神宮外苑イベント火事の全責任が日本工業大学に?学生や主催者は?

神宮外苑イベント火災場所、上空から

2016年11月6日に行われた神宮外苑でのイベント火災で、5歳の男の子が亡くなるという事故がありました。 出火したのは日本工業大学の学生たちによる展示作品からで、作品に使われていた大量のおがくず(木くず)に白熱電球(投光器)の熱が加わり、そこから一気に炎上したのが火事の原因だと言われています。

日が変わり翌7日、日本工業大学の学長は神宮外苑イベント火事を受け、亡くなった男児に対して哀悼の意を示し、全責任が大学にあるとして謝罪しました。 かなり早い段階に真摯な対応で責任の所在を自ら表した日本工業大学ですが、他に学生や監督者、イベント『東京デザインウィーク2016』主催者などに対しての責任などはどうなっていくのでしょうか?

特に主催者側は日本工業大学とは対照的に明言を避ける形をとっていますが、今回はこの問題について詳しくみていきたいと思います。

日本工業大学、責任を負うとした11月7日謝罪会見

神宮外苑イベント火事の全責任が日本工業大学に?

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2016年11月6日、神宮外苑でのイベント『東京デザインウィーク2016』において、日本工業大学の建築学科の学生が主体となって所属する『新建築デザイン研究会』の木製ジャングルジム型のオブジェ(展示品)から火事が起こり、5歳の佐伯健仁(さえき けんと)くんが死亡するという火災事故がありました。

日本工業大学・新建築デザイン研究会の展示作品は木製のジャングルジムにおがくず(木くず)を使用したもので、日が沈みかけた午後5時頃、ライトアップのため点灯した投光器からおがくず(木くず)に引火したことが原因で火事が起きたとのこと。

これを受けて日本工業大学の成田健一学長は、「亡くなった佐伯健(さえき けんと)くんに哀悼の意を表し、2人の怪我をされた方についても深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した上で、「大学の責任の下に出展をしたのは間違いがなく、責任はすべて大学にあると考えている。今後の事実確認を踏まえながら、大学として対応をしていく」と述べました。

ちなみに神宮外苑火災事故直後の大学側会見では、展示物にはLEDランプのみを使用していたと言っていたのですが、本日7日朝には、照明用として白熱電球の投光器を使用していたと撤回しています。

日本工業大学会見の内容 日本工業大学会見の内容(出火の原因は投光器の熱だとみられる)

ちょうど先日、慶応大学・広告学研究会の不祥事についての対応の甘さについて記事を書いたばかりなので、この日本工業大学学長の真摯な謝罪は、とりあえず溜飲を下げる内容となっています。 神宮外苑イベントでは5歳男児が亡くなっていることもあり、客観的に考えると責任の所在がどこにあるのか人によって見方が変わると考えられるのですが、大学側が遺族のことを優先させて謝罪してくれたことについては、どこか安心感を得られる思いです。

大学が責任を感じるところにおいては、投光器が学校の備品であったことや、イベント出展を許可し補助金を出していたところにあったと見られます。 そして、火災のあった11月6日に大学教員が現場にいなかったことなどもあったのかもしれません…。 今後、各方位への刑事責任などの調査が進められていく中で、大学側の『全責任が大学にある』という対応は、悲しみに暮れる遺族のことを考えると間違ってないのではないでしょうか。

神宮外苑イベント主催者の責任について

神宮外苑東京デザインウィーク主催者の謝罪姿

日本工業大学が神宮外苑イベント火災事故の全責任を負うと発言したことについては、賛否両論分かれる話でしょう。 つまり、イベント主催者や学生、監督者(管理者)などが免責されてしまうのではないかとして、大学側の安易な『全責任を負う』姿勢に首を傾げる人がいるということですが、これほど注目を浴びてしまった火災事故においては、どこに責任があるのかは警察庁の捜査や裁判により、今後、きっちり追求されることになると考えられます。

なぜ、このような話になるのかというと、このイベントでの展示作品の火事が起きた後、『東京デザインウィーク2016』主催者側の対応が非常にいい加減なものだったからです。

ちなみに『東京デザインウィーク2016』主催者代表は川崎健二氏、学校作品展実行委員長は多摩美術大学・田淵諭氏となっています。

神宮外苑東京デザインウィーク2016イベントトップ画像

まず、火事が起きた時点で安全管理にレッドランプが点っているのに、その後も影響がないとしてイベントを続行させたこと。 そして、記者会見で安全管理について問われた時も、作品が多すぎてちゃんとチェックできるものではないと言い訳をしていたこと。

当然ながら、イベント主催者側のこれらの対応はネットでバッシングの対象となり、ネット炎上することとなったのですが、『東京デザインウィーク2016』では作品の展示に30万円を支払う必要があり、それでいて安全管理に対する説明が「数が多すぎる」では話にならないでしょう。 そして、この日本工業大学・新建築デザイン研究会の木製ジャングルジムのオブジェでは、子供が中にはいって遊んでいたことが明らかになっています。 こちらも、子供の重量に耐えられずに倒壊する危険性や、打ちっぱなしの釘や電球を何かの拍子に割ったりして怪我をする可能性だって十分に考えられます…。

これで安全管理や危機管理が万全だったとは言えませんし、その義務についてはイベント主催者がチェックを怠ったと見る人も少なくないでしょう。 それに、炎上した木製ジャングルジム型の作品の横は、雑誌(紙)で作られた展示物だったようで、二次火災も十分に起こり得たという指摘もあったようでした。

延焼する前の木製ジャングルジム(木製ジャングルジムの火災の危険性がわかる)

何にせよ、今回の火事は想定外だとしても、火事が起きる前の木製ジャングルジムの作品画像を見れば、何かの間違いで火災を起こす危険性があったことを見抜くのは難しいことではないでしょう。 木くずの中に隠れているタコ足配線や、大量の木くずに触れる距離にあった投光器など、見る人が見ればその危険性は一目瞭然のはず。 イベント開催にはその辺りの危機管理や安全管理は必ず求められるので、そこが難しかったという言い訳は通用しませんし、責任がないというのは通らないのではないでしょうか?

神宮外苑イベント火事では学生に責任はない?

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神宮外苑イベントでの火事では、5歳男児が逃げ遅れて亡くなっています。 そのことを考えると、遺族でなくとも、子を持つ親なら同じように悲しみに包まれる話ですし、ニュースを知った多くの人が悔やむに悔やみきれない気持ちを持つでしょう。

いくら責任追及をしたところで亡くなった男児が帰ってくることはありませんが、判断能力が乏しい子供がこのような火災事故に巻き込まれたことについては、業務上過失致死の可能性が高く、防ごうと思えば防げた事故だとも言えるので、その責任の所在については注目が集まるところです。

今思えば、色々と危険をはらんだ日本工業大学の木製ジャングルジムのオブジェの中で、来場した子供たちが遊んでいた状況自体に疑問を抱いてしまうのですが、当然ながら、この作品を作り、引火の原因を招いた日本工業大学・新建築デザイン研究会の学生たちにも責任があると考えられます。

神宮外苑火事の日本工業大学学生の言い分(そんなバカなとしか言いようがない)

彼らが普段から大学で建築を学び、30万円という出展料を支払いイベント出展したのであれば、子供たちの荷重による木製ジャングルジムの安全性や、使用していた大量のおがくず(木くず)と投光器の発する熱に対して危険性を疑問を抱かなかったところには、やはり首を傾げてしまいます。

それとは逆に、彼らがまだ学生だからと免責すべきという意見もあるかもしれません。

そして、大学側の謝罪内容からみて、おそらく罪に問われることもないかもしれません。

しかし、作品の見栄えばかりを優先して、投光器の発熱がおがくず(木くず)に引火する可能性を考えられなかったのは痛恨の極みです。 それについては前回記事でも散々書いたのですが、本当に悔やみきれない話としか言いようがありません。

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今回の神宮外苑イベント火事の責任は、結局、企業事故においての業務上過失致死のそれに近いのですが、現時点においては『日本工業大学≒イベント主催者>サークル監督者>新建築デザイン研究会の学生』という感じに見えますが、それは今後の警察庁の調べで変わってくるとなるでしょう。 ただ、日本工業大学が責任を負うと公言しているので、余程重大な過失が指摘されない限り、学生は免責になる可能性が高いと見られます。

しかし、保身に回った『東京デザインウィーク2016』の主催者側にとっては、今後、厳しい目で見られることは間違いないことでしょう。

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