83歳の車が暴走事故…認知症問題でもない高齢者事故|立川・病院

高齢者運転マーク

2016年11月12日、東京・立川市緑町の病院で、83歳の女性が運転していた車が暴走し、歩道を歩いていた30代の男女二人が死亡するという事故がありました。

新聞を読むまで気が付かなかったのですが、11月10日にも栃木県の病院84歳の男性が運転していた車が暴走し、80代の女性が亡くなった事故とはまた別の事故とのことで、相次ぐ高齢者の交通事故に少々面食らう思いです。

以前、認知症が疑われている87歳の男性の運転する車が小学生の列に突っ込み、小1男児が死亡する事故がありましたが、これはもう高齢者の運転事故が、単に認知症の問題などではないのかもしれません。

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83歳の車が暴走事故…【立川・病院】

83歳の女性が暴走事故を起こしたのは2016年11月12日の午後3時頃、東京都立川市緑町の国立病院機構災害医療センターの駐車場で、激しいエンジン音を鳴らしながら駐車所出口のバーを突っ切り、そのまま歩道を歩いていた30代の男女をはねて死亡させたとのこと。

83歳の女性は『ブレーキが効かなかった』と話しているそうですが、現場に居合わせた通報者の男性の証言と、現場にブレーキ痕がないことから、アクセルとブレーキを踏み間違えたのが事故の原因ではないかと考えられます。

警視庁立川署によると、運転していた83歳女性もケガをしており、とりあえず認知症の心配はなく回復を待って事情聴取をするそうですが、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)容疑の可能性もあるとのこと。 亡くなったのは39歳男性と35歳女性で、2人は知人だったそうです。

認知症問題でもない高齢者の交通事故

最近、高齢者の交通事故のニュースが相次ぎますが、元々、高齢者(65歳以上)の交通事故は全体の2割くらいあるそうで、これを多いとみるのか少ないとみるのかで見方が変わってきますよね。

高齢者の交通事故が問題視されるようになったのは、やはり横浜で認知症を疑われる87歳の男性が運転する軽トラックが小学生の列に突っ込んで小1男児が死亡した事故からですが、今月10日の栃木県の病院敷地内で84歳男性の暴走事故、今回12日の東京・立川の病院敷地内での83歳女性の暴走事故など、いずれも死者を出していることから、現在、高齢者の車の運転については色々と考えさせられるものがあります。

そして11月11日は、板橋区三園のコンビニに80代の男性が突っ込むという事故もありました。 こちらは幸い2人の軽傷で済みましたが、この80代の男性は『全く記憶にない』と言っていることから、認知症の疑いがあるとして調べを受けているそうです。

栃木県の病院、84歳男性の暴走事故(11/10、栃木県の病院、84歳の暴走事故)

板橋区三園コンビニに80代男性暴走事故(11/11、板橋区三園コンビニ、80代の暴走事故)

東京・立川市緑町病院、83歳暴走事故(11/12、立川市病院、84歳の暴走事故)

しかし、つくづく思うのですが、車って凶器ですよね。

力の弱いお年寄りでも、運転免許証を持ってさえいれば車を扱えるのですが、一歩間違えるとこのような事故を招いてしまうというのは怖い話です。

横浜で小学1年生の男の子が巻き込まれた暴走事故は、87歳男性に認知症の疑いがあることから、『認知症』が高齢者運転についての是非のポイントになっていたのですが、これだけ短期間で高齢者の暴走事故で死者が出ていることがニュースで報じられると、一概に認知症云々が問題でもない感じがします。

このような事故を防ぐためにも何か対策が必要になってくるわけですが、現状では3年に1度の更新でそのまま免許継続という形になっています。 ただ、来年3月12日からは、75歳以上の高齢者ドライバーの運転免許更新時に『認知機能検査』が強化されるとのことで、現在よりも免許更新が厳しくなるそうです。

2017年に実施される認知機能検査の改正図

2014年に死亡事故を起こした75歳以上の高齢者ドライバーの場合、その約40%に認知機能の低下がみられたそうなので、このように行政が物理的制限を設けるなどして対策をするのは必然と言えるのかもしれませんね。

■臨時の認知機能検査が義務づけられる18の交通違反

  • 一時不停止
  • 信号無視
  • 一方通行の道路を逆から通行するなどの通行禁止違反
  • 逆走や歩道の通行などの通行区分違反
  • わき見や操作ミスなどの安全運転義務違反
  • 一時停止しないなど踏切での違反
  • 黄線を越えてレーンを変更する違反
  • 右折レーンから直進するなどの指定通行区分違反
  • 横断歩道で一時停止せず歩行者の横断を妨害
  • 横断歩道のない交差点で歩行者の横断を妨害
  • 交差する優先道路の車の通行を妨害
  • 対向車の直進を妨げて右折するなど交差点での優先車妨害
  • 右左折などの際にウィンカーを出さない合図不履行
  • 禁止場所で転回するなどの横断等禁止違反
  • 徐行せず左折するなど交差点で右左折する際の方法違反
  • 徐行すべき場所で徐行しない違反
  • 環状交差点内の車などの通行を妨害
  • 徐行しないなど環状交差点を通行する際の方法違反

引用元:朝日新聞デジタル

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免許返納で高齢者の交通事故は防げる?

80歳以上の高齢者の交通事故が相次ぎ、色々と議論される高齢者ドライバーに対する免許証の必要性ですが、まず高齢者の免許証返納があまり進んでいない現状が問題視されています。

特に田舎に住む高齢者や農作業を営む高齢者などは、公共の交通機関も乏しさなどから免許証が必要な人は多く、免許の自主返納をするケースは少ないと考えられますし、そもそも人通りがなくスペースも広いことから人身事故に至るケースも都会と比べてかなり少ないと言えるでしょう。

今月、報じられていた高齢者の交通事故のニュースもほとんど街中での事故ですが、やはり人口密度による高齢者運転の是非というのも、今後の事故防止の際にポイントとなってくるところかもしれません。

高齢者免許自主返納のメリット(自主返納にはこんなメリットも)

ただ、免許証の自主返納が進んでないのであれば、やはり自動ブレーキシステムや免許証を認識させてエンジンがかかるようにするなどの物理的制限をかけるか、免許証の定年制・更新内容の刷新ということになってくるのですが、このあたりを高齢者やお年寄りがどのように考えているかも気になるところです。

例えば、田舎だったらノーヘルでカブを運転してるおじいちゃんを見かけたりしますし、無免許だったとしても認知機能が低下していたら車を乗ってもいいと考えるお年寄りがいても不思議ではないので、高齢者事故を完全にコントロールするのは難しいといえるでしょう。

2017年から実施される認知機能検査強化についても、何かと公営者ドライバーから不満が出てくることがありそうですが、車が人の命を奪う危険性があるということを私たちも再確認するとともに、この問題に目を向ける機会であることはいうまでもありません。

認知機能検査

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東京立川市病院の83歳の女性には認知症の疑いはなかったそうですが、夫のお見舞いに車で来ていたことを考えると日常的に車を使用していたことが考えられます。

『ルールが変わったから免許返してくださいね』と言って聞くほど、お年寄りが従順かといえばそんなことは決してないですし、『何歳から運転できない』というのも人によるところが大きいので、仕事などで車を使っている現役の高齢者ドライバーがどこまで納得してくれるのか…。

このような高齢者の事故を減らすにはどうすればいいのか、頭を抱える問題であることは言うまでもありません。

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