ダラスの銃撃戦何故起きた?銃社会の国の闇とISが憶測された理由

ダラス銃撃戦時の警察イメージ画像

2016年7月7日(現地時間)、米テキサス州ダラスで警官10人以上が死傷する銃撃戦が起きました。

今月の初めにバングラデシュ・ダッカでのテロ襲撃事件の悲しみが冷めやらぬ中、次は銃社会問題が懸念されているアメリカで警官と武装した犯人が銃撃戦…。

理由は、警察による黒人男性射殺の報復とされていますが、実際の銃撃戦動画を見る限りでは、犯人はプロの傭兵か元軍人だと推察できる動きでした。 また一方で、現在、世界中でIS(イスラム過激派)がテロの脅威となっており、このような側面から、ダラスでの銃撃戦でも色々な憶測が飛び交っています。

そして、銃社会であるアメリカでは『これでまた銃が売れる』という闇に包まれた現実があるのです。

米テキサス州ダラスの俯瞰地図

ダラスの銃撃戦は何故起きた?

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米テキサス州ダラス市内で行われていた、警察官による相次ぐ黒人男性射殺事件に対する抗議デモの最中、警察官を狙った銃撃が発生。 犯人グループは4人で、そのうち2人は狙撃手であることから、かなり計画的な犯行だと見られており、警察官5人が死亡したと伝えられています。 現在、容疑者3人を拘束し、残る容疑者1人とは銃撃戦の末、死亡したとのこと。

 


(ダラス銃撃戦事件現場)

そもそもこの事件が起こった背景に、白人警察による黒人への強い取り締まりがあります。

米ミネソタ州では今月6日、黒人男性が車のテールランプが故障していたことを理由に警察官の取り締まりを受け、財布を取ろうとしたところ警官に撃たれて死亡するという事件がありました。 その時の様子を、車に同乗していた婚約者がFacebookで公開したことをきっかけに、今回のデモが起こったそうです。 後部座席には婚約者の4歳になる娘もいたこともあり、白人警察への黒人への強い取り締まりに対して強い反発があったことは間違いないでしょう。

 

ミネソタ州の事件はファルコンハイツで6日に発生。黒人のフィランド・カスティールさんは車のテールランプが壊れていたことを理由に停止を命じられた。自分は銃携帯の許可証を持ち、銃を携帯していると告げて財布に手を伸ばしたところ、警官に撃たれたという。

同乗していた婚約者のダイアモンド・レイノルズさんは、Tシャツのそでや胸部付近から大量の血を流し、のけぞった姿勢でうめき声を上げるカスティールさんの様子をビデオに収め、経緯を収録した。カスティールさんに銃口を向け続ける警官の姿もとらえていた。後部座席にはレイノルズさんの4歳の娘が乗っていた。

警官はいら立った様子でレイノルズさんに対し両手を見せろと指示。レイノルズさんは落ち着いて指示に従ったが、警官は「彼に(銃には)手を伸ばすなと言ったんだ。手を離せと言った」と動揺した様子だった。

カスティールさんは助からないと悟ったレイノルズさんは「主よ、どうか彼を死なせないで」と祈り、警官に向かって「あなたが彼を4発撃った。彼はただ免許証をとろうとしていた」と訴えている。

警官の命令で車から降ろされたレイノルズさんは、「どうか彼を死なせないで」と叫び、娘と一緒に警察の車に乗せられた。

カスティールさんは病院で死亡が確認された。もうすぐ33歳の誕生日を迎えるはずだった。学校の栄養管理士だったカスティールさんは、同僚にも子どもたちにも人気があったという。

引用元:CNN

そしてこの前日にも、ルイジアナ州で黒人男性が警察に撃たれて死亡するという事件が起きたばかりでした。

7月7日ダラスで行われた黒人による警察へのデモ

オバマ大統領は会見で次のように語っています。

こういう事件が起きると、この国の市民のかなり大勢が、まるで自分たちは肌の色を理由に同じ扱いを受けていないと感じてしまう。 それはつらい。 全員が気をつけるべきことだ。 これは黒人だけの問題じゃないし、ヒスパニックだけの問題ではない。 これはアメリカの問題であり、全員が気にするべき問題だ。 公平な人全員が気にすべきことだ。 言っておきたいのが、大多数の警察官には非常に感謝し尊敬している。 私達を守るために連日命を危険にさらしてくれている。 大変な仕事だ…。

引用元:BBC JAPAN

ダラス銃撃戦でISが憶測された理由

ダラス狙撃犯の画像(市民が隠し撮りした犯人)

米テキサス州ダラスでの銃撃戦は警察へのデモの最中に起こったことなので、その様子がYouTubeなどの動画にアップされていました。 私も実際にそれらの動画を観たのですが、普段銃を扱ったことのない素人が感情的に銃をぶっ放すというものではなく、かなり手練れの者達の犯行に見えました。

実際にそう感じた人は多く、普段から銃を持っているはずの警官よりも慣れた動きで撃ち合いをしている様子が見て取れるので、そこからこんな憶測が飛び交っているようなのです。

 

これはデモを利用したIS(イスラム過激派)の仕業ではないのか?

 

なぜ、このような憶測や噂が出てしまうのかというと、ここ最近のIS(イスラム過激派)は直接的なテロ攻撃だけでなく、インターネットの情報発信により多くのシンパ(共感者)を集めています。 先月起きたフロリダ州の銃乱射事件も、直接的なIS構成員ではなく、狂信者が狂信者を引き合わせた形で起きてしまった惨劇です。

今月初めにバングラデシュ・ダッカで起きたテロ襲撃事件も、直接的なIS構成員ではなく、ISの考えに共感しているシンパが行なったテロだと報じられています。

IS(イスラム過激派)

つまり、IS(イスラム過激派)は、このように世界が破滅すればいいという思想を持つ世界中の狂信者にテロ攻撃をする口実を与え、彼らの残虐で病的な攻撃性から罪悪感を取り除くことで、テロ行為を促しているところがあると言われているのです。

生粋のアラブ人以外でのIS(イスラム過激派)参加が国際問題化している中で、このような憶測が出てしまうのは無理がないのかもしれませんね。

銃社会の国の闇

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米テキサス州ダラスでこのような銃撃戦が起きてしまったことは非常に残念なことですが、これが銃社会の国の現状であることはしっかりと認識するべき問題です。

ダラスの銃撃戦の動画を観ればわかるのですが、FPSさながらの撃ち合いで、観る人間によっては非常に興奮する映像だとも言えるでしょう。

FPSとは、ファースト・パーソン・シューターの略で、主人公の主観で進めていくガンシューティングゲームのことです。 実際に戦場や犯罪現場で銃撃戦を繰り広げているような錯覚を覚えるようなリアルさで、アメリカや日本でも大変に人気のあるゲームジャンルと言われています。

 

さて、今回のダラスの銃撃戦で、このようなFPSゲームの売上に影響する面もあるでしょうが、アメリカという銃社会の国では実際に売れるのは『本物の銃』です。 これこそが銃社会の闇で、アメリカを始めとする世界中の国々で、銃撃戦や銃乱射事件などのテロが起きる度、銃が購入できる社会では銃の売上が上がるという事実があります。

 

アメリカが銃社会であることがわかる画像

アメリカの闇のマーケットは、実はこの武器市場と言われており、アメリカの一部の政治家(オバマではない)は中東の武器商人と手を組んでお金儲けをしているという話もあります。 私たちにはわからない世界ですが、武器には非常に魅力があり、ゲームの世界を飛び越してそれを集めたくなったり、実際に使用してみたくなるという人も決して少なくはありません。

かなりクレイジーな世界ですが、銃を売りたい人が銃を売るためにはどうすればいいのか、これ以上、説明は不要でしょう。 

 

ダラスのデモを警備する警察

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この先、銃で襲う人たちが向かってきた場合、武装している人間に話し合いが通じると思えないのは私だけではないはずです。 ただ、今回のダラスの銃撃戦をニュースや動画で観て、間違いなくこれでまた社会的弱者は身を守るために銃を購入するでしょうし、犯人が使用した銃器について世界中の掲示板で語られるのは確かです。

いま世の中がテロや、武装集団によって危機に晒されつつあるのは間違いないのかもしれませんね。

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One Response to “ダラスの銃撃戦何故起きた?銃社会の国の闇とISが憶測された理由”

  1. […] またその後の経過は日本ではほとんど報道されていませんが、抗議のデモは全米に広がる気配で、特に射殺事件のあったミネソタ州では、暴徒化したデモ参加者が警官にコンクリートの塊を投げつけ重傷を負わせるなどして、すでに200名以上の逮捕者を出している模様です。こういう社会不安の中で多くの人々は戦慄していることでしょう。これを一般のミディアはあいも変わらず「銃社会の闇」などとし、いかにも銃があるのが問題の元凶であるかのような、うんざりとする、硬直した、真実とは程遠い、歪曲した報道を繰り返すのみです。 […]

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