キュレーションサイト問題とは?DeNA・WELQが越えた一線の話

DeNAがキュレーションサイトで謝罪会見

インターネット上の情報をテーマ別にまとめているサイトを、別名『キュレーションサイト』というのですが、先日、大手企業DeNAのキュレーションサイトがとうとう閉鎖に追いやられました。

特に問題視されていたのが、DeNAが運営していた医療系サイト『WELQ』

DeNAの医療系サイトWELQが閉鎖になり、DeNAの他のジャンルのキュレーションサイトが問題視されて全て閉鎖になったおかげで、多くの個人アフィリエイターはホッと胸をなでおろしているかと思います。

しかし、このキュレーションサイトの問題で被害を被る可能性があるのは、なんといっても検索ユーザーである私たちです。

 

そうなんです。

キュレーションサイト問題で気をつけないといけないのは、そこで情報を求める『私たち』であって、今回、DeNAのWELQが大手の発信するキュレーションサイトとして越えてはいけない一線を越えた為にニュースとなっていますが、実はネット情報を活用しているユーザーこそが知るべき問題。

ということで、今回はキュレーションサイト問題とは何なのか、初心者にもわかりやすく解説していこうと思います。

Sponsored Link

キュレーションサイト問題とは?

キュレーションサイト問題とは何か?

ひとことで言うと、『一見、信頼できそうなキュレーションサイトの情報を鵜呑みにして、検索ユーザーが間違った情報を得ていた』という問題です。

 

まず、キュレーションサイトとは、そのジャンルに特化したサイトのこと。

ジャンルは、グルメ、医療、ファッション、旅行、健康、ペット、英会話、恋愛、ビジネス、趣味など、どんなものでも専門的な情報がまとまっているサイトになっていれば、それがキュレーションサイトと呼ばれるものです。

要するに『まとめサイト』のことですね。

 

今回、DeNAの医療系キュレーションサイト『WELQ』が問題になりましたが、以前からWELQに限らずキュレーションサイトにはある問題点が指摘されていました。

それは、多くのキュレーションサイトが読者を増やして広告の収入源を上げようとするあまり、記事の執筆を自分で書かずに安価で外注したり、ある種の『ワザ』を使って検索上位表示させたりするので、読者が間違った情報を鵜呑みにする危険性があるということ。

キュレーションサイトの実態

わかりやすく言い換えると、『売れりゃいいんだよ!』的に量産を続けるあまり、粗悪品を掴まされる危険のあるチャイナ・クオリティと言った感じでしょうか。

正当な評価ではなく、力技で上位表示を求めるキュレーションサイトが多いため、結果的に、検索ユーザーが求めている良質のサイトや記事が、検索下位に押しやられてしまうのです。

 

このような、インターネット上の上位表示を狙う施策のことを『SEO』と言います。

つまり、サイトのSEOが強ければ、ユーザーの求めている情報の質は関係なく、検索上位表示させることができるので、『SEO>情報の質』で検索上位を狙うキュレーションサイトが非常に多いことが問題となっているということですね。

キュレーションサイトのSEO対策SEOの説明

 

過去には、角膜をレーザーで削ることで視力を回復する『レーシック』で、このSEOの問題点を指摘されたことがありました。

いまでこそ、GoogleやYahoo!の検索技術が発展しましたが、それまでは検索者の不利になるような情報を押しのけて、レーシック医療サイトやレーシックの広告が検索上位表示を埋め尽くしていました。

検索表示の実際赤枠はすべて広告

上記画像の検索結果のように、『レーシック 後遺症』『レーシック 視力低下』『レーシック 後悔』といった重要でレーシック広告の邪魔になるような記事は、数ページ後ろに表示されていたのです。

 

さすがに現在はこのようなことはありませんが、問題となっているキュレーションサイトも同じような感じだと思ってもらえればイメージし易いかと思います。

要するに、『SEO>情報の質』による、広告シェアの奪い合いというのは、現在でも形を変えて行われているというのが、インターネット検索の現状ということですね。

DeNA・WELQが越えた一線とは?

DeNA守安社長の会見

今回、DeNAの医療系キュレーションサイトWELQが槍玉に挙げられたわけですが、先ほど話したように、インターネット上のサイトというのは広告シェアの奪い合いです。

なので、DeNA・WELQだけがキュレーションサイトとして問題があるわけではないのですが、WELQが越えた一線というのは確かにあります。

おそらくテレビメディアでは報道されない部分ですが、はっきり言いましょう。

 

それは、個人アフィリエイターの反感を買ったからです。

単純ですが、WELQに限らず、DeNAという大手企業が金に任せて検索上位を狙うSEO対策をし、個人アフィリエイターの広告シェアを根こそぎ奪っていったのです。

その辺のプロでもないライターに書かせた粗製記事で荒稼ぎ。

このやり口はまさに中国そのものです。

ビジネスだから問題ないという考え方もできますが、個人アフィリエイターのキュレーションサイトというのは細々と情報を集めて作り上げているものなので、DeNAのような大手企業が突然参入してきて、資本力にものを言わせて個人アフィリエイター同様の手法で記事の量産をすればどうなるか。

当然、大手企業のネームバリューは失墜しますし、個人アフィリエイターに恨みをかっているのでネットの力を使って総攻撃を受けるに決まってますよね。

DeNAのキュレーションサイトの実態

本来、キュレーションサイトというのは、膨大な情報のなかから役立つ情報を見つけやすくするものであって、バイト感覚で集まってきたライターに他所のサイト記事をリライトさせて量産させるようなものではありません。

DeNAのキュレーションサイトはその一線を越えてしまったのです。

 

今回、DeNAはWELQをはじめとするキュレーションサイトすべてを閉鎖したとのことですが、昨年から右肩上がりだったキュレーション事業は、今後見直しを余儀なくされることは間違いなさそうです。

Sponsored Link

キュレーションサイトは今後どうなる?

DeNAの医療系キュレーションサイトWELQが問題になったのは、素人の外注ライターに他所の医療系サイトを参考にさせて記事を書かせていたからです。

だからこそ、医療系キュレーションサイトの記事に『肩こりの原因は霊かもしれません』といったことが平気で書かれていますし、DeNAもそれをツッコまれてお粗末な対応になってしまうのです。

キュレーションサイトWELQの記事

すると、これを受けて『ヤバイ!』と感じたサイバーエージェントやYahoo!、リクルートホールディングスなども、内容の確認が不十分だったとして医療・ヘルスケアに関する記事を削除。

まさにDeNAのキュレーションサイトは氷山の一角だったわけで、大手企業はこれまで信頼性を損なう記事を平気で公開していたということがわかったのです。

このような虚偽が疑われるような記事でも、広告を載せて収益化できるというのが実情で、大手企業がITに参入してきて情報の質よりも収益を選択していることは、本当に憂えるべきことではないでしょうか。

キュレーションサイトWELQの記事の実態DeNA・WELQの記事の実態
キュレーションサイトWELQの記事を問題視する医師医療系キュレーションサイトを問題視

人々が知識を持ちより意見を交流させることで、自由な情報共有ができることがインターネットの良いところ。 そこに大手企業が参入してきて適当な記事を量産して、荒稼ぎはいけません。

おそらく今後もキュレーションサイトはなくなることはありませんが、低品質なサイトは検索エンジンの精度の進化により、徐々に検索順位が落ちていくことでしょう。

 

しかしながら、検索ユーザーとしても情報を見極める目を持たないと、情報に踊らされたり、余計な買い物をしてしまう危険性もあります。

アメリカ大統領選挙の際には、トランプ氏やヒラリー氏両代表の嘘の情報を発信するサイトが横行し、その虚偽情報が選挙に影響を与えるとして問題となったことがありました。(例えば、ヒラリー・クリントン氏はイスラム国に武器を提供している事実があるなど)

嘘を見抜ける人も多いでしょうが、当然、まったく未知の情報を得るときにはうっかり信じてしまうこともあります。

 

キュレーションサイトは特定の情報がまとめられている分、嘘を見抜けないことがあっても不思議ではありません。 DeNAという企業が何をしている企業かわからなくても、プロ野球球団を所有しているところから『大手』の名に信頼を寄せるユーザーは多いでしょう。

医療系キュレーションサイトWELQなどは、DeNAが大手企業の運営しているサイトとして安心感を与えている認識が欠けていましたが、今後、キュレーションサイトを利用する時は、サイト運営者は元より、私たち検索ユーザーも十分気をつける必要があるということですね。

Sponsored Link

コメントを残す

このページの先頭へ