電通東大社員過労死ライン残業80時間超でツイッター大荒れ?

過労死ラインを越えるイメージ

2015年末に電通東大女性社員が自殺により他界した件が、過労死による労災として認定されたニュースについて、ツイッター上では様々な意見が見られます。 亡くなられた電通の東大女性社員は、105時間の残業労働時間が過労死ラインである残業80時間を超えていたことから、それが労災として認定されるに至ったわけですが、ツイッターを始めとするネットでは過労死ライン残業80時間を超えている人の投稿が相次ぎ、それが決して珍しいことではないことが明らかになっています。

残業時間については企業や業種によって様々ですが、電通のように昼夜問わない業務時間を持つ広告会社の場合、どうしても労働・勤務時間が曖昧になってしまうことがあります。 ほんの一例ですが、屋外広告やイベント広告などは、営業後の施工が基本となり、一般業種とは違って残業時間が増えてしまうことがあるからです。

しかし、電通に勤めていた東大女性社員(24)は、入社して半年余りの新人社員でした。 一筋縄ではいかない過労死についてのこの問題を、今回は色々な角度から見ていきたいと思います。

電通東大社員の労働時間と過労死ラインについて

Sponsored Link

昨年末に亡くなった電通東大女性社員は月105時間の残業が、労働基準法で定められた過労死ライン(月80時間残業労働時間)に触れるとして過労死による労災として認定されました。

過労死ラインとは、健康障害リスクが高まる残業労働時間のことで、日本では1ヶ月80時間以上の残業(発症前2~6ヶ月平均)が一般的な過労死ラインになると言われています。 今回の電通の東大女性社員の労災(労働災害)認定においては、この過労死ラインがひとつの目安になっています。

要するに『頑張りすぎないこと』を数値化してボーダーラインとして引いているわけですが、過労死ラインという言葉は少々言葉としては怖い感じがしなくもないですね。 例えば、週休2日制の会社で働いた場合、月20日間出勤で毎日4時間以上残業するということになり、電通の東大女性社員の場合だと、単純計算で毎日5時間以上労働時間を超過していたことになります。 ただ、東大女性社員のツイッターを見ると休日出勤をしていたこともわかるので、彼女の場合は必ずしもこの限りではありませんが、一般的に1日12~13時間以上労働時間があると、いわゆる過労死ラインを超えるというのがわかってきます。

過労死労災認定件数データ

 

もう少し突っ込んで見てみましょう。

まず、勤怠表やタイムカードを見れば、その人がどれくらい勤務していたかが記録として残されているので、労働時間がひと目でわかるようになっています。

しかし、営業職の場合は、直行直帰でタイムカードを押せないことも多々あり、勤務時間は自己申告制になりますが、これはどこの会社でも同じですよね。 ただ、ブラック企業の場合は、残業した場合でも超過した時間分をいちいち申告せずに、労働基準法で定められた勤務時間しか記入しないことがあります。 特に新人の場合、一人前に仕事をこなせないという暗黙の理由から、便宜上、常識の範囲内で残業時間をつけますが、この過労死ラインと言われる残業労働時間は記録に残さないのがほとんどです。

これは当然と言えば当然で、会社側は不必要な残業をされてはその分余計なお金を給料として支払わなければならず、このような残業時間の記録を残してしまっては雇用労働者に訴えられた時に不利になるだけだからです。

一般的には、毎日2時間以内であれば残業はきっちりと付けられているものですが、それ以上になると会社側も労働時間を大幅に超過していることがわかっているので、何かにつけて対策を打っているものです。

対策と言っても大したことではなく、社員や従業員に忠誠心を促してタイムカードを打ってから仕事をさせるか、仕事を持ち帰らす程度のこと…。 しかしながら、これでは労働者ばかりがストレスのたまる社会になってしまいますが、悲しいことにこれが今の社会の現状です。

過労死ライン残業80時間超でツイッター大荒れ?

過労死のデータ

今回、電通東大女性社員が過労による労災認定が下りたとして、過労死ラインが残業80時間超ということを知った人も多いのではないでしょうか?

亡くなった電通の東大女性社員は『1日20時間会社にいる』とツイートを残したり、会社と労働時間について争うことがあった時にツイッターで呟いていたことが証拠になるとして、電通での労働時間の過密ぶりを逐一ツイートしていました。 昨年末に自ら命を絶つ前の一ヶ月間は、早朝4時台5時台の帰宅なども自身のツイッターアカウントの残されてあり、言葉通りそれらのツイートが重要な証拠となったり、多くの人たちの心を動かすこととなりました。


 

不名誉なことに過労死は英語でも『karoshi』と言うそうですが、働きすぎて死ぬということが日本独特の異常事態だと象徴されているところがあります。 ただ、海外でも残業はありますが、過労死する例というのはあまり耳にすることはありません。 これは文化的な違いで、例えば欧米社会では、残業は『時間内に仕事を終わらせることができない』というレッテルにつながることもあり、最終的にそれが企業レッテルへとつながっていきます。

以前、白人お笑い芸人の厚切りジェイソンが『日本ほど時間にルーズな国はない』と言っていましたが、つまりこれは、出勤時間は守らせるのに、退社時間はまったくルーズな社会風潮に対して厳しく批判したということですが、たしかにこの指摘は私たち日本人唸ってしまうほど正しいと思います。

 

この過労死ラインについてはツイッター上でも色々な意見が出ていて、電通の東大女性社員の過労死労災に対する意見や、『昔はそれくらい当たり前だった』という残業肯定派の意見、『過労死させるほど働かせる企業は糾弾されるべきだ』という過剰残業反対派の意見など、過剰な残業労働時間に対する意見が沢山見受けられます。 今回はツイッター上でリツイートの多かったものをいくつかを紹介していきましょう。

電通東大女性社員の過労死についてのツイッター上の意見

電通東大社員過労死で労働者がナーバスに

Sponsored Link

上記のツイッターの内容を見てみると思うのですが、電通東大女性社員が過労死に追いやられてしまったことについて、多くの労働者が労働時間についてかなりナーバスになっていることがわかります。

電通の東大女性社員は、昨年クリスマスの日に自ら命を絶ってしまったのですが、過労で心身ともに追い詰められた状態であったことは事実です。 この一件で、武蔵野大学の教授が『労働時間が長いから死ぬなんて弱すぎる』という迂闊な内容をブログに書いて炎上していましたが、それだけ多くの人が似たような問題を抱えているという見方もできるでしょう。

亡くなった東大女性社員のツイッターには上司からのパワハラとも受け取れる内容のツイートが残されていましたが、過労死については単純に労働時間だけの問題ではないと考えられます。 電通がそのような体育会系の体質で仕事を回していたとしても、それ自体が悪いかというと、一概に悪いと言い切れないところもあるでしょう。 しかし、立場の弱い者に対していじめ抜くところや、フォローが少ないというのは、体育会系企業の悪質な部分であることは間違いありません。

現代のようなストレス社会において、古株や先輩が立場の弱い者に対して度を越した指導をするのはよくあることですが、企業や会社・部署などの限られたスペースでの人間関係でラインを越えてくる強者に対して、なんらかの制限がなければ、これからも同じような犠牲者が絶えることがありません。

電通の東大女性社員のイメージ(漫画【働きマン】より)

【関連記事】
電通がブラック過ぎる?パワハラ過労死と資生堂CM炎上の理由

ネットでは炎上させるという形で、大企業や大きな団体に対して物申すことができますが、いくら個人主義を声高に主張しようとも、集団に属すれば半ば強制的に人間の上下関係に組み込まれます。 場所が悪ければ、精神的に追い詰められ、結果的に逃げるタイミングを逃すこともあるかもしれません。

そんな時でも『NO』と言える社会づくりをしていかなければ、今後もブラック企業は、過労死ラインを越さないギリギリが労働時間の最低ラインとして定着し、益々生きにくい世の中になっていくことでしょう。 残業がダメだとは言いませんが、社畜・奴隷を連想させるような企業が蔓延する社会に未来がないことは言うまでもありません。

Sponsored Link

One Response to “電通東大社員過労死ライン残業80時間超でツイッター大荒れ?”

  1. BINGE より:

    私も、今回の件と同じように、過去に過労で脳出血(一生意識不明)を起こし、本来ならば、死亡して世間には存在していない人間ですが、現在生きています。いまも過労の件、繰り返されているようですね。会社は違いますけど前の自分と一緒!残念な気持ちです。ちなみに、私は、明らかに過労が原因で倒れたにもかかわらず、労災認定ではありません。

    BINGE/binge2.web.fc2.com

コメントを残す

このページの先頭へ