TPP問題とは何か?メリットデメリットをわかりやすく簡単に解説

わかりやすいTPPのイメージ

アメリカのトランプ次期大統領がTPP不参加を表明していることもあり、最近またTPP(環太平洋経済連携協定)の話題が世間を賑わせています。

TPPの話は、新聞でもよく一面を飾っているのですが、実際、何がそんなに問題になっているのかわからない人って、結構、居ると思うんですよね。

単純な話、

『やった方がいいのか?』

『やらない方がいいのか?』

方向性が見えないと、TPPに関心が向かないのはあたり前田のクラッカーなんですよ。

しかしながら、TPP参加&発効が決まれば、私たちの生活は大きく変わっていくことになるので、是非とも知っておいた方がいいぜ?

ということで、

今更ながらTPPとは何なのか?

そして、いま起こっているアメリカ時期大統領のトランプ氏のTPP離脱表明を取り巻く問題や、根本的なTPPのメリット・デメリットについて、今回は初心者のためにわかりやすく簡単に解説していきたいと思います。

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TPP問題とは何か?【簡易版】

TPPとは、Trans-Pacific Partnershipの略称で、環太平洋経済連携協定という意味です。

ざっくり簡単にひとことで言うと、『TPPはチーム名で、参加国同士で関税を取っ払って自由貿易しましょうよ』ってことですね。 そして、自由貿易をするとどんな良いことがあるのか?というと、『TPP参加国の外国産の食品・製品が安く手に入るようになる』というメリットがあります。

 

おいおい

TPPにそんなメリットがあるんだったら、さっさとやろうぜ?

ということになるのですが、外国産の輸入品が安く手に入るということは、相対的に割高になる国内の農産・畜産物(国内産の野菜や肉など)が売れなくなるってこと。 そこで、国内農畜産業者が『ちょっと、待てーい!!!』となっているわけです。

TPPで安くなるもの一覧

 

ここまでがレッスン1ですね。

多くの方々もこの辺りまでは理解できているかと思いますが、TPPが問題視されているのは、当然、畜産業だけの話ではなく、製造や保険、著作権法、サービスなど、あらゆる分野に渡って取り決めをするので、各国それぞれ有利不利があるのです。

 

言い出しっぺはシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヶ国。

現在では、ベトナム・マレーシア・日本・オーストラリア・カナダ・アメリカ・メキシコ・ペルーの8ヶ国が『オレもオレも!』と加わって、計12ヶ国参加の巨大チームになっているのですが、お互いが損をしないように話し合いが慎重になって進まないのが今までのTPP問題と言えます。

要するに『ルールが決まらない』ということですね。

 

基本的に自由貿易協定では、関税をなくすことがお互いのメリットになるのですが、TPPが発効されれば、日本が輸出する工業製品の99.9%、農林水産品の98.5%が最終的に撤廃されるので、海外に物を売りたい企業(車や工業製品などを扱う企業)にとっては嬉しい話になります。

その代わり、日本も輸入する農林水産物の82%で関税を撤廃することになり、これらの輸入品が今まで以上に安く購入できるので、私たち消費者にとっては嬉しい話となります。

 

なんだかよくわかんねーYO!

そんな人のために例を上げると、TPPが発効されれば、オーストラリアの牛肉やチリ産のワイン、ニュージーランドのチーズが今の価格のおよそ半値で買うことができるようになるだろうし、今以上にTOYOTAの車が外国で売れるということですね。 もちろん、肉やワインやチーズだけではなく、米などの穀物や野菜も安くなるので、一般市民の私たちにとってはお得な話だといえるでしょう。

 

TPPデメリットのわかりやすいイメージ物が安くなる代わりにこんなデメリットや思惑が…

しかし、そんなことをすると困る人たちもいます。

そうです。

それは、日本の畜産農家の人たちです。

つまり、『スーパーに安い輸入食材が並ぶ代わりに、国産食材が売れなくなる可能性が高くなる』ので、日本の畜産農家の人たちは断固『TPP反対!!!』なのです。

 

そもそも、なぜ外国からの輸入品に関税をかけるのかというと、日本の国内業者を守るため

ただ、日本は食料自給率が低く、工業製品や電子部品を世界に売る輸出大国なので、日本の工業製品が売れなければ景気もパッとしません。 しかし、入るもの(輸入品)に関税をかけると、出るもの(輸出品)にも関税をかけられてしまうのが世の常…。

自動車などの工業製品や半導体などの電子部品が売れないと日本の景気は回らない。

日本の『輸出』という景気回復のエンジンを回すためには、関税の問題をなんとかしたいといって出てきたのが、アメリカから強引に巻き込まれた『TPPの参加』だったです。

 

TPP参加国のGDP比率表

言い換えると、TPPによる貿易自由化で国内の農産・畜産はダメージを受けるけど、日本経済にとってはプラスになるよって、アメリカに吹き込まれたってこと。 とはいえ、TPP参加国がGDP全体の6割を占める対アメリカの輸出にメリットを見出しているのは事実なので、日本にとっても決して悪い話ではありません。

もちろん、そのままでは問題なので、政府は、国内畜産農業には赤字補填や再就職支援などを行うとしているのですが、ただ、畜産農家の人たちからは『それじゃ、私たち食べていけないし、景気回復のために国産農家は切り捨てですか?』として、反対の声が上がっているということですね。

ただ…。

これはTPPの基本的な話ではあるのですが、現在、アメリカの次期大統領がトランプ氏になり、TPP離脱を表明しだしたことで、話が少しややこしいことになってきています。

TPPのメリットデメリットをわかりやすく解説

TPPが何かわかる図解TPP発効で移民が増えるとの懸念も?

ここではTPPをよりわかりやすく解説するために、メリット・デメリットについてまとめてみていきたいと思います。

【メリット】

  1. 自動車や電化・工業製品の輸出を増やす
  2. 規制緩和による国内企業のグローバル化
  3. GDP13.6兆円+雇用増の期待
  4. 海外輸入品が低価格で購入できる
  5. 貿易業者の簡易入国

 

【デメリット】

  1. デフレ加速(=景気が冷え込む)
  2. 国内農産品が売れなくなる(割高に感じるようになる)
  3. 著作権期間の延長による使用料の拡大
  4. 医療保険の自由化により日本の国保が崩れる
  5. 海外食品による安全性の疑問(遺伝子組換え食品など)

 

TPPのメリット・デメリットについては、各国それぞれ多少の違いはあるのですが、まとめると『TPP発効により、日本のグローバル社会化が加速し、国内企業のライバルが海外企業にまで広がるため、競争力のない弱い会社は倒産しやすくなるってことです。

但し、日本全体の経済は活性化する模様。

それはつまり、TPPが発効されると、

競争力のある企業(海外に物を売れるような企業)はさらに儲かり、

競争力のない企業(これまで関税に守られていた企業)は淘汰され、

全体バランスとして景気が良くなる(GDPが増加する)ということですね。

 

上記のTPP発効のメリット・デメリットはあくまでも日本の経済に及ぼす影響ですが、その上でTPPで得する人損する人がはっきりと分かれます。

そして、誤解を恐れず例えると、メリットがあるのは『海外に拠点を持てるような大企業や裕福な層』で、デメリットがあるのは『安全性の高いものを国民に届けていた農家や貧しい層』ということになります。

そのせめぎ合いこそが今のTPP問題だと言えるでしょう。

そして、TPPは一度発効されてしまうと『変更・中止』ができないので、強行採決や強引に推し進めようとする動きに対しては『大きなニュース』としていちいち話題になっているのです。

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トランプのTPP離脱表明!日本はどうする?

先ほどは国内でのTPP問題の話をしましたが、そこからさらに参加国間での交渉問題があります。

要するにTPP問題というのは、『国内→国際』と大きく2段階に分かれていると言えるでしょう。

現在タイムリーなTPPの話題としては、アメリカのトランプ次期大統領が『TPPは離脱する!!!』と表明していることですね。 先日、日本は強行採決までして『TPPは積極的に参加だぁ!!!』と意気込んだばかりなのに、完全に冷水を浴びせられた形になっています。

 

TPPのアメリカのイメージ

実はアメリカはTPP参加国GDPの全体の60%を占めているので、ちょっと強引な例えになるんですが、トランプ次期大統領が『アメリカはTPPから抜けるぞ!』というのは、ドラえもんの映画からジャイアンが「これからはオイラ抜きでやってくれや」って言っているようなものでしょう。

ただ、TPPは決して子供のアニメではなく、あくまでも大人の駆け引きなので、のび太+ドラえもん(日本)としては地味に嬉しい話。

 

「そんな~、ジャイアーン!」

と言いながら、『ジャイアン(アメリカ)は頼りになるけど、居なけりゃ居ないで居心地が良い…』と考えるのが大人のたしなみです。 そして、2017年1月のトランプ次期大統領の就任まで、『やっぱりTPPはやめとこう』となったり、『よし!TPPも根本からルールを見直して、アメリカ抜きでやろう!』となっているのが、現時点の日本や他のTPP参加国の状況といえるでしょう。

 

ただ、それが実現してしまうとアメリカの一人負けになっちゃう可能性があります。

仮に『ジャイアン抜きのドラえもん』と『ジャイアンだけのスピンオフ』が上映されてて、どっちがワクワクするかといえば、普通の感覚で言えば『ジャイアン抜きのドラえもん』ですが、それでジャイアン(アメリカ)が逆ギレしないか不安になりますよね。

「そんなに物分りよかったっけ、ジャイアンって?」

って感じです(笑)

 

逆に言うと、これまでTPP参加国間の交渉において日本が好条件を勝ち取ってきたからこそ、アメリカ(トランプ次期大統領)が『フザケンナ!手を引くぞ!』って怒ってるわけで、元々TPPに乗り気でなかった日本にとっては、今の状況は渡りに船だとも言えます。

一応、日本は強行採決までしてTPP参加意志を見せたわけですから、ここで破断となっても、義理を通したかたちにはなるし、グローバル化を推し進めようとしていた利権派も手打ち状態に近いわけなので、まーるく話が収まりつつある展開になっているということですね。

 

トランプ氏のTPP離脱表明における今後のシナリオ

最後になりますが、個人的な意見として『TPPの最大の問題』というのは、国民が置いてけぼりになっているところだとみています。 もし、今回のアメリカ大統領選挙で、トランプ氏ではなくヒラリー・クリントン氏が勝利していれば、TPP発効は時間の問題だったはずであり、物が安く変える反面、思わぬ保険制度の見直しや医療費の変更、失業増加などで、後悔する人が続出していた…、なんてことも考えられます。

それなら、今のまま国内の農林水産業者を守る方がトラブルがなくていいですからね。

 

TPPからアメリカが脱退するとどうなるかの図解トランプ次期大統領の政策に期待が高まる

ということで、今回はTPP問題をわかりやすく解説してみましたが、ちょっと長くなってしまいました…。 2016年11月22日、トランプ次期大統領がTPP離脱を表明したことによって白紙になりそうなのですが、結局のところ、国民置いてけぼりで犠牲を払うような自由貿易なんて必要なかったのかもしれませんね。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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