さっぽろ雪まつり魚氷中止は適切な判断?ボーダーラインに違い!

さっぽろ雪まつり魚氷なしで

さっぽろ雪まつりの季節がやってきましたね。

寒いシーズンに滅法弱い私ですが、さっぽろ雪まつりの雪や氷の芸術作品は生きてるうちに(できれば気温の高い日に)観に行きたいと思っています。

そんなさっぽろ雪まつり『すすきの会場』に毎年展示されている「魚氷(さかなごおり)」ですが、2016年11月に問題となった北九州市スペースワールドの魚の氷漬けスケートリンクの閉鎖を受け、来年の展示を見合わせる方針を決定したそうです。

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スペースワールドが批判を集めた時に『魚氷』にも注目が集まっていたのですが、今回の魚氷展示中止は適切な判断だったのでしょうか?

ネット上では意外に『それは問題ない』『辞める必要ある?』という反応が多く、魚を氷漬けにして良い悪いのボーダーラインがどこにあるのか興味深いところです。

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さっぽろ雪まつり魚氷が中止とニュースに

さっぽろ雪まつりのすすきの会場でのイベント『すすきのアイスワールド』実行委員会が、来年2017年2月開催の際に展示する予定だった名物『魚氷(さかなごおり)』を取りやめる方針を固めたことがニュースになっていました。

魚氷は、冷凍したサケやズワイガニなどの魚介類を中に並べて凍らせた大きな氷を20個ほど使って、氷像2基に仕立てる展示で、1984年から33回も続いている名物企画として北海道を訪れる観光客に大変人気。

ちなみに今回、魚氷を取りやめるような要望の声があったわけでもはなく、理由は『来場者に不快な思いをさせないように』という配慮から。

もちろん、その背景には北九州市スペースワールドの魚のスケートリンクに批判が集中したことがあるのですが、「長年親しまれている展示だから続けるべき」という声もあったそうです。

まずは過去にさっぽろ雪まつりの魚氷を紹介していきましょう。

さっぽろ雪まつり、過去の氷魚過去のさっぽろ雪まつり氷魚作品

中にはこんな意見(ツイート)もありました。

まぁ、受け取り方は人それぞれですね。

さっぽろ雪まつりは、いまや誰もが知る北海道の冬の風物詩となっていますが、きびしい寒さを迎える北国だからこそ楽しめるイベントとして、毎年多くの観光客が訪れるので、名物『魚氷』がないとちょっと寂しい気がしますね。

魚の氷漬けのボーダーラインはどこ?

さっぽろ雪まつり魚氷

北九州市のスペースワールドでは魚のアイススケートリンクに批判が集まり中止になったようですが、もちろん、さっぽろ雪まつりの『魚氷(さかなごおり)』も同様の批判を危惧してのこと。

だけど、ネットでは『魚のスケートリンクと魚氷は別物』『それは考え過ぎ』といった意見も多く見られました。

となると、ネットで炎上したスペースワールドの魚のスケートリンクと、今回中止を決めたさっぽろ雪まつりの魚氷のボーダーラインというのは一体どこに違いがあったのでしょうか?

 

一番目立った意見としては『氷漬けにした魚を踏むのがNG』というもの。

スペースワールドもさっぽろ雪まつりも、趣旨としては『観賞が目的』だそうですが、それが足元にあるのか目線より上にあるのかで鑑賞者が受ける印象はかなり変わってきます。

それにスペースワールドはあくまでもアイススケートリンクであることが前提条件なので、どうしても生き物で遊ぶという印象が拭えないところも要因としてあるのでしょう。

私もスペースワールドの魚のアイススケートリンクには疑問を呈した一人ですが、今回中止になったさっぽろ雪まつりの魚氷に関しては、正直、はっきりとした嫌悪感を抱くことはありません。

このボーダーラインは『踏む』という行為にあるのであれば、人間というのは面白いものだなと感心します。

非礼を意味する言葉で『足蹴にする』という言い方がありますが、(スペースワールドが)卸売市場から商品にならない魚を買い取ったといえども、人間の根源的な心理に配慮する必要があったことは言うまでもないでしょう。

アイスワールド、魚のスケートリンク敬意があるとは思えない魚のスケートリンク

もちろん、このボーダーラインをより色濃く強調したのが、スペースワールド職員の公式サイトブログの書き込みにあります。 悪気はないとは言え、魚を使って遊んでいるところがまざまざと見えるので、生命に対する冒涜だとして批判が集中したのでしょう。

では、さっぽろ雪まつりの魚氷はどうか?

聞けば1984年から30年以上も続いている北国ならではの名物展示物。

厳冬の北海道と言えば、魚の氷漬けというのも風土の趣だと納得できるものですし、何より冬の海を泳ぐ魚達を表現し、芸術をからめた鑑賞という意味では何ら違和感ありません。

先ほどの心理的な話の続きになりますが、目線というのは敬意と比例するところがあり、観賞用として目線は高めに位置しているところから33年間も魚氷を続けてくることができたのでしょう。

 

ということで、ボーダーラインは目線の高さに違いがあったとしたいのですが、何にしても『踏む』という行為に人間は嫌悪感を抱くということですね。

ひょっとすると、うどんを踏んでコシを強くしたり、昔のワインみたいにおっさんが足で踏んでいるところを想像するだけでも『無理』ってなる人もいるかもしれません(笑)

試しに生卵を素足で踏み潰せるかと言われれば、「潰せるけどやらない(やりたくない)」という人が大半でしょうしね。

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さっぽろ雪まつり魚氷中止は適切な判断か?

来年2017年のさっぽろ雪まつり『魚氷(さかなごおり)』を中止にすると決めたのは、適切な判断だったのでしょうか?

おそらく、そのまま開催していれば、一部の人からはクレームが来ていたかもしれません。

その一部の人達のクレームを恐れて魚氷を中止にしたのであれば、今回のイベント『すすきのアイスワールド』実行委員会の判断は適切だったと言えるでしょう。

しかし、一部の人のクレームを想定して(実際には中止の要望はきていない)、33年間も続いてきた名物といわれる展示物を中止にするというのも寂しい話です。 最近も、静岡の寺で『除夜の鐘がうるさいから、昼間に除夜の鐘をつくことにしました』なんてニュースがありましたが、聞けばたった一人(他にいたとしても少人数)のクレームがきっかけだったといいます。

さっぽろ雪まつり魚氷芸術性が高いさっぽろ雪まつり【魚氷】

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「そりゃないぜ…」としか言いようがありません。

伝統がなぜ伝統かと言われれば、そこに敬意の込められた儀礼的・儀式的な思惑があるからでしょう。

スペースワールドのアイススケートリンクが何十年も続くどころか、イベント事としては秒殺レベルの数日で閉鎖に追い込まれたように、そこに生命や自然に対する敬意がなければ伝統というものには成り得ません。

それどころか、悪評がたってお終いなのです。

 

さっぽろ雪まつりの魚氷が何十年も続いていることを考えれば、意図せずとも厳冬の中に生活する人たちの敬意がそこに込められているからなのでしょう。 目線の高さというものがそれを表していますし、イベント終了後は氷漬けにされた魚やカニは普通に食べられそうな気もします。

スペースワールドは5000匹の魚を氷漬けにし、最終的には供養するとしたそうですが、批判が集まっていなければどうなっていたことやら…。

 

じゃあ、魚の活造りや生しらすの踊り食いとかはどうなんだ?ってなりますが、命を頂くのが前提で、ただの調理法の話ということで割愛。(個人的に踊り食いはムリですが…)

西日本新聞の春秋にこんな話があったので、最後に載せておきましょう。

「かまとと」は、知っているのに知らないふりをすること。女性が世間知らずを装って「かまぼこは、とと(魚)からできているの?」と聞いたのが由来とか。

近頃はスーパーで切り身の魚を買うことが多くなった。魚の姿形を知らないばかりか、海の中で切り身が泳いでいると思っている子もいるそうだ。

いろんな魚を見て知ってもらおう、という狙いは悪くない。ただ、死んだ魚の上を滑るのはどうか。北九州市のテーマパークが始めた企画「氷の水族館」。死んだ魚約5千匹をスケートリンクの氷の中に埋めた。

「気持ちが悪い」「残酷だ」との批判が相次ぎ、企画は中止に。一方で「面白い」という声もあった。好悪は人それぞれだが、不快に感じる人がいると予想しなかったのは、客商売としては世間知らず。「命を軽視している」とまで言われれば、知らないふりもできまい。それが廃棄処分される死んだ魚であっても。

では、とも思う。生きた魚を狭い水槽に閉じ込めている本物の水族館は。家庭の金魚鉢は。楽しみで魚の命を奪う釣りは。残酷ではないのか。マグロは食べるけど、クジラはかわいそうなのか。倫理の海に深く潜るほどに、うわべの「正論」で切り捨てられなくなる。

人は多くの命をいただいて生きている。ある意味、残酷な存在だ。ならばこそ、かまぼこは、ととから作られていることを知り、その命への感謝を忘れずにいたい。

引用元:西日本新聞朝刊(2016/11/30)

深い話で考えさせられます…。

今日は刺し身でも買ってきて感謝しながら食べようと思います。

(追記)2017/2/5

中止が決定していた魚氷(さかなごおり)ですが、継続を望む声がおおく、2017年2月6日から開幕するさっぽろ雪まつりでは例年通り「魚氷」がお披露目となります。

2017年、魚氷が搬入されるところ魚氷搬入の様子

魚氷は12日まで展示されるとのことです。

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