豊洲市場問題を初心者にもわかりやすく!築地市場移転延期は失敗?

豊洲市場問題、初心者にもわかりやすいイメージ

連日、豊洲市場土壌汚染対策盛り土がなされてなかったというニュースが流れています。 8月に小池百合子氏が都知事に就任されてから何かと話題に事欠かない感じですが、東京にお住まいの方以外だとこの築地市場から豊洲市場への移転問題にはあまりよくわからないかもしれません。

土壌汚染?

盛り土?

移転しないと維持費に700万円/01日かかる?

小池百合子都知事が築地市場から豊洲市場への移転を延期したこの問題について、詳しく見てみると専門家は結構難色を示していたりするところが興味深い。

今回は、この豊洲市場に関する問題について、初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。

※この記事は正式なニュース記事ではありません。あくまでも個人の興味の範囲で情報をシェアしているものなのであしからず。

豊洲市場問題を初心者にもわかりやすく!

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築地から豊洲への市場の移転がなぜこんなにも問題になっているのでしょうか?

今回は、この問題を初心者にもわかりやすく解説していきたいのですが、まず、現在大きな問題点として小池百合子都知事や各マスコミが取り上げているのが、

『土壌汚染問題』です。

 

要するに、食物品の流通拠点の土壌が汚染されてるのってどういうことよ?ってことですね。

もともと豊洲市場のある場所というのは埋め立て地で、以前は東京ガスの施設があった場所です。 その影響もあってか、豊洲市場の土壌汚染は国の基準を大きく上回る有害物質が検出されているということです。(2008年には環境基準最大4万3千倍のベンゼンが検出)

当然、そんなことはわかった上で、豊洲市場建設計画時には、

『わかりました。じゃあ、盛り土をして土壌汚染の対策をしましょう』

ということで、計画が遂行されることとなったのです。

盛り土とは、基礎工事に適した土を外部から大量に持ってきて、土壌の健全化を図ることです。

 

築地市場移転延期までの流れ

しかーし!

蓋を開けてみれば、盛り土はしておらず(なぜか予算はそのまま使用)、中はコンクリート部屋の空洞状態でかさ増しをしているという残念な状態(後に詳しく説明)であることがわかったのです。

『何やってんのアンタたち?許されないわよ、こんなの』

と言って、小池百合子都知事が移転にストップをかけたということですね。

豊洲市場問題について

小池百合子都知事が豊洲市場の視察をしている

さて、あとは11月に豊洲市場に移転するだけだというところで、小池百合子都知事が移転をストップ。 すると、出るわ出るわ、豊洲新市場に対する問題点がボロボロと。

まず、築地市場と比較した時の、施設の改悪設計に対する関係者からの不満。

細かいことを言うとキリがないのですが、ひとことで言うと『狭い』ということです。 ワイドショーでも散々やってますが、敷地面積の関係で施設の構造上ギリギリのスペースで作られているため、マグロの解体や大型トラックの流通スペースに問題があると指摘されています。

もちろん、この辺りの豊洲市場の安全基準が移転延期の直接的な原因になったわけではありませんが、マスコミがこのようなネがディブな部分をニュースで流しているので多少影響はありそうです。

 

豊洲市場の盛り土がなされていない図解

しかし、今回の移転延期の焦点となっているのは、やはり『土壌汚染対策の不備』と言えるでしょう。 これは豊洲市場で使われる地下水が食の安全を守れないとされていたり、施設下が空洞であることについての耐震性や、埋め立て地特有の液状化現象を懸念されるところから大きな問題となっています。

 

ただ…。

もうひとつの大きな問題があります。

『豊洲市場のゼネコン問題』

 

豊洲市場工事施工までの流れ

要するに、大手ゼネコンと東京都議が裏で手を結んでるんじゃないかってうわさ話ですね。

新国立競技場の建設費が異様に高くて国民から大バッシングされたことがありましたが、今回の豊洲新市場のゼネコンの見積額が通常よりも高すぎるんじゃないかという指摘がなされています。

そして、見方によっては手抜き工事とも思われそうな盛り土なしで、予算はそのまま使っちゃってるところが大きな問題となっているわけですが、実際、建設関係者や専門家からすると、建物の下をコンクリートの地下室で代用する工法は問題がないという声もあります。 

 

ここが大事なポイントで、この盛り土がコンクリートの部屋にすり替わってしまったことで、安全管理については大きな問題はないということ。

そして、予算はコンクリートの地下室に使われたので、盛り土の予算が浮くというのは問題ではないということ。

 

はん?

それが本当だったら、じゃあ、何が問題なの?ってことになるのですが、小池百合子都知事が大きく問題視しているのが、東京都が行う報告と実態が違うという点です。 確かにトップへの報告がこんなお為ごかしではナメられてると思われるのかもしれませんし、少々厳しい決断をするに至った背景にあったのかもしれませんからね。

まとめると、『豊洲新市場はなんかゼネコン問題できな臭いし、土壌汚染問題もフザケてるからちょっと粛清するわ!最初が肝心って言うしね』って感じでしょうか。

 

ただ、盛り土部分が壁の厚さ10cm程度のコンクリート部屋にすり替わったことで本当に問題がないのかについて、多くの都民や国民は懐疑的だということですね。 すでに空洞部分には、汚染された土壌からの水が入り込んできているとのことで、安全性の再検査がないと話にならないところまできているのかもしれません。

築地市場移転延期は失敗?専門家との温度差

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ちょっとややこしくなってきたでしょうか?

今、ニュースでは『築地市場移転は延期!』だの『土壌汚染対策の盛り土なし!』だの見出しを飾っていますが、このニュースに関心の寄せている人の多くは都議会幹部とゼネコンの汚職問題の有無なのかもしれませんね。

だって、『予定だった盛り土をしていない!』→『じゃあ、その分の予算約850億円は浮いてるね』→『なにぃ!使っちまっただと?』→『その金はどこ行ったんだ、あーだこーだ』って感じですからね。

 

マスメディアが流す小池百合子都知事の築地市場移転延期決定に賛辞の声が多いですが、一部の有識者や専門家の意見には、移転延期の決定は失敗ではないかという声もあるのです。

ある有識者の意見には、築地市場の方が衛生面でも防災面でも劣るのに、もうほぼ決定しかかっていた移転にストップをかけるのは余計な問題を無意味に増やすだけ、というものもありました。 さらには、最終的に移転せざるを得ないことは明白なのに、施設維持費に1日700万円必要な愚策を取って、この問題に都知事の労力を使う必要はないのではないか、というものもあります。

 

うーん、難しい…。

中国レベルになると洒落になりませんが、確かに各メディアが、この豊洲新市場の安全基準問題に照準を定めているところをみると、視聴者からすると何か重大な欠陥があるかのように受け取ってしまうものです。 ただ、専門家や有識者からすると、そこに注視し続けていたら前に進めないよっていうことなんでしょう。

 

テーマが初心者にもわかりやすくということなので、今回の記事をまとめると以下の通りになります。

  • 約850億円の予算で組み込まれていた盛り土部分が、空洞のコンクリート地下室に変わっていた。
  • 盛り土がなされなかったことで、耐震性・土壌汚染の安全に問題があるとの指摘。
  • 東京都のお金の使い方を問題視→ゼネコン問題に飛び火。
  • 『報告と実態に差異があるのは問題だ』 by 小池百合子都知事

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ひょっとすると、この築地市場移転延期問題から思わぬ事実が発覚する可能性も出てきますね。

これは相当大きな魚が釣れるかもしれません。

どちらにしても、いまさら豊洲市場への移転中止の可能性は低いでしょうから、小池百合子都知事のパフォーマンスとして終わらないことを祈りつつ、落とし所がどこになるのか注目していきたいですね。

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10 Responses to “豊洲市場問題を初心者にもわかりやすく!築地市場移転延期は失敗?”

  1. 千明 実 より:

    未開発途上国日本では解明はむり利権ばかり米国に調査依頼せよ
    以前にもロッキード ミウラカズヨシ問題日本では解決は出来ません、ワイロの横行するのは相変わらずだ、中国とまったく同じだ。

  2. kirikodesu より:

    ベンゼンの化学的性質は知りませんが、誰か教えてください。
    1ベンゼンは、浸透している間は、揮発しない物質。
    2ベンゼンの揮発性の年数は。
    3ベンゼンの浸透率と滞留・揮発性との関係(10年以上経過しても
     残留している)
    4築地市場の土壌汚染率

  3. 宮崎 文雄 より:

    豊洲市場問題は、東京都の不手際も確かにありますが、小池知事の対応がまずい。勝手にひっかきまわして収集がつけられない状態です。
    対応が遅い。数日前の報道で地下水を調査したら何かの数値が下がっているとの事。後で水を抜いて検査する旨の説明があったが、後ではなく、直ぐやるべきではないか。市場関係者は死活問題で苦しんでいる中で
    小池塾を作り新党を立ち上げようとしている。そんな時間と余裕はない筈市場関係者はもっともっと怒り小池知事に抗議すべきではないでしょうか。

    • 津村ガタ より:

      うわはうわはだね。市場の安全には地下空間は必須です。空気汚染があるではないかとの問に、いくらの汚染があるのですか?。と問うに返事は帰ってこない。返答はできません。79倍ベンゼンでも毎日2リットル飲んで70年後に1200人に一人が癌になるという業界常識に反論できないからです。福島原発事故の環境基準1mmシーベルト、他国では五万とうわまわってる都市があるという。魚介類にしても日本の基準に合わない海産物が自由に市場に出回っているという。確認し日本製をじゅんししなかればならない。

  4. たなか より:

    大きな魚釣れましたね

  5. 陽子 より:

    東京ガスで勤務していた社員の方々には
    、健康被害はなかったのですか。それを知りたいです。

    • 津村ガタ より:

       無いと言える。昔、”石綿問題”が浮上するまで全国で耐火用に頻繁に使われていたが昨日のような気がする。
       人間は進化できる。少々の石綿には忍耐できるが個人差がある。
      50年前マスクをして建造物に吹き付けていた石綿職人さんを度々拝見し、不純物が肺に入らないかと心配したが、管工事施工管理者の小生には大丈夫今も生き生きとしている。
       幼少時代、白く狂い回った(近くの樹木を叩いて花粉を楽しんだ)花粉に抵抗力が付き今は全く被害を受けない。恐らく杉だと思うけど種類は判らない
       危険だが鍛えることで人生は変革すると思う。人類は進化する。

       

  6. NBD より:

    みなさん、もう少し定量的に議論をすると視野が広がるとおもいます。…. たとえば、タバコ1本で、ベンゼンだけで約50マイクログラム(厚労省ページなど。それ以上の値もある)、環境基準 3マイクログラム/m3だから、16m3の部屋で1本吸っただけで基準を超えます。ベンゼンだけなく数百種類の有害物質が発生するとのことで、100倍を考えると1600m3の空間でタバコ1本で「食の安全」が問題視されることになります。 …. 要するに、地下空間でタバコを何本か吸う程度で移転延期としていることになります。(最近ベンゼン濃度が増えているようで調査は必要ですが)
    シアンが… タバコからもシアンが出ます。アンズなど数十個の種には致死量のシアンがあります。(基準の数千倍か?)単に「食べなきゃ良い」とおもうのですが、マスコミでは「飲まないから良いでしょ」はダメとのことで、地下空間にアンズが何個かおいてある、シアンだ、程度で移転延期としていることになるのではないかと思います。 

  7. NoName より:

    報道される度に話がスライドするなこの話は

    そもそも、
    ・なぜ盛り土をしなかったのか
    →最初の話と変わっている、以前から出ていたもの、今後出てくるもの全ての情報の信憑性に関わる
    (現時点で発言している「専門家」は問題ないのか?)

    ・コンクリで覆われる形になっているが、そこに物質や虫、菌の発生の可能性と、漏れでる可能性
    →コンクリから染み出るかどうかではなく、地震等でひび割れたりしても大丈夫なのかどうか

    ・そもそもそれ以外の問題点は考えられているのか
    →床が抜けるかもしれない話、市場を海水でなく水道水で洗う設備にしてしまっているためにボウフラが沸く懸念の話等はどうなった?
    それらを改善したと言っても、盛り土の嘘という前科があるのにその言葉が真実であるという確証は?

    これだけでも問題の一端でしかないのに、全くクリアになっていない
    化学的には土地の状態は問題ないのかもしれないが、それだけで解決するならこういうことになってないだろうに

    明確なデータと情報が出なきゃいくら損失が出ようともう動かないよこの話は

  8. NBD より:

    報道は井戸端会議だからほっといて、現場感覚の話をしよう。
    工場や施設の安全/衛生を指導した経験のある皆さんは良ーくおわかりと思う。 机上で考える人は「安心は安全が徹底して安心にまで至った状態」と思っているがこれが大間違い。現実は、日本人は「安全/安心」と言って安全をやらないんだよね。
    世界はSafe and Secure と言うが日本だけ安全/安心という。国の安全保障は安心保証というわけだ。
    築地、なんで土壌分析しないの? 安全を求めるのでなく、安心(心配をかけるな)を求めるからでしょ。なんで、世界の築地なら率先してHACCP導入しないの? ブラックボックスにして安心しておきたいからでしょ。(決して、築地をけなしているのではありません。日本の現実です ー 以下参照)
    工場に行くと、現場で、「俺は20年同じことをやってケガしたことない、なんでそんな安全対策やんなきゃいけないんだよ!そんなこと言わんと社長を安心させておけよ!」「おまえなー、生産性や品質なら20年の経験すごいが、安全では20年なんて屁の突っ張りにもならんぞ、交通事故死亡でも1万年に1回の確率が今日来ちゃったよ、というのが事故なんだから。それを防ぐためにあの手この手をやらなきゃいかんのだよ」という喧嘩から始まる。

    あまり言いたくないが、ある会社、「津波が1000年に1回位の確率で来る」「エー、1000年に1回って交通事故死亡確率の10倍かよ!俺椅子から転げ落ちたよ、今晩、関係者すく集めろ!対策会議だ!」と言った役員さんがいなかったようで残念です。いたら福島防げたかも。

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