コロンビア強盗殺害の一橋大生…ブログに旅慣れの危うさを感じる…

コロンビア強盗事件直後コロンビア邦人強盗殺害事件直後

2016年11月21日のニュースで、南米コロンビアで強盗殺害に遭った邦人男性が、一橋大学社会学部4年生・井崎亮(いざき りょう)さんであることが報じられていました。

この一橋大生は今年4月から大学を休学中で、バックパッカーとして世界一周旅行中だったそうです。

事件に遭ったのは、井崎亮さんが南米コロンビア・第二の都市メデジンに到着した2016年11月19日。 街に出た際、二人組の強盗に携帯電話とタブレット端末を奪われ、追いかけて取っ組み合いになったところ拳銃で2発撃たれ死亡したとのこと。 犯人のうち1人は特定が済んでいるそうで、逮捕を待つばかりとなっています。

事件を振り返ると、一橋大生・井崎亮さんは世界一周ブログを公開しており、それを見ると結構な国に訪れていることがわかります。 経験上、バックパッカーによる海外渡航で、危うさをリアルに感じたり、トラブルに巻き込まれるのは、旅慣れし始めた時。 井崎亮さんの場合、運が悪かったとは言え、南米で強盗を追いかけてしまったことは本当に残念な話です。

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コロンビアで強盗殺害の一橋大生の悲劇

2016年11月19日、コロンビア・メデジン一橋大学社会学部4年生の井崎亮(いざき りょう)さん(22)が強盗殺害されたことがニュースで報じられました。

殺害された井崎亮さんは、街中で若い二人組の強盗に携帯電話とタブレット端末を奪われたことで、怒りのままに冷静な判断ができずに強盗を追いかけてしまい、取っ組み合いになったところで銃弾2発の返り討ちに遭い、死亡…。

コロンビア強盗殺人事件の犯人特定のニュース犯人の1人は特定されているとのニュース

このようなニュースを聞くとツラくなります。

大学4年生で、これから海外留学をする学生は沢山いるでしょうし、送り出す側の親や家族からしても本当に嫌な話です。 しかし、コロンビアでの強盗殺人事件は、海外でトラブル(怖い目)に遭ったことのある人からすると、決して現実離れした悲劇ではありません。

今回、コロンビアで強盗殺害に遭ってしまったことについて、運が悪かったとしか言いようがないのですが、他の人の世界一周旅行ブログなんかを読んでみると、必ず1度は死にそうな目に遭っていることがわかります。 殺害された一橋大生も、強盗を追いかけなければ『そういう失敗談』で終わっていたはずなのに、彼がその一線を越えてしまったことは遺憾に思うし、今更、悔やんでも仕方がないことかもしれません。

彼の世界一周ブログを見ていると、フィリピン 、マレーシア、バングラデシュ、インド、ネパール、イラン、ドバイ、ヨルダン、エジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、ザンビア、ナミビア、南アフリカ、モロッコ、スペイン、ポルトガル、アイスランド、カナダ、キューバ、メキシコ、ベリーズ、グアテマラ 、コロンビアと、2016年2月からかなりのハイペースで、発展途上国を中心に世界各国を旅していることがわかります。

今となっては生き急いでいるようにも思えるのですが、約1年足らずでこれだけの国々を回っているのは驚異的な行動力ですし、ブログを読む限り前向きに旅を楽しんでいたことがわかるので、彼にとってのこの22年間の人生が誰よりも素晴らしいものであったと信じたいところです。

⇒亡くなった一橋大生の世界一周ブログ

一橋大生の世界一周ブログに旅慣れの危うさを感じる

コロンビア、外務省海外渡航危険レベルマップ

一橋大4年生の井崎亮さんがコロンビアで強盗に遭い殺害された事件は、私たちにとっても無視できない話です。

というのも、南米コロンビア・第二の都市と言われるメデジン(人口222万人)は、外務省の海外渡航安全基準でいうと『レベル1:十分注意してください』の危険度。 これは、タイ全土くらいの危険度と同じです(比較的、安全という意味)。 そして、メデジンに隣接する都市は『レベル2:不要不急の渡航は止めてください』の危険度で、コロンビア全体の約1/3『レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)』の危険度。

夏にリオオリンピックのあったブラジルのほとんどの都市が『レベル1』で、井崎亮さんがこの前に訪れた、メキシコ、グァテマラ、ベリーズも『レベル1』だったことを考えると、コロンビアでは急に渡航安全基準の注意信号が色濃く出ていることがわかるので、街中での行動には慎重に慎重を重ねるべきだったと言えるでしょう。

今回、携帯電話とタブレット端末を強盗に奪われたとのことですが、8月にもスペインのマドリードのドミトリーでタブレットとカメラの盗難に遭っていたことがブログに綴られているので、彼自身、それなりに警戒はしていたと思います。

コロンビア、メデジン

しかし、本当に注意が必要なのはここです。

例えば、国境を越えると人種や価値観が一気に変わる場合があるのですが、比較的治安の良い場所から治安の悪い場所へ移動する時、以前のセキュリティでは間に合わないことが考えられます。

私も経験があるのですが、海外旅行をしていると、外国人を一括りで見てしまいがちになります。 これは、海外の人間(外国人)が、日本人と比べて他者に対して無関心だからです。 当然ですが、だからといってセキュリティフリーでいいわけではなく、逆に言うと、常に警戒を解いてはいけないということになります。

特に旅慣れてない状態から旅慣れし始めた辺りが危険。

悪い外国人は旅行者をよく見ています。

そういう奴らがじっとスキを伺っていて、旅慣れして警戒心が解けてきた旅行者(特に日本人は狙われやすい)のスキを突いて、トラブルに見舞われることになるのです。

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一橋大生の強盗は運が悪かった?

私はコロンビアで強盗に遭った一橋大生が悪いとは思いません。

一橋大学はどちらかと言うと国際色が強い学校ですし、彼が大学を休学して世界一周をしたり、コロンビアという国に訪れたことも特別おかしなことではありません。 強盗に遭い、運悪くその若い命を落とすことになってしまったのは、間違いなく犯人が悪いのです。

ただ、世界を見渡せば、携帯電話とタブレット端末を取り返そうとする人間を殺す人間も居るということ。

昔、『フリーズ』の意味がわからなくて射殺された留学生の事件がありましたが、相手はそんなときでも、「フリーズがわからないオマエが悪いんだ」ということで躊躇なく発泡するのです。

余談ですが、銃を肌に突きつけられた人の話を聞いたことがありますが、その感触は一生忘れられないと言っていました。 しかし、それに共感できる日本人はいません。 なぜなら、銃を突きつけられるという経験をすることがないからです。 どんなに強面で屈強な体だったとしても、銃が出たらそこで負けを認めなければいけないし、銃社会のある国ではそういったトラブルに巻き込まれることを考えた上で見を守らないといけないのです。

なぜ銃の話をするのかというと、東南アジア、南アジア、中東辺りの強盗は銃を持っていませんが、銃社会のアメリカ大陸では強盗が銃を持っている可能性が非常に高いからです。 これはリオオリンピック開催前にも、旅行者に散々報じられていたことであり、渡航危険度レベル1のリオでさえそういった状態であることは周知の事実。 だからこそ、国境を越えた時や、都市間の移動直後は慎重にならないといけません。

コロンビアの強盗殺人事件が起きた経緯のニュース

聞けば、殺された一橋大生・井崎亮さんも、コロンビア・中部メデジンに移動してきたばかりのタイミングで強盗に遭ったとのこと。 私も世界一周ブログや旅行本、エッセイなどは昔からよく読みますが、南米で強盗などのトラブルに遭ったなんて話は腐るほどありますし、その多くが必ず、後に油断した行動を恥じているものです。

それも命があればこその話ですが、ブログで楽しそうに世界一周していた井崎亮さんを思うと、家族や親についても本当に気の毒です。

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私がある国でトラブルに遭った時、現地の警察の人に『日本人はトラブルに遭っても、(後で)それを決して話さない。だから、何回でも日本人が騙される…』と言われ、なるほどと頷いたことがあります。 この事件でコロンビアが危ない国だというより、今後、若い人たちが海外で危険な目に遭わないためにも、改めて情報交換が大事だと痛感させられる思いです。

クレイジージャーニーの丸山ゴンザレスのコロンビア強盗事件のツイートクレイジージャーニーでお馴染みの丸山ゴンザレスさんのツイート

21日夕方のニュースでは、コロンビア強盗殺人事件の犯人特定のニュースが流れていたので逮捕が待たれるところですが、携帯やタブレットが原因で奪われてしまった、まだ22歳だった若い命が戻ってくることはありません…。

亡くなった一橋大生・井崎亮さんのご冥福をお祈りします。

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2 Responses to “コロンビア強盗殺害の一橋大生…ブログに旅慣れの危うさを感じる…”

  1. nobuko より:

    ユーチューブでバックパッカーの動画が多く投稿されています。
    とても危険だし、現地の人のトラブルもよく耳にします。

    貧しい国に行くということは
    「食うのに必死な人」の国に行くということです。
    買いもしないのに物売りをひやかしたり
    インフレの国に行って何年も前の旅行ガイドの料金を基準に
    現地人以下の値段で乗り物を交渉したりする・・・

    亡くなった子は気の毒ですが、日本的にはいい薬です。

  2. より:

    単に南米の危険度を喧伝するのではなく、「何故」コロンビアでは殺人が多いかを日本人が理解する事が、亡くなった彼への(今後の)せめてもの救いでしょう。

    日本人観光客への「自衛手段」の喚起が重要
    殺人は五万円位で請負う連中も多い
    コロンビアでは「殺人の敷居」は低く、
    警察組織が日本の様に十分ではなく、殺人を犯しても捕まりにくい「逃げ得」が横行してる点を、観光客は十分留意すべき。

    携帯など奪われたら「そのまま放っておいて、犯人の顔も見ない事」は最低限の自衛手段でしょう。

    日本では「警察神話」というか、殺人犯は捕まると信じる人も多いでしょうが、危険時に近くの人を呼んで助けを求める事は却って危険で、殺される場合もあります。
    「目撃者がいても、南米では犯人逮捕する事」すら困難でしょう。

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