ボブ・ディランがノーベル文学賞!歌詞での受賞に怒りと反対の声も

ボブ・ディランが歌っている

昨日、テレビを観ていたらNHKのニュース速報が。

「なにごと!?」と思っていたら、『ノーベル文学賞にボブ・ディラン氏!』というお知らせで、なんだか拍子抜けしてしまいました(笑)

うーん、今年も村上春樹残念ということでしたが、その時はINUの町田康が小説を書いて芥川賞を受賞した的なノリで、『ボブ・ディランも小説も書いてたのかぁ』と勝手に思っていたのですが、なんと別にそういうわけでもなく、過去の作品の歌詞が評価されたことでのノーベル文学賞だそうです。

これはなんともハラショーな話で、単純にノーベル文学賞に40代以上なら誰もが知っているボブ・ディランが選ばれたのは盛り上がります。 ただ案の定、文学界の作家や一部の冷静な人たちからは、怒りや反対の意見などもあり、ネット上でも賛否両論の声が沸き起こっています。

ボブ・ディランがノーベル文学賞!

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2016年10月13日、歌手として初めてボブ・ディランノーベル文学賞を受賞しました。

ボブ・ディランと言えば、私もガラスの十代の頃に、当時流行っていた浜省(浜田省吾)の影響で聴いた『ライク・ア・ローリング・ストーン』に心を打たれ、それ以降、いまだに時々ベスト盤を引っ張り出して心の中のヒットソングとして聴いていますが、今回ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した理由が『米国歌謡に乗せて新しい詩の表現を創造した』ということから、往年のファンにとっては嬉しい受賞と言えるのではないでしょうか。

若い世代だと『ボブ・ディランって誰よ?』ってなるかもしれませんが、『風に吹かれて』や『ライク・ア・ローリング・ストーン』なんかはテレビなどで流れているのを耳にしたことがあるので、聴けば案外知っているという人は多いかもしれませんね。 それに、ボブ・ディランの影響を受けた日本人アーティストの歌詞に、シレッとボブ・ディランの曲名が出てくることはよくあります(笑)

 

ただ、今回はノーベル文学賞ということで、これまで歌ってきた楽曲の歌詞が総合的に評価されたそうですが、音楽活動が1959年からということなので、実に50年以上の時を経てノーベル文学賞受賞という偉業にまでたどり着いた形になります。

ノーベル賞に音楽部門はないのでちょっと変な感じもしますが、純粋に歌詞(詩)が他の文筆家たちの作品を圧倒したということは、やはりこの歴史の重みがあったのかもしれませんね。 ちなみに音楽のプライズ最高峰はアメリカのグラミー賞がそれに値するかと思うのですが、ボブ・ディランは過去に11回もグラミー賞を獲得しています。(すごいっ) さらに、映画のプライズ最高峰アカデミー賞、ゴールデングローブ賞ともに獲得しています。

ボブ・ディラン御年75歳をただの古株ロックアーティストと思っていた人はゴメンナサイしないとダメですね(笑) これぞレジェンドということで、さらにその他の受賞を紹介しましょう。

ボブ・ディランの他の受賞歴一覧表(Wikipediaより)

歌詞でのノーベル賞に怒りと反対の声も

風に吹かれて Blowin’ In The Wind(和訳)

どれだけ多くの道を歩めば
人は人として認められるの?
どれだけ多くの海の上を飛べば
白い鳩は砂浜の上で休めるの?
どれだけ多くの鉄砲玉が飛んだら
それらが禁止されるの?

友よ、答えは風の中に舞っている
答えは風の中に舞っている

山は海に流されるまで
何年存在できるの?
ある人々が自由を許されるまで
どれくらいかかるの?
人はどれぐらい顔を背けて
知らない振りをするの?

友よ、答えは風の中に舞っている
答えは風の中に舞っている

どれだけたくさん空を見上げれば
空が見えるの?
どれだけ多くの耳を持てば
人々の泣く声が聞こえるの?
どれだけ多くの死者が出れば
余りにも多くの人々が死んでしまったと
気が付くの?

友よ、答えは風の中に舞っている
答えは風の中に舞っている

ボブ・ディランノーベル文学賞は痛快な受賞だと思うのですが、いざ本当に受賞したとなると、そこに疑問を抱く人も出てきています。 文学界の一部の作家の中には怒りを現す人や、歌詞でのノーベル文学賞受賞は反対だと考える人もいます。

実際、ここ数年ノーベル文学賞にボブ・ディランの名前が挙がったりすることもあったのですが、多くの人はこれをジョークだと捉えていたようで、ミュージシャンが歌詞でノーベル文学賞をさらっていってしまったことに対して大きな衝撃が走っているみたいですね。

要するに、ノーベル文学賞を先行しているスウェーデン・アカデミーに対して、文学作品に傾倒してきた作家に対する侮辱だと怒っているわけですが、一般の人たちの反応とは違って、今後の選考に大きな影響を与える結果だとして危惧すべき問題だと指摘しているのです。

面白いのは、今回の結果に対してボブ・ディランを否定する人はほとんどおらず(むしろリスペクトした上で)、この選考を下した委員会にクレームを付けているというところ。 さすがレジェンドに文句を言う人はいないようですが、ある意味ユニークなこの受賞に対して色々と賛否両論が沸き起こっているのはたしかですね。

ボブ・ディランのノーベル文学賞についてのみんなの意見

ボブ・ディランのノーベル賞で間口が広がる?

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ボブ・ディランノーベル文学賞受賞を機に、これからノーベル文学賞の間口が音楽界まで広がるのではないかと噂されています。 この辺りは、どこまで柔軟に考えれば良いのかわかりませんが、キャリア50年の音楽活動が後押ししてくれたというところまで考えると、そこまでの傑物はなかなか居ないのではないでしょうか?

歌詞も『詩』であることは変わりなく、メロディーありきで詩をみるのかどうかで意見が分かれるかと思うのですが、吟遊詩人という観点でみるとちゃんと『詩人』として選考の対象となりそうです。

吟遊詩人スナフキン

ちなみに吟遊詩人とは、中世のヨーロッパで民族歌や恋愛歌を歌いながら各地を遍歴した人のことをいうのですが、わかりやすいところで言えば、ムーミンに出てくるスナフキンは吟遊詩人でしょう。 スナフキンを思い出せば、人生経験を元した台詞が非常に文学的であったりしますよね。

同じノーベル賞候補の作家サルマン・ラシュディはボブ・ディランの受賞について、『ディラン氏は吟遊詩人の伝統の優れた伝承者』と讃えていたり、今回の結果に対して素直に評価表明している作家もいることから、今後のノーベル文学賞については世の中の関心も高まってきそうです。

ということで、このツイートにグッときました。

ノーベル文学賞についてボブ・ディランの意見

先見の明もここまで行き着くとすごい(笑)

やっぱり、ボブ・ディランがノーベル文学賞受賞して良かったと思う今日このごろです。

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