イギリスのEU離脱はなぜ?日本の為替の影響などをわかりやすく!

EU離脱のイメージ画像

6月24日のEU(欧州連合)離脱の是非を問うイギリスの国民投票の結果で、国民の回答は驚きの『やっちゃえ、ridatsu』だという結果になりましたね。

朝から半分白目を向きながら、『高い高いからの~急降下』する為替チャートを見ていたわけですけど、『リーマン・ショック再来か?』って感じで日本の為替もドル円が一時100円を割るという、かなり大きな影響を受けてしまいました。

開票が行われる前まではそれなりにイギリスの『EU残留』が予測されてたと思っていたのですが、スマホで為替チャート見ながらフラついている私に向かって、『ニュースでEU離脱の可能性もあるって言ってたじゃん』と家族からの心ないひと言が…。

出口調査も(僅差ですが)『残留』が上回っていたのに、なぜ最終的にイギリスがEU離脱することになったのかについてわかりやすくお話していきたいと思います。

 

※この記事は普段、経済に興味のない初心者の方にもわかりやすいように、多少表現が抽象的だったりユーモアを交えて解説しています。

イギリスのEU離脱はなぜ?

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そもそも、なぜイギリスが『EU離脱か残留か?』が争点になった国民投票を行うことになったかが問題ですよね。

まぁ、ひとことで言うと『不況』だからなんですが、もう少し深く突っ込んで見てみると、不況なのに社会保障を目当てに集まってくる移民が多く、自国民からの不満が噴出していたからだということがわかります。

 

日本でも似たようなことがありますよね?

(生活保護を受けてる〇〇人とか…)

 

移民については問題の根が深く、もちろん、移民のすべてが悪いわけではないことだけは理解しておいて欲しいのですが、やはり自国民としては、そのために自分たちの保障が圧迫されてしまうことは納得がいかないところなのでしょう。

しかしながら、EU(欧州連合)の約束事で移民を受け入れるという話合いが決まってるんだから、イギリスだけそれを受け入れないわけにはいきません。

 

ただ、イギリスは福祉が充実した国なので、イラクやシリアからの移住希望者が跡を絶たず、その分、移民に対する国の税負担が重くなってしまうばかりなんですね。

 

英:『このまま移民が増え続けると、税負担がさらに深刻になっていくし、テロの危険性も高まってしまうかもしれへん。 でも自分だけEUから抜けてしまうと経済不安を引き起こすかもしれへんし、他のEUの連中からのバッシングも避けられへんやろうしなぁ・・・。』

 

 

せや!

国民に聞いて決めたらええんや!

 

EU離脱する気の英国民イメージ

というのが、今回のEU残留か離脱かを賭けた選挙の成り立ちです。

 

ただ、今回の国民投票ってぶっちゃけた話、キャメロン首相が無視することもできたんですよね。 だけど、なぜそれを無視できなかったのか?

 

 

そりゃ『パナマ文書』があったからでしょうよ!

 

 

キャメロン首相もパナマ文書の資産隠しで槍玉に挙げられた人物のひとりだったのですが、今回の国民投票を受け入れざるを得なかったのは、こうしたことが背景にあったからだと考えられます。

キャメロン首相からすると、このような荒れるとわかっている選挙はしたくなかったはずですが、それ以上にパナマ文書問題を大きくしたくなかった個人的な理由ために、こうした瀬戸際戦術に出たというわけです。

 

『EU離脱を選択するほど国民もバカじゃなかろう』とタカをくくっていたキャメロン首相は、結局『辞意を表明』し、今回の戦いに敗れたということですね。

バカだよね~(by 小川菜摘)

 

【関連記事】
パナマ文書とは?日本人&日本企業リストの影響と報道しない理由

イギリスのEU離脱をわかりやすく!

EU離脱を見守る残留派の英国民

では、今回のイギリスのEU離脱について、もう少しわかりやすく解説していきたいと思います。

先ほどは移民問題について見てみましたが、それに伴うメリット・デメリットがあることは確かです。 そこで移民問題の先にあるもう1つの争点である『イギリス経済』について見ていきましょう。

まず、フラットな意見として、『EU離脱』と『そのまま残留』ではどちらがイギリス人のためになるのかと問われれば、経済面でも安全保障においても、圧倒的に『残留』だったと言われています。

 

 

えっ、残留の方が良かったの?

 

EU離脱が決まったときの英国民のイメージ

まぁ、EU離脱の最大のデメリットは、ユーロをメインとした欧州市場から手を引くということですから、経済や貿易面ではかなりマイナスになることは間違いありません。 EU離脱は世界的な信用から見て、イギリス経済へのダメージは非常に大きく、その影響から不況に耐え切れなくなる企業や会社も出てくるので、失業者(特に金融関連)が増えることは容易に想像できます。

短いスパンで見ると、イギリス経済もヨーロッパ経済も不安定に陥ることになるのですが(長期的には未知の世界)、それでも英国民は『離脱』を選択しました。

 

 

そもそも『EUからしてよくわかんねーよ!(T_T)』という方のために簡単に説明しておきますと、EU(欧州連合)というのはヨーロッパの国々が協力して、ユーロを主流とした経済を活性化させるための共同連合なのですが、どうしても国によって公平・不公平というのが出てきます。

例えば、EUに加盟しているドイツやイギリスなどの経済的に規模の大きな国は、同じ加盟国でも財政危機に陥っているギリシャやスペインなどに対し、援助という形でバランスを取ることになりますからね。

 

しかし、強き者が弱き者を助ける構図というのは常に一方通行なので、今回のイギリスの選挙は『都合のいいことばっかりこっちに押し付けやがって! いい加減にしろや、くされ怠け者どもが!(本音)』という怒りの表れなわけです。(建前はもっと穏やかな言い方してますが・笑)

 

 

そしてとうとう今回の離脱が決定し、EU(欧州連合)市場を手放すことで、不公平だと感じていたEU政策に縛られることなく移民の流入を止め、再び大英帝国として自国の純化を推し進めることができる、というわけですね。

 

ただ、それでも『残留』の方が経済的にも安全保障的にもメリットは多かったはずなのですが、肉を切らせて骨を断つよろしく(少々英国民が感情的過ぎたとの指摘はありますが)イギリスはEU離脱を選択することとなったというわけですね。

 

この選択が良かったのか悪かったのか?

それはこれからの動向を見てみないとわかりません。

 

この先の問題としては、連鎖的にEUからの離脱国が出てくるかもしれないということです。

それはEUの解体に繋がる恐れもあるので、今回の国民投票はそれだけ意味が大きかったものと言えるのではないでしょうか?

イギリスのEU離脱が日本の為替に与えた影響

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イギリスのEU離脱は遠い国の話のようですが、日本でも為替や株価においては非常に大きな影響がありました。

特に今回のイギリスのEU離脱が日本に一番大きく与えた影響は『為替』で、朝一のドル円の上昇から、午前中だけで6円ほど落ちましたからね。 FXなどで為替相場を読み間違えて負けた人はかなり居たはず。(私もデスガネー・泣)

 

余談ですが、こういった大相場の後に電車が止まったり、ダイヤが乱れるのは、FXの海外業者でハイレバレッジ利用(日本が最大25倍に対して海外は400倍)しているユーザーが大負けして心神喪失することからだと言われていますが、これは日本の法律でFXでの損失では自己破産ができないことが背景にあるからです。(気をつけましょう)

 

そして、これからイギリスとEUは2年間かけて離脱の時期や、関税などの条件を交渉することとなるので、今回のEU離脱の内容如何で為替にも大きく影響が出てくることになるでしょう。

そもそも、世界市場は今現在、ニューヨーク・上海・ロンドンの3つの都市を中心に回っているのですが、離脱が決定してしまったら各国の金融機関はロンドンから撤退して、ドイツかフランスに移転する可能性が高くなります。 つまり、ヨーロッパの窓口的な役割を果たしていたイギリスがヨーロッパ各国から見捨てられれば、当然、イギリスの通過であるポンドの価値も下落することになりますし、EUにしてもイギリスが離脱することでユーロの価値が下落することになります。

 

つまり…

 

(短期的にみて)お互いにメリットがないということですね。

ポンドが下がれば、イギリス人やイギリスの企業が外国から物を買う時に、今まで以上にポンドを支払わなくてはならないことになります。 結果、消費が低迷することになるでしょう。 この感覚を日本人で例えると、消費税が上がったら値段が高くなる分、物を買いにくくなる感じに似ているかもしれませんね。

 

EU離脱でポンドが急降下した為替チャート(ナイアガラのポンド円チャート)

 

そこで、最も大きな影響を受けてしまうのが『日本の円』ですね。

いつも言われていることですが、海外で何か問題が起きるとリスクオフで日本の円が買われます。 それは海外投資家から『円』が最も安全な通貨だと認識されているからなのですが、これは本来『円』が持っている価値が高いからではなく、あくまでもリスクヘッジとして円が高騰しているということですね。

 

円高の何がいけないのかをひとことで言うと、『輸出産業の経営が悪化する』からです。

 

輸出産業で成り立っている日本からすると、まったく持ってはた迷惑な話です。

アベノミクスで円安を推進して政策を推し進めている日本からすると、デフレの進行を助長する恐れもあるので、海外投資家のリスクオフからの『円買い』は日本経済にも悪い影響を与えることとなります。

私たち日本人は民主党政権時代、円高によって個人輸入や海外旅行で得をしたという側面もありましたが、結果的には経済が冷えきって立ちいかなくなってしまったことを学習しました。

【関連記事】
EU離脱のメリット・デメリットを分かりやすく!

 

今回のイギリス国民も同じように目先の利益に走ってしまったのか、それとも歴史的勇断であったのか、それがわかるのはまだまだ先の話になることでしょう。 ただ、今回のイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選のトランプ氏しかり、大国での右傾化は日本へも大きな影響を与えることは間違いなさそうです。

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