北方領土問題をわかりやすく解説!北方領土2島返還の可能性とは?

安倍首相とプーチン大統領の握手

先日、ロシアとの北方領土問題について、安倍首相がロシアに譲歩する形で、北方領土2島返還の可能性があるというニュースが報じられていました。 さらになんと、ロシア政府から、サハリンから北海道までシベリア鉄道の延伸の構想・要望まであることがわかりました。

北方領土問題が何も進展しないまま『何を抜かしとるんだ』と思うのですが、これも北方領土問題を利用したカードに過ぎず、一応、ヨーロッパ大陸と陸続きになることで物流が盛んになることや、日本とロシアの関係強化が隣の国への牽制になるなど、一応メリットがあるそうです。

それより国防的なデメリットや、余計な移民問題に拍車がかかりそうで怖いんですが、そもそも北方領土問題が解決してないし、日本に協力を要望ってことはお金出せってことなので、なんとも厚かましい話ですよね。

ということで今回は、改めてこの北方領土問題や2島返還の可能性について、初心者の方にもわかりやすいように解説していきたいと思います。

北方領土問題をわかりやすく解説

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まず、北方領土問題の経緯をわかりやすく簡単に説明していきたいと思います。

(初心者にもわかるようにざっくり解説していくので予めご了承ください)

北方領土問題地図

元々、北方領土は日本の領土で、第2次世界大戦終戦直前にソ連(現ロシア)に占領されたのですが、ソ連とアメリカの冷戦時代に、日本はアメリカさんの力を借りて、北方領土4島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞諸島)の返還を求めるようになりました。

しかし、ソ連はそんな日本の訴えには耳を貸さずシカト状態。 現在、多くのロシア人が棲みつき、『本当にここは日本なのか?』というくらい、北方領土はロシアが実効支配している状況です。

ここまでが、一般的な日本人が歴史で学んでいることで、北方領土は日本の固有の領土であり返還されるべきものだと理解しているこの問題ですが、世界的な認識としてはどのような感じで見られているのか、世界的な辞典としられるブリタニカ百科事典を引用して見てみたいと思います。

千島には最初にロシア人が住み着いた。これは17、18世紀の探検に引き続いて行われた。 しかし、1855年、日本は南千島を奪取し、1875年には全千島列島を領有した。 1945年、ヤルタ協定に基いて、島々はソ連に割譲された。 日本人は引き揚げ、替わってソ連人が移住した。 日本は、今でも、南部諸島に対する歴史的権利を主張し、島々に対する日本の主権を回復するように、ソ連・ロシアを、繰り返し説得している。

引用元:ブリタニカ百科事典

この書き方から見ると、北方領土問題については、日本とロシアそれぞれに言い分があることになります。 そして、現実的にはロシアの領土として成り立っている状態だとも言えるでしょう。 しかし、日本人の心情としては、ソ連が第2次世界大戦終戦直前に突然宣戦布告してきた経緯で、北方領土を含む千島列島を獲ったと考えているので、『それはおかしい!』と異を唱える人が多いのです。

 

ただ、北方領土問題って、そんなに話題に上がらないので、『北海道でも端っこの方は僻地化しているのに、なんで北方領土が必要なの?』と考える人もいるでしょう。

先ほど、北方領土がロシア領になった経緯もそうですが、北方領土の周辺海域には豊かな水産資源があり、択捉島は火山島でもあるので、温泉地としての利用も盛んになっています。 そしてロシア領が北海道の目と鼻の先までくることによるデメリットも色々考えられるので、単純に譲り渡せないところがあるのです。

 

北方領土問題をわかりやすく簡単に説明するとこんな感じですが、日本とロシアのそれぞれの主張をまとめてみましょう。

ロシア側の主張

1956年の日ソ共同宣言において、平和条約締結後に色丹島・歯舞諸島を引き渡すことになっているので、それ以上の領土問題はない。 ただ、その平和条約が未締結なままなだけだ。

日本側の主張

2島のみの引き渡しで決着していたなら、56年当時の平和条約が締結していたはず。 4島の帰属については、93年の東京宣言、03年日露行動計画等で確認済み。

双方の主張は対立し、今後の交渉やロシア側の反発を考えてか、安倍政権が4島の日本帰属の明言を避け続けているこの北方領土問題。 このまま未解決のままズルズルと進んでいくやっかいな問題であることは言うまでもないことでしょう。

北方領土2島返還の可能性とは?

北方領土問題についての経緯

北方領土問題で、日本政府がロシアとの交渉で「2島引き渡し」を先行して切り出そうとしている動きがあるそうです。 つまり、北方領土全島の返還は無理があるし難しいから、『折半という形で折り合いをつけましょうよ』ということですね。

実際に、2島・2島で分けるといっても、敷地面積でみると凄い差があるわけですが、とりあえず気になるのは、北方領土2島(色丹島・歯舞諸島)の引き渡しで合意される可能性です。

国際的にみても、北方領土全島返還は厳しいと見られているので、現実的なところとしてこの提案で交渉し、問題解決に向かわせたいといったところでしょうか? 正直な話、この問題についてはお互いに白黒つけずに放置しておきたいでしょうが、水面下では色々と交渉が動き出しているということですね。

 

さて、この北方領土2島返還の可能性ですが、この話が事実であれば、ロシア側にとっては悪い話ではないはずなので、十分に可能性はあると考えられます。

ただ、北方領土は日本の国有領土とされているので、それに対してこの先行2島返還案は賛成派と反対派で分れることは間違いありません。 ただ、実質ロシアに占領されている現状を見れば、どこかで妥協案を飲まないと問題解決は難しいということですね。

個人的には、せめて国後島を含めた3島返還までがんばって欲しいところですが、さらに面白い話が出てきています。

ロシアから北海道へシベリア鉄道延伸構想?

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冒頭でも話しましたが、北方領土問題の交渉について、ロシア側が妙なカードを切ってきました。

それが『ロシアから北海道へシベリア鉄道延伸構想案』です。

要するに、ロシアと日本を繋げるサハリンから北海道まで(約40km)を陸続きにするという提案を、ロシア側がいきなり日本に協力しろという形で要望しているというのです。 つまり、そのための鉄道建設のお金を出せと言ってるわけです。

ロシアと北海道を結ぶシベリア鉄道構想

かなり面白い話ですが、アジア大陸からサハリンを繋ぎ、サハリンから北海道の稚内までシベリア鉄道で繋げると言う構想にはある種のロマンを感じます。 ただ、やはりこの構想については日本政府もあまり真に受けておらず、この話を聞いた国民からも大きな反発があることはたしかです。

元々、日本が他国と比べて治安が良いのは島国だからです。 それがアジア大陸とリンクすることにおいて、国防のメリットが損なわれてしまう危険性については、当然、出てくるところ。 まぁ、単純に北海道にロシア人や移民が押し寄せてくるのは言うまでもなく、経済的なメリット以上に余計な問題が増えるのではないかと考える人が多いということですが、実際、択捉島なんかはロシア人が実行支配していることを考えれば、そういう懸念を払拭されることはなさそうです。

親日派ロシア人の北方領土問題の認識

ただ、文化的には最近のロシア人は親日だという話もよくニュースで流れているので、このサハリンと北海道間を繋げるという構想を面白いと考える人もいるかもしれませんね。 さらに、ロシアと協力体制を敷くことで、中国・韓国・北調整への牽制になることや、ロシアからの自然資源などをパイプラインで繋げることで、経済的に大きなメリットを唱える専門家の方もいるので、その辺りは一長一短あるみたいです。

ただ、やはり日本特有の国防メリットを損なうほどのものかと言われると疑問が残りますし、北方領土を盾にした提案としては、ちょっと虫が良すぎる感じがしますよね。

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ということで今回は、北方領土問題についてわかりやすく解説してみましたが、今後、ロシアとどのように交渉していくかについて非常に注目が集まってきています。 現在、北方領土2島返還が現実的な可能性のある話だと言われていますが、世論が沸けば、また色々な意見が出てきそうな問題です。

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