豊洲市場ゼネコン問題をわかりやすく!盛り土の設計変更はなぜ?

豊洲市場のゼネコン問題、わかりやすいイメージ

豊洲市場の土壌汚染が大きな問題となっていますが、元を辿れば東京都の受注先の大手ゼネコンがなぜ盛り土をせずに設計変更をしたのかが事の発端になっています。

ただ、豊洲市場の土壌汚染もゼネコン問題も問題が複雑化してきたので、今回は初心者の方にもわかりやすくこの問題を整理していきたいと思います。

ゼネコンとは?

《general contractorの略》土木・建築工事の一切を請け負う、大手の総合建設業者。

引用元:デジタル大辞泉

豊洲市場ゼネコン問題をわかりやすく!

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東京都民も小池百合子都知事も頭を抱える豊洲市場問題。 前回は豊洲市場の土壌汚染問題についてわかりやすく記事を書きましたが、今回は豊洲市場のゼネコン問題についてわかりやすくまとめていきましょう。

豊洲市場のゼネコン問題について現在どのような関心を持たれているかというと、『都議会と大手ゼネコンで談合が合ったんじゃないか?』ということです。

談合とは、表向き公平を装っているけど、実は裏で手を組んでいたということ。

要するに、『ズルしてる』ってことですね。

 

いま、東京都政を預かる都議会と大手ゼネコンが金銭の不正をしているかどうかが問題になっていますが、当然のことながら、そう簡単に尻尾を掴めないように色々と問題が複雑化してきています。

一体何がこんなにもややこしいのかというと、問題の焦点が『土壌汚染(盛り土)』『ゼネコン問題』で日によってコロコロと入れ替わりやすいからです。

 

元を辿れば、盛り土をしていなかったことから、豊洲市場の安全基準について疑惑が持たれたことが問題だったのですが(もちろん現在も進行中)、段々、その原因が東京都議会のドン・内田茂氏が関与している関連会社や大手ゼネコンとの談合による不正受注が原因なのではないかと話が進んできているのです。(←いまここ)

そして、この問題について目を光らせたのが小池百合子新都知事です。

ちょうど東京都議会と対立しつつある小池百合子都知事にとって、ここは見逃せない問題だったのでしょう。 おそらく、舛添前都知事ならば問題なく築地から豊洲新市場への移転が決まっていたでしょうが、東京都職員の粛清を図るべく登場しただけあって、さらにここから切り込んでいく形をとろうとしています。

 

豊洲市場のゼネコン問題がなぜ起きているのか、ある人は『東京都政の腐敗具合が出てきている』と答えていました。 もちろん、東京都議会議員のトップがです。

すぐに尻尾は表さないでしょうけど、舛添前都知事が無駄な税金使用で失脚した後に選ばれた小池百合子都知事としては、この東京都政のいい加減さと、談合の実態を白日の下に晒すべきだと考えているのでしょう。

このように、せっかく出来上がった豊洲市場が虫食い状態である事実から、過去に遡ってなぜこのような事態を招いたか掘り下げることによって、東京都の杜撰な仕事ぶりがあらわになってきているのが、この豊洲市場のゼネコン問題だと言えるでしょう。

豊洲市場の盛り土の設計変更はなぜ?

豊洲市場の完成図

それでは、さらにわかりやすくこの豊洲市場のゼネコン問題を見ていきましょう。

もともと豊洲新市場の土地は、東京ガスが所有していた土地です。 当然、工場地帯としての利用と埋め立て地という立地条件から、自然の土壌ではなく有害物質を含んだ土壌を買い取った形になります。

ご存知の通り、豊洲新市場は東京中央卸売市場が築地から移転する形になるので、東京都民の食の台所となる場所なので、有害物質の土壌対策は万全を期す必要があります。

当然です。

 

その時、当初の予定では盛り土(予算800億円)をすることで、豊洲新市場の土壌の健全化が計画されていたのですが、蓋を開けてみたところ、健全化されるはずの土壌は壁の厚さ10cm程度のコンクリートで覆われた配管用の地下室で代用されていたことがわかったのです。

まず、ここが大問題となりました。

問題点は以下の通り。

  • 盛り土はなぜ地下室に変更されているのか?
  • 誰がこのような設計変更を実行したのか?
  • 盛り土の費用約800億円はどこへいったのか?
  • 土壌汚染問題はどうなったのか?

この疑問点に対して、ひとつずつわかりやすく答えていきたいと思います。

 

『盛り土がなぜ地下室に変更されているのか?』

これは、土壌汚染対策や地盤対策という面からみて盛土よりも良いという結果になったからだと言われています。

 

『誰がこのような設計変更を実行したのか?』

内部資料によると、2013年12月付で都職員会議の独断で設計変更されたと言われています。

 

『盛り土の費用約800億円はどこへいったのか?』

東京都の弁としては、地下室の費用にそのまま使用したとのことです。

 

『土壌汚染問題はどうなったのか?』

一部の専門家の話によると、地下室でも問題がないそうですが、現在、この配管用の地下室には水が1mほど溜まっているので、水質検査が行われている段階だそうです。 共産党の調査によると、強アルカリ性が検出されているとか言われていますが、原因が土壌汚染によるものかどうかは特定されていません。

 

豊洲市場、東京都の受注施工の経緯

上記の答弁については東京都側の話を元に答えていますが、ここから更にツッコまれているのが、今の豊洲市場の土壌汚染問題やゼネコン問題ということになります。

わかりやすくいうと、こんな土壌汚染問題を移転寸前で招いてしまったのは、東京都がやましいことをしていて、それを隠していたからじゃないのか?ということですね。 都職員が別会議で盛り土を地下室に変更していたことは、税金を扱って仕事をしている組織の実態としてはあまりにも杜撰なうえ、そこで浮いたお金が誰かの懐に入るのだとしたら、あまりにも都合が良い話だからです。 さらに都民が怒っているのは、これが小池百合子都知事じゃなかったら、そのまま有耶無耶になって移転が進んでいたに違いないと考えているからでしょう。

それもそのはず、以前よりゼネコン各社に東京都の職員OBが天下りしているケースはよく噂されていますから、今回の件も東京都の息がかかったゼネコン会社との談合があったと思われても無理がないのかもしれませんね。

豊洲市場の設計・建設はどこが受注したのか?

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ここまで話すと、豊洲市場の設計・建設はどこが受注したのか気になりますよね。

一応、どこが設計し、受注建設したのか調べてみたところ、日建設計という大手設計会社でした。

日建設計は老舗企業で、東京都の受注に関しては実績のある企業ですが、もちろん一社独占ではなく、あくまでも主軸として、他のゼネコン会社を集めると計20社以上が豊洲市場の建設に関わっていることになります。 ちょうど本日、9月15日発売の週刊文春のスクープ記事に詳しく書いていました。

 

土壌汚染対策工事の後には、建物の建設工事の入札が実施されたが、異例の展開となった。

 2013年11月に行われた1回目の入札(予定価格=628億円)は、登録したJVが辞退したために不調に終わる。そのわずか、1カ月後に、東京都は労務費や資材費の高騰を理由に、予定価格を1035億円と6割以上、上乗せして再入札の広告を行った

 その結果、3ブロックの建設工事は、土壌汚染対策工事を受注した会社が筆頭幹事となったJVが受注。いずれも1JVのみの応札で、99%の落札率となった。

 落札結果は次の通りだ。

 

5街区=鹿島ほか7社JV(約259億円、99.96%)
6街区=清水ほか7社JV(約436億円、99.88%)
7街区=大成ほか7社JV(約339億円、99.79%)

 

公共工事を20年以上ウォッチしてきたという五十嵐敬喜法政大名誉教授は語る。

「不自然としか言いようがありません。落札率がほぼ100%というのは異常な数字です。建設工事費が高騰した経緯や談合疑惑について、徹底した検証が求められます」

鹿島、清水の各社はいずれも談合を否定し、「適正な手続きを経て落札しました」と回答した。東京都財務局は「入札手続は適正に行われております」と答えた。

引用元:週刊文春Web

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まあ、なんとも怪し過ぎるとしか言いようのない入札話です。

ここもひとつのポイントなのですが、今回の盛り土から空洞地下室の設計変更の責任問題が、果たして東京都にあるのか、これらのゼネコン会社にあるのか疑問に思うところでしょう。

この問題については、先ほども説明したように、盛り土から配管用の空洞地下室への変更を決定した会議を行なったのは東京都です。 つまり、都職員たちが専門家の設計に対して変更を加えたことになります。 当たり前ですけど、図面無しでゼネコンが勝手に計画を進めるわけがありませんからね。

一応、付け加えておくと、空洞地下室への工法変更は、土壌汚染対策に地盤対策がプラスされるとのことで、当初は何も問題がないと考えられていたそうです。 ただ、小池百合子都知事からすると、このような報告が後付で行われるのは組織として破綻しているとして、とことん粛清していく意向を示しています。

豊洲市場、盛り土変更までの流れ

 

この東京都の杜撰(ずさん)な仕事ぶりはいかがなものか?

このように考えている都民や国民は大勢いるのですが、この問題をもう少し掘り下げてみると、東京都議会のドン内田茂氏の名前が出てくることがわかります。 これは何を意味するのかというと、東京都政を事実上牛耳っていると言われている内田茂氏が、このような都の大事業の際に、大手ゼネコンとの談合や癒着があることが原因なのではないかと考えられているのです。

もちろん、まだ明確な証拠が出てきているわけではありませんが、今回の豊洲市場の問題には不可解な点が多いことから、大元の原因に東京都のお金による腐敗が関係していると考えるのもおかしくはないのかもしれませんからね。

 

豊洲市場のゼネコン問題を専門家が指摘

少し調べてみると、東京ガスの汚染地(37.3ヘクタール)に1859億円かかっていることがわかります。 つまり1㎡につき約50万円かかっていると計算できるのですが、通常この価格は健全な土壌に対して付けられている相場になります。

そこから土壌汚染対策費用(盛り土)が約800億円以上かかるとなると、一体、なぜそんなに税金が使われているのか疑問に思っても仕方がありません。

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さて、ここから肝心なのは責任追及について。

誰がこのようなことを指導し推し進めてきたのか?

これから東京オリンピックに向けて建設ラッシュが行われるのに、ここで退いては都民の税金はずる賢い誰かの懐に流れ込んでいくことになるでしょう。 無責任体質で腐敗しかけた東京都の実態を明らかにしなければ、この先も税金は誰かの甘い汁として吸われ続けるかもしれませんからね。

ただ、他の地方自治体とかでも、きっと同じようなこと行われてるんだろうと思うと空恐ろしい話です。

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2 Responses to “豊洲市場ゼネコン問題をわかりやすく!盛り土の設計変更はなぜ?”

  1. 可知康彦 より:

    モーニングショウなどで専門家といわれる人たちが大勢ひな壇に並びますが、どうも全体観が無い人たちばかりのようです。専門家会議は汚染された土壌を、実用上支障がないように土壌の状態を復旧する技術の専門会議です。盛り土の目的は何か? 改善されたとはいえ懸念の残る地層から表層へ有害物質が漏えいしてこないための障壁(バリヤー)です。建物の下部に盛り土をした、しないで議論されていますが、これはあまり本質的な議論ではありません。盛り土をたとえ実施していても、その後地下設備が必要として盛り土を除けばバリヤーがなくなってしまいます。ポイントは、盛り土に代わるしっかりしたコンクリート構造で、可能性のある有害物質を遮蔽する配慮をした構造にしているかです。ただし、専門家なら当然の知識ですが、こうしたもともと埋立地のように地下水位の高い場所では、密閉の筐体は大きな浮力をうけますので、鋼製スラブなどで重力をかけるようにしないと、建物全体が浮き上がってしまします。踊る会議はもういい加減にやめて、現実的にどのようにすれば地下の空間を密閉構造にしながらと浮上対策を確保できるかの議論に時間を費やすように舵取りをするべきだと思います。

    • コタニ タダヨシ より:

      軟弱地盤の上に構造物を作る場合、二通りの工法があります
      一つは、ブレロードすなわち土の場合圧密沈下するため、事前に5mから6メートルの土を盛って2年から3年放置しておきます
      工期に余裕がある場合は採用します。工期がない場合、ソイルセメントで基礎の部分を構造物の支持力を確保する工法。
      今回専門家会議で土の置き換えを提案していますが、構造物の荷重による圧密沈下を考えていたのか疑問です。都がコンクリートBOXに杭基礎で施工していたのは、土木を専攻したものなら、普通の工法であると思います。私は、瀬戸大橋での軟弱地盤での設計施工した経験からの一言です。

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