君の名は。興行収入歴代2位は当然?海外の評価と感想

君の名は。美しい彗星

2016年の大ヒットアニメ映画『君の名は。』の興行成績が邦画歴代2位です。

公開日から約4ヶ月で興行収入200億円超。『ハウルの動く城』を抜き、邦画興行収入歴代2位の快挙!残すは100億円先にいる千と千尋なアイツだけ・・・。

 

それはそうと、ちょうど先日『君の名は。』をリピってきたんですよ。

1回目の『君の名は。』を見た直後、「絶対あと5回は観に行こう!」みたいなテンションだったのですが、「ちょっと記憶を曖昧にさせてから…」なーんてやってるうちに、結構時間が空いてしまいました。

 

それで、映画が始まり、ふとあることに気が付きました。

初めて『君の名は。』を観た時に「?」だった冒頭のシーンが、すっかり感動してしまった1回目の記憶とつながっていく不思議な面白さがあったのです。

「なるほど、これが『君の名は。』が邦画歴代2位という快挙を成し遂げた理由か・・・」と、新たな気づきを感じながら、期待通りの満足感を得て映画館を後にしたわけであります。

ということで、今回は『君の名は。』の感想(ネタバレなし)と、海外の評価なんかを紹介していきましょう。

Sponsored Link

君の名は。興行収入歴代2位当然の理由とは?

映画『君の名は。』が邦画興行収入歴代2位になるなんて、当初は誰も予想していません。

ツイッターでは、神木隆之介ミラクルが話題になっていました。

君の名は。の興行収入2位で神木隆之介が話題に

神木隆之介恐るべしです。

 

『君の名は。』の監督&脚本&演出を務めた新海誠(しんかい まこと)監督の作品は『秒速5センチメートル』しか観たことがなかったのですが、『君の名は。』はほとんど前情報を入れずに観たので、かなり衝撃を受けました。

『秒速5センチメートル』はねぇ…。

実家の近くのTSUTAYAが「大人が観るべきアニメ第1位!」として大大大プッシュしていたので「(短いし)いっちょ観てみるか…」と安易にレンタルし、悲しさのあまりメソメソ泣いたことがありました。

とはいえ、『君の名は。』効果で、その後の新海作品は売れまくりのレンタルされまくりみたいですが、やはり『秒速』で撃沈されたという人も多いとか(笑)

 

その『君の名は。』が邦画歴代ランク第2位ですよ。

いやはや。

それにしても凄くないですか?

「ジブリの新作だから観に行こうぜ」ってノリじゃなく、もう純粋な口コミ。時代の潮流鷲掴み状態。『踊る大捜査線Ⅱ』のように、宣伝の力技で興行収入を上げた作品は軽くパッシング。見事に作品の評価が数字に表れた結果なのですが、先日、映画をリピートをしてきたときに気づいたのは、リピートして観た方が面白い…!?ということ。

君の名は。瀧と三葉

『君の名は。』を初見で観ると、その目まぐるしい展開に多くの人が

「おおっ!」

と、なったと思うのですが、リピート時はこの映画の印象がかなり変わります。

最初は、主人公同様、二人が入れ替わっている意味もシチュエーションもわかりません。テーマ曲であるRADWIMPSの『前前前世』が流れるまでは正に「???」状態なのですが、リピートすると冒頭から丁寧に作り込まれたストーリーに感動します。

 

もちろん、このような伏線回収の映画が沢山あります。しかし『君の名は。』の、もう一度観たいと劇場に足を運ばせる不思議な魅力は一体何なのでしょうか?

練られた脚本、映像美、RADWIMPSの音楽とのマッチング、声優のキャスティングなど、それぞれがハイクオリティ。それらが映画のテーマである『組紐(くみひも)』のように、すべての要素が見事に紡ぎ合わされいてるからこそ、その美しさにもう一度触れたいと思う人が多いのかもしれません。

君の名は。感想(ネタバレなし)

君の名は。登場人物一覧

映画『君の名は。』は107分間。

初めて『君の名は。』を観た時、RADWIMPSの『なんでもないや』と共にエンディングロールが流れる直前までオチが読めませんでした。それは数年前に観た『秒速5センチメートル』が尾を引いていたからです。考え過ぎかもしれませんが、この作品がうまく作用している思ったほどです。

 

『君の名は。』の魅力を考えた時に、ふと頭に浮かぶのは「ずっと、何かを探している…」という、成長して大人になった二人が呟く台詞です。ここにノスタルジックな感情を引き起こされます。

私も日々の生活の中で、「一生懸命探していたことがあったようななかったような…」と、何かを忘れながら生きている錯覚に陥ることがあるのですが、この記憶の不鮮明さと心躍るSF的な展開が面白い。

ふと、前世や来世というものに信じてみたくなるし、自分にも縁を感じる運命の人がいるかもなんて妄想したくなります。心の奥深くにある小さな記憶に訴えかけるパワーがあるのです。

ストーリーはもちろんですが、アニメの表現力をとことん引き出した演出により、視覚から聴覚から映画の世界観が伝わってきます。

君の名は、ティアマト彗星と風景画

まぁ、なんといっても彗星がいい。

この彗星が落下する様がなんとも美しい。

日本のアニメ特有の独自性の高い映像アングルの素晴らしさもそうですが、美しくも破滅的な彗星にはロマンを感じさせられます。あんなものを見せられたら、ファンも聖地巡礼行っちゃいます(私も行ってみたい)。ちなみにアニメファンにとっては当たり前の『聖地巡礼』という言葉も、君の名は効果で2016年の流行語大賞トップテン入り。

物語の舞台となった飛騨糸守の歴史や民俗的背景が、ストーリーの説得力を強固にしていることも特筆すべき点でしょう。物理学や時空論、古典文学、日本の伝統文化、神事など、私たちの生活と大いなる力を繋げているものがストーリーにうまく絡み合っています。

映画の音楽を担当したRADWIMPSの劇中歌4曲も絶妙。歌に関してもかなり追求する部分が多く、監督からのダメ出しも多かったそうですが、これ以上ない珠玉の作品としてマッチングしています。控えめに書いていますが、クライマックスシーンで流れる『スパークル』は「このまま終わってほしくない!」と思ってしまうくらいです。

そして最後はやっぱり、主役の声を務めた神木隆之介&上白石萌音

この二人が素晴らしいのは、性別の異なる役柄を演じているのにも関わらず、違和感なくストーリーに馴染んでいるところ。声優に関しては「なんじゃこりゃ!」と怒ることも多いのですが、今作品においては視聴にストレスを感じさせません。

この二人の声優の素晴らしさは、こちらの予告動画で見るだけでも結構伝わると思います。

色々と見たのですが、この予告がダントツで好きです。(編集もGOOD)

ということで、かなりべた褒めな感想なってしまいました。

Sponsored Link

君の名は。海外の評価はどう?

日本で邦画歴代2位の興行成績を記録した『君の名は。』ですが、海外の評価が気になったので調べてみました。

先日、中国では異例の早さで『君の名は。』が公開されたそうですが、初日の興行収入が約8億円という桁違いのニュースもほうじられていました。

『君の名は。』が、海外でどのような評価を受けているのか、いくつか紹介していきたいと思います。

まずは海外主要メディアの視聴評価から。

英ガーディアン紙 ★5/5

英EMPIRE誌 ★5/5

英テレグラフ紙 ★5/5

英タイムズ紙 ★4/5

英BBCでも絶賛  動画

米IMDb ★8.9/10

シンガポール ★5/5 

香港 ★4.8/5(興行収入邦画歴代1位)

台湾 ★4.7/5(興行収入邦画歴代1位)

引用元:2ch

英主要メディアが軒並み高評価で、アジア圏でも同様ですね。海外メディアも『君の名は。』と新海誠監督に高い賛辞を贈っているようで、これは日本人としては純粋に嬉しくなる話です。

君の名は。背景画像

◆英ガーディアン紙

「君の名は。」は宮崎作品というよりも、村上春樹氏の小説に似ている。 男女が入れ替わるというコメディから、予期せぬ方向へストーリーが展開していき、ネタバレするのでこの先は言えないが、とにかく理論物理学、古い言い伝え、破壊的自然災害、考証、時間との戦い、ロマンスとほぼすべてのジャンルが一つに織り込まれ、ユニークで感動的かつ壮大なものにブレンドされている。

新海誠監督は、自身が日本のアニメ界の新たなキングであるという評価を確立した。 「目が覚めると夢は消えている」というが、この素晴らしい映画ではそんなことはない。 スクリーンから不思議な光が消えたあとでも、観客はずっと楽しい空想の中に浸っている。

 

◆英Yahoo! Movie

「君の名は。」のストーリーは、セクシャリティ、ロマンス、愛、喪失といった主要テーマを持っており、アニメのなかで最も主題に沿い、実験的で力強い。 家族向けのグローバル・ブランドであるディズニーアニメにはとても取り組めない領域に対応した、自由度の高い作品であることは明らかだ。

現在のアニメ界は、ディズニーやピクサーなどが世界的に支配しており、その牙城を崩すことができる唯一の人物である宮﨑駿監督の引退表明は大きな損失だったが、新海監督こそがその穴を埋める人物になりうるだろう。

 

◆英エコノミスト誌

新海監督は宮崎監督の模倣者ではなく、作品冒頭のカメラズーム、きびきびした編集、珍しいアングル、詳細に描かれた風景、ライティング効果の多様さなどから、オリジナリティの高さは明らか。 手書きを重んじた宮崎作品とは異なるが、これまでの手書きのアニメーション技術とデジタルの融合が、作品に見どころを作り上げている。

 

◆英EMPIRE誌

新海誠。この名前を覚えておいてほしい。 もしこのクレイジーな世の中に少しでも正義があるのであれば、これから数年の間に日本アニメ界の偉人である宮崎駿と同様の評価を彼は受けることになるだろう。そして彼は来年には早くもオスカー像を手にしている可能性もある。アカデミー賞長編アニメ映画賞かアカデミー賞外国語映画賞。 いやその両方かもしれない。今年、日本のアニメ映画を1本しか観ないつもりであれば、この作品を観るべきだ。 そして2回以上観るべき。

 

◆英テレグラフ紙

この映画は笑ってしまうほど美しい。 例えば雨のあとを描いた美しいシーンは、現実世界における「鮮明さ」「輝き」「知覚能力」が洗練されたような感覚にさせる。 ストーリーを話すことはもちろんネタバレとなる。 しかし、この作品に“本当のネタバレ”というものはない。 新海誠作品を理解する唯一の方法は、自分自身でその世界に浸り、織り重なった2つの命のそばにある自分の心の組紐を感じ、銀色の弧を空に描く彗星を自分の目で見つめるしかない。

参考引用元:ネタりか・シネマトゥデイ

海外メディアの評価は非常に高く、海外のアニメファンがこれだけ増えたのも、これまで数々の大ヒット作品を生み出してきたジブリのおかげとも言えます。自作品で引退宣言をしている宮﨑駿監督ですが、これには大きなショックを受けた海外のジブリファンも多かったようで、その空白を埋めるという意味で新海誠監督には大きな期待が集まっているみたいですね。

新海誠監督が現在43歳ということで、宮﨑駿監督の43歳がちょうど『風の谷のナウシカ』が公開にあたります。オリジナル作品の大ヒットという意味では、何か相通ずるものがあるかもしれません。

君の名は。美しい映像シーン

とにかく、色眼鏡をあまり使わない海外メディアが、新海誠監督の実力とポテンシャルに高い評価・賛辞を贈っています。『君の名は。』邦画歴代興行収入成績2位達成の祝福と共に、新海誠監督の次回作への期待も高まりますね。

とりあえず、私個人としては『君の名は。』がDVD/Blu-rayで販売されるのを待ちたいということで…。

追記(2017/5/10)

【Amazon.co.jp限定】「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)(オリジナル特典:特殊加工ポストカード2枚組付き)

『君の名は。』DVD&Blu-rayの販売が7月26日に決定しました。

Amazon限定版ありとのことで要チェック。

Sponsored Link

コメントを残す

このページの先頭へ