaks.icij.org/nodes/76603

これがやずやの租税回避地にある現地法人で

Sun Red River Cayman Co., Ltd.
http://offshoreleaks.icij.org/nodes/172226

これはどんな関係の会社なんだろ。

とおる やずとか
みよこ やずとか

何か人名っぽいのあるけど。

69 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] : 2013/06/16(日) 15:08:16.70 ID:EwDKYiAS0
>>53
矢頭美世子はやずやの社長じゃねーの?
あ、元社長かも 矢頭徹のが今の社長か

70 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:08:27.19 ID:SDykZUum0
これとスノーデンの話題で4chanはここ数日もちきりなのに、
2chでは全く盛り上がってないな

59 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:02:19.36 ID:PlBf+2c80
SUN RED RIVER CAYMAN有限公司。
ケイマン諸島における当社。税識別番号:129168
http://loophole4all.com/index.php?id_i=110628&id_e=129168&company=SUN+RED+RIVER+CAYMAN+CO.+LTD.

なるほど、ひろゆきのパケットモンスターみたいなとこなのねw

99 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:27:50.83 ID:HXSKeNV70
いい感じに広まってきたな
電通も野村もあるぞ

112 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:38:58.04 ID:6JuI3aU/0
しかし医者多いのな
名前ググったら学会資料だの何だの出てくる出てくる

29 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] : 2013/06/16(日) 14:47:06.43 ID:TXvWFBcU0
この検索けっこう面白いな
日本のインフラ利用しながら税金払ってない企業を追求できる

46 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] : 2013/06/16(日) 14:55:13.65 ID:B6vTip0hO
こんだけデータがあると、租税回避をしていた日本の法人や個人を
くまなくチェックするだけでも大変だなw
検証しているヤツは是非とも頑張ってくれ

115 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:39:41.48 ID:usdkOA750
おいおい、税金で助けて未だに優遇うけてるJALがでてきたぞ
どうなってんだ。シンガポールとかじゃなくてCookだからクック諸島?
http://offshoreleaks.icij.org/search?q=jal&ppl=on&ent=on&adr=on

139 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 15:58:26.30 ID:Epy1pwUI0
japanで検索してListed Addresses見ればええんか?たらこアウト?
Hamacho Centre Building 2-31-1 Nihonbashi-Hama-cho Chuo-ku, Tokyo 103-0007 JAPAN

141 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] : 2013/06/16(日) 16:01:54.34 ID:TXvWFBcU0
>>139
これドワンゴの本社じゃん

188 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です : 2013/06/16(日) 16:44:31.73 ID:Av2WX0bv0
http://offshoreleaks.icij.org/search?q=japan&ppl=on&ent=on&adr=on

まずは各自、自分の市区町村名で検索
できれば都道府県で検索

460件ぐらいだから手分けすればリスト全員洗えるぞ

220 : 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です[sage] : 2013/06/16(日) 17:21:02.74 ID:ARWCOEWh0
NTTドコモもあるよ
http://offshoreleaks.icij.org/nodes/14407

まあ普通にプレスリリースでも出てるから問題無さそうだけどな

中国でモバイル・ペイメント事業を展開する企業への出資について
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20051212b.html

引用元:http://matome.naver.jp/odai/2137148460128986001

※上記引用は2013年当時のものです

 

現在、『パナマ文書ではなくオフショアリークスのリストだ』ということで、それをデマだと言う声もあるそうなので、少しこのことについて考えてみたいと思います。

そもそも『パナマ文書』『オフショアリークス』も、これを世に出したのはICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)です。 そして、その両方共が同じ目的で世に出たもので、性質上はなんら変わるものではありません。

その目的とは、オフショアリークスによる政界・財界の汚職を暴くというもの。

 

今回、『パナマ文書』の内部機密情報というのは、1970年から2016年までのデータ(2.6TB)だと言われており、4月初旬に公開されたのはその中の重要な一部分と言われています。

パナマ文書、オフショアリークスのデータ量の図

そしてそれは、ICIJがこれまでリークしてきた2013年のオフショアリークスや、2014年のルクセンブルグリークス2015年のスイスリークスなどと同じように、タックスヘイブンを利用した脱税まがいの行為を暴くことを目的としたものであるからです。

このことから考えてみると、この問題に関して、デマだとか嘘だというほどのものではないと言えそうです。

しかし、企業や人物については少し注意が必要です。

しんぶん赤旗の記事を見てみましょう。

タックスヘイブンは所得にかかる税金がないか非常に低い国や地域です。 金融取引にかかわる規制が緩く、情報が不透明なことも共通しています。

その代表格が、カリブ海に浮かぶ英領ケイマン諸島です。 人口5万人の観光の島は、一方で600近い銀行を持つ世界有数の金融センターでもあります。 オリンパス粉飾決済事件、AIJ投資顧問年金詐欺事件など、多くの経済犯罪の舞台となってきました。

ケイマン諸島には所得税や法人税、証券投資の収益に対する税金がないうえ、わずかな手数料で簡単に会社をつくることができるため、脱税目的のペーパーカンパニーが無数に設置されています。 一つのビルに1万8857社もの企業が入っている事例も。 顧客の情報は同諸島が定める機密保護法によって守られ、捜査を阻んでいます。 金融や銀行取引の情報を漏らしたり入手したりしようとすれば、禁錮刑を含む罰則が控えています。

英国の金融の中心地であるシティー、銀行の高い守秘性で知られるスイス、タックスヘイブンへと資金をつなぐオランダ、さらに米国デラウェア州など、先進国のなかにも多くのタックスヘイブンが存在します。 多国籍企業はそうした国や地域を複雑に組み合わせ課税を逃れています。

世界の貿易取引の半分以上がタックスヘイブンを経由しているともいわれています。 タックスヘイブンは資本主義のシステムのなかにしっかりと組み込まれ、多国籍企業の活動を裏から支える役割を果たしています。

日本の大企業はどうでしょうか。 東京証券取引所上場企業の時価総額上位50社(8月20日時点)のうち、45社が少なくとも354の子会社をタックスヘイブンに持ち、その資本金の合計額は8.7兆円に上ります(各社の有価証券報告書から)。

三井住友フィナンシャルグループはケイマンに持っている18の子会社だけで、資本金が3兆円に迫ります。 国が株式の3割を保有するNTTやJTも多額の資産をタックスヘイブンに投じています。 オランダに、統括会社や持ち株会社を持つ企業も多く見られます。

国際租税協会日本史部会長の本庄資(たすく)氏は、その著書で『大企業はほとんどすべてタックスヘイブン中毒に罹っている』と指摘しています。

タックスヘイブンを利用した多国籍企業や富裕層の課税逃れによる税収減は、汗水流して働く国民への増税や社会保障切り捨ての形で回ってきます。

引用元:しんぶん赤旗(2013/8/25)

⇒オフショアリークスデータベース

 

今回、パナマ文書で明らかにされている情報(またはこれから開示される情報)と、2013年のオフショアリークスで名前の上がった企業が関係しているかどうかは定かではありません。 しかし、この記事を読む限り、問題の性質としては同一線上にあると見て良いのではないでしょうか。

2013年にはすでに問題になっていたオフショアリークスが、今回のパナマ文書により一気に燃え上がったのは、当時、日本であまり大きく取り上げられなかったしわ寄せとも言えるでしょう。

ただ、現時点では、特定の企業への批判が時期尚早なのは間違いない事実。

しかし、この好機に、オフショアリークスで先陣を切った『新聞あかはた』を発行している共産党が静かなのはどうしてなのでしょう?(意味深)

日本でも、考えようによっては水面下でメディア・コントロールされている背景が浮かび上がってきそうです。

中国のオフショアイメージ

【関連記事】
⇒パナマ文書問題まとめ

少し話が逸れましたが、米オバマ大統領も『租税回避が違法でないことが問題だ』と言っているように、タックスヘイブンによる多額の税逃れを問題視することは、私たち日本国民においても非常に大事なことです。

世界的に大きな波紋を広げている『パナマ文書』ですが、タックスヘイブンを複雑に経由させ、巨額の資産を蓄え続けている一部の富裕層や大企業については(それが誰かはわかりませんが、いることは事実)、なんとかその問題を追求していきたいところです。

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