博多駅前陥没事故の地下鉄工事ゼネコンはどこ?地盤沈下理由は何?

博多駅前道路陥没事故の様子

福岡県博多駅前陥没事故が世間に衝撃を与えていますが、どうやらこの陥没地点の地下鉄延伸の掘削工事が原因で道路に巨大な穴が空いたと見られています。

となれば、福岡市が施工依頼していたゼネコンがどこなのか気になるところですが、調べてみると大手建設会社大成建設が主体のJV(共同企業体)だったことがわかりました。 公的機関の大規模工事は大成建設が行うことが多いのですが、全国的な大規模工事を行なってきた信頼性の高さは定評です。

しかしながら、この博多駅前陥没事故は、その真下で行われていた地下鉄延伸工事が原因ということで、一体何があったのでしょうか?

そして、突然できた地盤沈下による巨大空間が実に奇妙な話です。

博多駅前陥没事故の地下鉄工事ゼネコンは?

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2016年11月8日早朝に突然起きた博多駅前陥没事故

世間を驚かせたこの巨大陥没の原因が地下鉄延伸工事だと言われていますが、この工事を請け負ったゼネコンが大成建設を中心としたJV(共同企業体)だったとのこと。 大成建設は言わずと知れた日本のスーパーゼネコンの一角ですが、大規模な掘削工事などではお馴染みで実績のある建設会社です。

工事件名は『福岡市地下鉄七隈線中間駅(仮称)工区建設工事』で、博多駅前陥没事故が起きた場所の真下を通る形でトンネルの掘削工事を行うというものですが、事故が起きた当時、地下を通っていた下水管を移設するための掘削工事中だったとのこと。 請け負ったゼネコンは大成建設をはじめとするJVで、他に4社の建設会社が関わっています。(大成建設・佐藤工業・森本・三軌建設・西光建設JV)

今回の陥没については、おそらく掘削工事の段階ということで大成建設が施工を請け負う形だったと考えられるのですが、現場を指揮していた大成建設JVの田中芳光作業所長によると、最新の注意を払い、万全の準備を整えた上で作業が進められたそうです。

ゼネコンの地下鉄工事現場

うーん(゜_゜)

私も昔、郊外でのシールド工法での作業に関連した大成建設の仕事をしたことがあり、安全対策・安全管理は大手ゼネコンらしく、かなり徹底している印象があったのですが、やはり街中だと地盤の検査も難しいのか大陥没事故にまでなってしまいました…。

今回、陥没が起きた地点での掘削工事はNATM(ナトム)工法ということで、簡単に言うと、直線的に掘削工事をするのではなく、横穴から地下空間を作っていく工法になるのですが、それがまずかったのでしょうか?

大成建設が地下鉄工事で行なったナトム工法説明

しかしながら、あのひどい地盤沈下のような巨大空間は極めて謎ですね…。 考えようによっては、事故が起きる前の日中は、支えのないアスファルトの上を車が走っていたという風にも言えるので怖い話です。

博多駅前陥没の地盤沈下理由とは?

博多駅前道路陥没全体像

それにしても博多駅前道路の陥没事故は災難ですね…。

怪我人がゼロだったことは不幸中の幸いですが、受注したゼネコンの大成建設JVの損害賠償を考えればかなりの額になりそうですし、発注した福岡市からしても大損失であることは間違いありません。

そして不思議なのは、博多駅前道路にぽっかり空いた巨大空間ですよね。

深さ15mということで、5階建てのビルの高さに匹敵するそうですが、すでにニュースで報じられている映像やネット動画を見る限り、相当な規模の巨大空間が地中に現れたことになります。 学校で地盤沈下を習った時は、地下水が枯渇した分が地中に沈むという話でしたが、普通、街中にあんな巨大ホールができるとは誰も考えないですからね。

ただ、理由として考えられる原因はあるそうで、テレビのワイドショーではコメンテーターが、地下空間を作ったことで地下水の水位が上がり、アスファルトの真下の土が入れ替わるように下に流れていったのではないかとも言っていました。

なるほど…。

と言いつつも、言葉で聞いてもあまりピンとこないというのが正直なところです。

しかしながら、今回の博多駅前道路のような大規模な陥没事故ではなく、小規模な陥没事故は全国で1年間に3~4000件ほど報告があるそうで、その多くは水道管の老朽化によるものなのだそうです。

イメージとしては次の通りです。

道路の陥没について図解

この図解は中々わかりやすいですね。

しかし、博多駅前道路の陥没の規模はこの10倍以上ですが、もともとそこにあった地盤を固めていた土砂がどこに流出したのか、はっきりとはわかっていません。 規模の大きさもそうですが、ビルなどが沢山隣接するような駅前市街地で、あれだけの巨大空間が起きるものなんですね…。

ちなみに、地下に空洞ができていないかを測定し、地盤沈下の発生を事前に検測する車もあるそうです。 それについては、灯台下暗しというかなんというか、福岡市交通局もまったく想定していなかった可能性が高いということですね。

現在考えられている陥没の原因については、次の図解画像がわかりやすいでしょう。

博多駅前道路陥没の原因図解

本当に人的被害がないのが幸いだと思える画像です…。

博多駅前道路陥没の責任問題はゼネコンへ?

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博多駅前道路陥没の責任問題ですが、原因が本当に人為的な掘削工事によるところであるならば、ゼネコンが責任を負う形になるでしょう。

現時点では、今回の陥没は大成建設JVによる地下鉄工事が原因と言われてますが、市街地での大規模工事ということで、その損害額や賠償金を考えると、こちらもかなりの規模になってきそうです。 おそらく、工事していた地下空間の真上(アスファルトの真下)が空洞になっているというのは想定外だったことから、今回の地盤沈下による陥没に工事が直接起因しているかの調査や、工事設計に不備がなかったかなどの再確認がされるところでしょう。

もちろん、事前に地盤検査を行っているはずですが、それだけ地下水を多く含んだゆるい地盤だったのか、ゼネコン側としては運の悪いとしか言いようがない話ですね。

大成建設も、このところ豊洲新市場や東京五輪の海の森水上競技上なんかでゼネコン談合などの悪い噂が絶えないので、ここで博多駅前道路陥没事故は株価にも影響を与えるでしょうし、正に泣きっ面に蜂といった感じでしょう。 

過去に地下鉄工事が原因で起きた陥没事故の説明

まぁ、色々ありますが、掘削施工技術が高く、実績もある大成建設が地盤の土砂の流出を見抜けなかったのは他にも原因があるかもしれませんね。 小規模ながら、2000年、2014年と博多の地下鉄工事で陥没が起こっているそうなので、やはりその土地の地盤に何か問題があるとか…。 何にせよ、豊洲のように、その土地の価値が下がることにはなるでしょう。(それをゼネコンに損害賠償できるのかはわかりませんが…)

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街中で起こった地盤沈下だけに、博多駅前道路陥没事故の責任追及問題は一悶着ありそうですが、今回の陥没にいては災難としか言いようがありません。 まずは調査に注目したいところですが、さて、どうなることやら…。

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One Response to “博多駅前陥没事故の地下鉄工事ゼネコンはどこ?地盤沈下理由は何?”

  1. ジョーンズ より:

    最近直ぐに施工ミスだとか、人災だとか前後関係もわからずに騒ぎ立てる人のいるなか、この分析は短期間で凄い洞察力ですね。もちろん専門家のなせる技ですが、一元的でない多岐のアクセスを試みている論旨に大賛成です。

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