風邪の引き始めに葛根湯は気休めに過ぎない?効果的な対策とは?

葛根湯の成分

来ましたね、風邪の季節が…。

職場で咳き込む人を見ると、「自分の番はいつなんだろう」と内心思ってしまうのですが、そんな私がいつも常備しているのが葛根湯(かっこんとう)

なんだかんだ生薬という言葉に惹かれ、子供の頃から風邪の引き始めから愛飲(?)している葛根湯ですが、実はこの葛根湯には正しい飲み方、タイミングがあるのをご存知ですか?

最近は葛根湯を処方箋として出してくれる病院もあったりしますが、風邪の引き始めに飲んでもただの気休めに過ぎないという話も耳にします。

その辺りは一体どうなんでしょ?

気になって調べてみたら、ちゃんと風邪の引き始めに葛根湯が効くかどうかの研究結果がありました。

結論から言うと、

風邪の引き始めの葛根湯に効果なし

だったそうです。

 

え?

って感じなんですが、マジっすか?

個人的には葛根湯を飲み続けてきたわけなので、今更そんなことを言われても

Σ(・∀・;)

上のような顔になるだけなんですが、もちろん、葛根湯にはちゃんとした効果が認められています。

ただ、正しい飲み方や飲むタイミングなどがちゃんとあるようなので、今回は風邪の引き始めに効果的な対策などを交えて、葛根湯の真実について話をしていきたいと思います。

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風邪の引き始めに葛根湯は気休めに過ぎない?

風邪の引き始めには、なんとも言えない違和感で嫌な気持ちになりますよね。

特にサラリーマンなんかだと、突然の休みで周りに迷惑をかけてしまうこともあるので、普段からマスクをしたり、うがい手洗いで出来る限りの予防をしているものです。

それでもやはり、体調を崩す時は避けられません。

特に紅葉が終わる頃から流行りだすのが『風邪』ですよね。

この季節、風邪の引き始めには早めの対処をしたいところですが、ここで出てくるのが葛根湯。

しかし、実は葛根湯には、風邪の症状を緩和する働きがあっても、風邪を予防するといった効能は認められていないようです。

※この記事では風邪の引き始め=症状がわかりにくい』と、風邪の初期症状=発熱、悪寒、咽頭痛などはっきりした症状がみられる』を分けています。

 

葛根湯が風邪の引き始めに効かない?

葛根湯に風邪の予防効果はない…だと…?

私の勝手なイメージでは、風邪の引き始めに風邪薬を飲むと、風邪の菌(?)が小さいうちに対処できるから良いと思っていました。

しかし、朝日新聞の医療サイト『アピタル』でコラムを書いている内科医・酒井健司医師によると、風邪の引き始めに葛根湯を飲むことについてはっきりした効果はないとのこと。

しかも、この風邪の引き始めに飲む葛根湯の効果については、2014年に検証が行われており、非常に興味深い検証結果が見られています。

この研究では、18歳から65歳までの風邪症状を感じて48時間以内の患者さんをランダムに二群に分け、一方に葛根湯を、もう一方に一般的な総合感冒薬(葛根湯と同じく薬局で買えるもの)をほぼ4日間飲んでもらって、風邪が悪化した患者さんの数を比較しています。

結果は、

葛根湯群では168名中38名(22.6%)

総合感冒薬群172名中43名(25.0%)

風邪が悪化しました。

葛根湯群で若干少ないように見えますが、統計学的有意差はありません。 著者らは「葛根湯は初期の段階で処方した場合でさえ、総合感冒薬に比べ、風邪症状の悪化を有意に防止しなかったと結論しています。

引用元:風邪のひきはじめに葛根湯は効くか?

 

うんうん。

とりあえず、風邪の引き始めに葛根湯や風邪薬を飲んでも効果に差はないってことね。

でも、さすがに「薬を飲まないよりは飲んだ方がいいでしょ?」って思いませんか?

しかし、これについても酒井健司医師は否定しており、簡単に説明すると次の通りになります。

葛根湯の成分

そもそも葛根湯は漢方薬。

漢方薬というのは、特定の病態(証)に効くもの。

葛根湯の場合、体力があって発汗のない状態(=悪寒、寒気)にこそ効果があるので、風邪になら何にでも効くというものではないそうです。

さらに、風邪の引き始めに葛根湯をはじめとする風邪薬を飲んだからといって、そこから風邪の悪化を予防できたと証明された薬がなく、ただのプラシーボ効果(気休め)であると結論づけています。

逆に、つらい症状でもないのに病院に受診すると、かえってインフルエンザなどを貰う恐れがあるので、最良なのは家で温かくして安静にしておくこと。

もちろん、つらい時は葛根湯などの風邪薬を飲むようにするといいそうです。

風邪の引き始めに効果的な対策とは?

風邪対策を考えるサラリーマン

風邪の引き始めに葛根湯などを飲んでもそれほど効果的ではないのなら、何か他に風邪予防対策はないものでしょうか?

個人的に一番効果があったと思うのが、普段から体を鍛えるということですが、実はこれ、体の体温を上げることに他ならないんですよね。

要するに、基礎代謝を上げれば、自然と血がめぐるようになり体温も上がっていくだけのことなのですが、逆説的に言えば、体を冷やさないことが一番の風邪予防対策ということになります。

 

なので、風邪の引き始めに効果的な対策をひとことで言うと『体を温める』に尽きます。

私が昔、カイロプラクティック整体を1年間習いに行った時に教わったのが、『風門』というツボを温めるということ。

ちなみに風門は首の後ろ、手のひら1つ下辺り(ちょうど両肩の間くらい)。

風門を温めると、じわ~っと心地よくなります。

風邪の邪気が入る風門とカイロを貼る場所

東洋医学では、風邪の邪気がこの風門から入ってくることで体調を崩すそうなので、マフラーやネックウォーマーなどをして、なるべく首の後ろを冷やさないようにするといいですね。

そのカイロプラクティック整体の塾長は結構有名な人だそうですが、その塾長から直々に教わった『風邪はこの風門から入ってくるのよ♡』という言葉に、当時の私は約70万円近い受講料を支払ったと言っても過言ではありません。

 

それ以来、風邪の引き始めや、冬場に礼服を着て外に出るときなんかは、かならずこの『風門』の辺りにカイロを貼るようにしてるのですが、これはマジおすすめ。

いまでこそ冷え性はある程度改善されたのですが、当時、バリバリ冷え性だった私の最強のカイロ布陣は、風門、つま先(×2)の三点貼り。

これで大晦日のカウントダウンや初詣も何のそのです!

もちろん、風邪の引き始めにも『風門』にカイロを貼って、早々に床に就いて休息するようにしましょう。

 

風邪の引き始めの入浴について

風邪の引き始めの入浴イメージ

一昔前は、風邪の時の入浴は禁止というのが常識でしたが、最近では、余程熱があり体力を消耗している時でなければ、体を温める効果が期待できるので入浴しても良いと言われています。

そう考えれば、風邪の引き始めには、とりあえず湯船に使って体を温めてから早めに就寝するというのが、風邪予防対策としては『良し』であることになります。

ただ、入浴にもポイントがあるのでまとめてみました。

  • 38℃以上は入浴しない。
  • シャワーではなく湯船に浸かる。
  • 高温ではなく、41度前後でしっかり体を温める。
  • 入浴後はしっかりと水分を摂る。
  • 入浴後は湯冷めしない内に就寝。

風邪の引き始めの入浴は血行を促進させ、体が温まるので早い回復につながります。

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風邪の引き始めに葛根湯の正しい飲み方

誰だって風邪を引いたら早く治したいもの。

特に風邪の引き始めには、物理的に体を温めることが大切だと話しましたが、いざとなったら葛根湯の出番も出てきます。

ここでは風邪を引いた時の正しい葛根湯の飲み方をみていきましょう。

よく処方してもらうツムラの葛根湯病院でよく処方してもらうツムラの葛根湯

 

まず、葛根湯を飲むタイミングを間違えてはいけません。

決して『風邪=葛根湯』ではないので、飲むタイミングを間違えていては『葛根湯のムダ撃ち』になってしまうので注意が必要です。

静岡県にある幸田クリニックの院長によると、『葛根湯はストライクゾーンが非常に狭い薬』だそうで、風邪の初期の寒気を感じる時なら効果が期待できるそうです。

 

【葛根湯を飲むタイミング】

・風邪の初期&寒気を感じる

 

この記事の最初に風邪の引き始めに葛根湯は効かないと書きましたが、それはあくまでも『風邪の予防には効かない』という意味なので、明らかに悪寒を感じ始めた場合は葛根湯の出番です!

逆に、風邪の初期でも熱っぽくて汗ばむような状態なら葛根湯は必要ありません。

 

少し裏ワザ的な感じですが、幸田クリニック院長の葛根湯の使い方を紹介しましょう。

それから服用法ですが、葛根湯は一発療法の薬ともいわれ、何日も飲むのではなく、数時間でケリをつける薬なのです。

個人差があるので推奨はできませんが、私が使う場合には、1回服用量を白湯で10分間隔位でガンガン服用していきます。 3-4包飲んで体がポカポカしてきたら、熱いお風呂に10分位入って一気に布団に直行します。 そうすると、絞れるくらい汗がびっしょり出て、熱も下がり気分もすっきりしてしまいます。不思議とその後は熱が出ることもありません。

引用元:幸クリ院長の書きたい放題

医師だからこそ試せるワザかもしれないので、この辺りは自己責任で(笑)

昔、アントニオ猪木の風邪の治し方を何かで読んだことがあるのですが、風邪を引いたら水風呂と高温風呂を交互に入って汗をかきまくるというのがありました。 アントニオ猪木が風邪を治す手法はともかくとして、汗をしっかりかいて代謝をめぐらせるのは、風邪を早く治したい人にとっては効果的なのかもしれませんね。

 

風邪の引き始めの女性

葛根湯服用時の間違った知識

葛根湯が最大限効能を発揮するのは『風邪の初期&悪寒』がある時です。

逆に、次のような時は、葛根湯の効果が期待できないと考えられます。

  • すでに汗ばんだ状態。
  • 寒気がない状態。
  • 喉が痛い状態。
  • 風邪の終わりかけ。

この中でも特に『喉が痛い状態』の時、葛根湯に配合されている体を温める生薬が、喉の炎症を悪化させる可能性があります。

これらはまさに『葛根湯のムダ撃ち』になるどころか、逆効果を招いてしまうこともあるので気をつけましょう。

 

葛根湯の正しい服用の仕方

最後に、葛根湯の正しい服用の仕方を紹介しましょう。

葛根湯のような漢方薬は、パ◯ロンやベ◯ザブロックのような化学薬品とは違い、正しい服用をしてこそ効果が期待できるもの。

  • 食前、または食間に服用する。
  • 少し温かいお湯で飲む。

食間は食事しながらではなく、空腹時のことです。

なるべく、胃に何もない状態の時に服用しましょう。

そして、葛根湯は少し温かいお湯(常温、もしくは少し温かい程度)で飲むと良いとされ、逆に冷たい水やお茶では十分な効果が期待できないので注意しましょう。

先ほども話したように、葛根湯は非常にストライクゾーンが狭いので、この2つの基本中の基本だけは覚えておいて下さいね。

 

葛根湯まとめ

葛根湯の有力情報

今回は葛根湯の話を中心に、色々と風邪に対する対策を紹介していきました。

要するに、葛根湯は飲むタイミングが重要ということですね。

大事なのは『風邪の初期で悪寒・寒気を感じる時』だけで、それ以外の時は「飲まないよりマシだろう」と安易に葛根湯を服用しないことが大切。

また、服用時は食前か食間に、少し温かいお湯で飲むといいですね。

【第2類医薬品】阪本漢法の葛根湯エキス顆粒 21包

そして、風邪の引き始めの予防には、闇雲に葛根湯や風邪薬を飲むのではなく、体を温めて十分な休息を取ることを優先するようにし、寒い季節を乗り切っていきましょう。

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