認知症女性がデイ利用中に徘徊死亡…賠償金高すぎ…|福岡地裁

福岡認知症女性徘徊についてのイメージ

認知症の女性(76)がデイ利用中に徘徊死亡したことを受けて、福岡地裁は施設側に2870万円の損害賠償の支払い命じたというニュースが流れていました。

おおお。

2870万円って、どんな計算したらそんな大金になるのかわからないんですが、賠償金額高すぎじゃない?

いやいや、わかってますよ。 不謹慎なことくらい。

だからわざわざ個人ブログで書いてるんですけど、ちょっと疑問なんですけど、そんなに杜撰な体制で介護していたんですかね? 認知症のこの女性が徘徊することくらいケアプランにしっかり盛り込まれてたでしょうし、現場の職員の連携が甘かったというのもあるんでしょうが、それにしてもペナルティでかいですよね。

今回は、この件について少し書いてみたいと思います。

認知症女性がデイ利用中に徘徊死亡

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認知症の女性通所先(社会福祉法人新宮偕同園)デイサービスセンターから抜けだして、そのまま死亡したのは施設側に責任があるとして、福岡地裁は計2870万円の支払いを命じたそうです。

認知症の女性は76歳で、アルツハイマー型認知症ということでデイサービスに通っていたとのことですが、施設への通所は2013年12月から。 そして、2014年1月23日の昼ごろに施設非常口から逃げ出して、3日後に近くの畑で凍死のため亡くなったとのこと。

 

うーん。入所してわずか2ヶ月以内の話ですか…。

ヒヤリハットを通り越して、いきなり非常口から出てしまったのか、それともある程度予兆があったのかで見方が変わりますが、さすがにケアプランに徘徊グセがあるって出てたでしょうし、現場がちゃんと機能していれば防げた話なんでしょうね。

平田裁判長は「女性には徘徊癖があり、施設側は警戒すべきだった。すぐに警察に通報するなど最善の対応も取らなかった」などと指摘。

引用元:読売ニュース

 

この、すぐに警察への通報をしてなかったという話もありますが、はっきりいって『?』ですよね。 さすがに家族に連絡はしたんでしょうが、その家族から警察へは連絡がなかったってことでしょうか? わけがわかりません。

東京ならいざ知らず、こんな村社会の名残のありそうな場所じゃすぐに悪い噂が立つし、すぐに通報できなかったんでしょうね。 しかし、これは痛恨の過失といえるかもしれません。

それにしても、3日後に畑で見つかったということは、それまでの2日間、近隣の住民も気が付かなかったんでしょうか? 施設内は当然温かいので、そのまま非常口から出て、死因が凍死だってんだから、そのおばあちゃんは薄着だったはずなのに、だーれも気が付かなかったんですかね?

おばあちゃん、寒かっただろうなぁ…。

福岡地裁が出した施設新宮偕同園への賠償金が高すぎ…

福岡新宮偕同園の施設、デイサービス画像

それで、福岡地裁(平田直人裁判長)が今回出した判決は、施設新宮偕同園(しんぐうかいどうえん)への2870万円の支払い命令だそうですが、申し訳ないですけど、賠償金額高すぎじゃないですか?

デイサービスなんて曜日ごとに利用者が違うし、デイ利用も馴染みがない状態だとなかなか行動パターンが読めませんからね。 もちろん、それをしっかりやるのがプロなんでしょうけど、リアルな介護現場なんてそんなにできた人材集まってないんだから…。

そりゃ当然ですよね。 他意はありませんが、福岡の介護施設のデイサービスなんて手取り15万円もあれば良いほうじゃないでしょうか? 入浴介助中は当然見守りの人員も少なくなるし、新宮偕同園の入浴介助が午前中ということで、午後は職員の休憩なんかもあるから人手が足りなくて大変だったのかもしれません。

ひょっとすると、人員が足りているのかもしれませんが、一般的な介護現場のデイサービスではボランティアさんが居ない限り最低限の人員配置しかなされてないものです。 毎日新聞の記事にはこう書いてありました。

平田裁判長は「施設職員は女性に徘徊癖があることを認識しており、見守る義務があるのに違反した。施設は職員を指導監督するべきだった」と指摘。

引用元:毎日新聞

 

相模原市の障害者施設殺傷事件では、犯人の元職員を3年間も同施設で働かせてましたが、施設が職員を監督するのが現実的に厳しいことぐらいわからないんですかね。 できないからやらないという話ではなくて、一般的に安い手取りの給料で認知症の利用者を相手に理想を述べたって、そりゃ無理な話だって言いたいんですよね。

まぁ、何が言いたいかっていうと、施設側もギリギリでやってるってことですね。

入所間もないということで、認知症の親族も施設に対して感謝もへったくれもないでしょうしね、とことん争う気で裁判を起こしたんでしょうけど、それでも施設側の過失を認めて2870万円…。 取り過ぎだっつーの。 何考えてんだ。

人の命は平等ですよ。

そんなのはわかってるんですけど、生まれたばかりの赤ちゃんならいざ知らず、遺族はその金を何に使うんだ? ちゃんと介護をしている施設にでも寄付すんのかな?

いや、絶対しねーよな。

 

判を押したように『今後このようなことが起こらないように~』とか言って正当化すんだろうけど、その金は一体何に使うんだ、ブラザー? くだらねぇ。

認知症徘徊事故で負担がかかるのは職員

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簡単に賠償金額2870万円とか言ってるけど、介護施設が儲かってるとでも思ってんのかな?

社会福祉法人と言えども、色々なところから寄付とか集めてようやくトントンってところも多いのに、これじゃ介護職員のボーナスも削られるかもしれませんね。 さっきも言ったけど、介護職員なんて給料安いんですよね。 本当に気の毒です。

ただでさえ給料安いのに、これから安全管理まで厳しくされて、さらに介護現場職員の仕事量が増えますよね。 というか、全国的にこの判決にヒヤッとしてる施設は多いと思いますよ。 今頃、次の会議資料で安全管理についての項目を増やしていることでしょう。

いやいや、それよりもこれから認知症やアルツハイマー高齢者の利用を断られちゃいますよ?

一生懸命やってんのに、あっさりと約3000万円近く支払えって言われるんだもん。

世知辛いとはこのことだわ。

 

福岡:新宮偕同園HPはコチラ

福岡地裁が今回の判決を下したのにはそれなりの理由があるんでしょうけど、介護現場の職員は本当に大変なんですよね。 ケアプランや人権を考えれば納得の判決でしょう。 でも、介護職員の給料を増やして、人員も厚くして対策を取るなんて話には、絶対になりません。

せいぜい、職員の負担が増えて、結果、負のループが加速するだけ。 結局、職員も利用者も得せず、親族の自己満足だけにとどまるだけのクソ判決にならないか心配です。

認知症女性がデイサービス利用中に徘徊して死亡…。 これは確かに憂えるべき事故です。 でも、福岡地裁が施設新宮偕同園に命じた2870万円という賠償金は高すぎでしょう。 これから日本が超高齢社会化するってのに、こんな判例出してどうすんだ、まったく。

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2 Responses to “認知症女性がデイ利用中に徘徊死亡…賠償金高すぎ…|福岡地裁”

  1. 藤本九一郎 より:

    山口県のグループホーム勤務の介護士です。

    日中、一時間毎に施設を抜け出して、自宅へ帰ろうとする男性を預かって10ヶ月になります。

    入所当日に抜け出し、施設裏の高速道路に進入し、高速道路のパトロール隊に連れられて戻ってきました。

    その人の場合、紹介元のケアマネが受け入れを断られるのを危惧して、離棟癖については、申し送りをしませんでした。

    勤め先の施設は予約の先着順に入所の意志を確認するので、離棟癖の人でも入れます。私が入社する以前のことですが、過去に死亡事故も経験してのことです。

    ですが、離棟癖の人を複数同時には見れないので、後からの予約は断っています。実際、その人の次の予約も離棟癖の人なので断りました。

    離棟癖の申し送りをしないケアマネがいるのは、離棟癖の人を施設が断っても、実質的には行政からのペナルティが課せられないからです。施設側にアレコレ言われたら、家族は申し込みを断念します。

    行政が離棟癖の人を受け入れる施設の確保や補助金などの調整をしなければ、在宅での離棟(徘徊)事故は今後も増えていくでしょう。

    また、家族からは強引に引き戻して良いと言われているのに、施設としては、虐待防止のため、施錠すら出来ません。

    出入り口に赤外先センサーを設置してますが、電池切れや通信途絶の警告といった、携帯電話なら当たり前の機能すらなく、複数のセンサーの片方が鳴っていると、もう片方が鳴らないなど、重要な死角条件が取扱い説明書に書かれておらず、手探りです。

    この赤外線センサーについては、警察署や消費者生活センターなどへ問題点を指摘しましたが、改善は困難との返事。

    人権うんぬんの前に、EU諸国と比べて、日本は安全軽視の社会なのです。

  2. 訪問看護 より:

     私も、医療介護専門職として、某施設に勤務する者です。
     たまたまこちらを拝読するに至りました。

     私も、ほぼ同様の意見です。
     虐待防止だ、人権だと言って、あれをするなこれをするなと縛りをかけながら、薄給で最小限の職員数で必死で働いているのに、不手際があると訴えられるご時世。
     認知症の徘徊など、ほんの数十秒目を離しただけで起こりますし、健脚の方であればその間に相当の距離を歩くこともあります。

     実社会から隔離された裁判所で安穏と判決を出す裁判官には、現場の苦悩は到底わからないでしょう。

     こういった判決が前例となって、言葉は悪いですが、ろくに介護もせずに施設に預けておいた家族による、お金目的の裁判が起こることは想像に難くありません。

     こういう意見を言うと、すぐに「人権侵害だ」とか言われるんでしょうね。

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