トランプがメキシコに壁を作る理由とは?実現可能かわかりやすく解説!

メキシコ国境の壁

2017年1月25日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が就任前から公言していた『メキシコとの国境に壁』について、大統領令にて『実行宣言』(署名)をしたことが世界中で波紋を呼んでいます。

メキシコとの国境に壁というのは、メキシコからの不法入国を阻止するために物理的な壁を作ることですが、理由もわかりやすく、不法入国を防ぐことでアメリカ国内の治安を良くしたいということですね。

 

とても純粋にこの問題をみれば、

「メキシコからの不法入国を阻止するのは当たり前の話だし、国が続いてなければここまでよその国が騒ぐことないんじゃないの?」

と、そう考えるのが普通でしょう。

日本だって中国や朝鮮半島から密入国船がガンガン来たら嫌ですからね。

 

しかし、トランプ大統領のメキシコに壁を作る計画は、その費用をメキシコに負担させるなどかなり大胆な内容であることから、すでに各方面で反発が起きています。

もちろん、一番反発しているのはメキシコですが、私たち日本を含めた他の国々も同様に、トランプ大統領に変わった瞬間にアメリカが外交でこのような強引な計画を打ち出してくるとなれば、決して対岸の火事だとは思えないからです。

 

じゃあ、一体なぜこんなにも騒がれているのか?

トランプ大統領がメキシコに壁を作る本当の理由は、実は不法入国云々よりも『関税』にあるからだと言われているからなのです。

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トランプがメキシコに壁を作る理由をわかりやすく解説!

2017年1月20日にトランプ大統領がアメリカ大統領としての就任式を終え、大統領予備選挙のときに見せたビッグマウスが息を吹き返したことで、連日、国際的なニュースはトランプ大統領一色に染まっています。

そして、その中でも特にニュースになっているのが、トランプ大統領がメキシコに壁を作る宣言をしたニュース。

 

今回はこの問題をわかりやすく解説していきたいのですが、ずばり

不法入国の阻止

が、メキシコに壁を作りたい主な理由と言われています。

しかも、その建設費用はメキシコが持てとトランプ大統領は言ってます。

 

「お前らが簡単に入ってこれねーように壁作っから!もちろん費用はお前ら持ちな。いままで好き放題やってきて文句は言わせねーぞ?」

 

こんな感じでかなり好戦的に対メキシコ外交をトランプ大統領がやるわけですが、その背景にはメキシコからの不法移民による犯罪増加がアメリカ国内で問題になってるから。

純粋なアメリカ国民が怒ってるわけですよ。

裏口入国して、犯罪を犯すわ仕事は奪うわ、いい加減にしろってね。

 

そういう労働者階級の支持を受けて誕生したのがトランプ大統領。

ノリノリです。

2017年1月25日にはアメリカ大統領として壁建設計画にゴーサインを出し、

翌日にはツイッターで

「壁の建設費用をメキシコが払いたくないなら会談は中止にする!」

なんて投稿する負けん気ぶり。

メキシコとの会談の中止を発表したトランプ大統領

 

とにかく、アメリカ国内の経済の建て直しを図るために、まずはメキシコからの入国管理を徹底してあらゆる移民問題を解決していきたいということですね。

ちなみにメキシコ国境への壁の建設は2017年1月25日の大統領令で署名していることなので、今後、本格的に実行される政策として考えて問題ありません。

そして結局、31日に予定していたメキシコとの首脳会談は結局中止。

いやはや…。

メキシコに壁を作ることは実現可能?

トランプ大統領がメキシコに壁を作るといっても、物理的にそんな巨大な壁が建設できるのか?

そして、その費用をメキシコに出させるなんてことが本当に実現可能なのか?

どう考えてもこの辺りが疑問です。

それ以外にも、「人権を無視している!」として人種否定を指摘する声も少くありません。

トランプ大統領とメキシコの国境の壁建設費に対する言い分

トランプ大統領が当初から掲げていた『メキシコ国境の壁建設』ですが、その費用についてメキシコのペニャニエト大統領は『あり得ん!』と言ってます。

スタンス的には服従も対立もしないと言ってますが、

そんなもん払わんぞ!

と、こちらも負けん気たっぷりです。

 

それで、壁の建設費ってどのくらい?

一説によると120~150億ドルくらいだそうです。

今回はわかりやすく解説ということでざっくり円に換算すると

約2兆円

くらいになるんではないかと言われています。

 

2兆円と言われてもピンと来ませんが、東京スカイツリーの建設費が400億だといわれていますから、スカイツリーをざっと50本建てれるくらいですかね。

原子力潜水艦シーウルフ一隻2000億円で換算すると、原潜10隻分…。地球を破壊できるレベルです。

原子力潜水艦シーウルフ原子力潜水艦シーウルフ

当たり前ですが、メキシコがアメリカのために2兆円も払うわけがありません。

そこで出てきたのが、メキシコからの輸入品に20%の税金を掛ければ建設費は賄えるという話。

まじっすか?

これでアメリカ政府に年間100億ドルの税収が入るそうです。

めでたしめでたし…

メキシコが壁建設費用を出さないときの対応策

って、そんなに話がうまくいく?

要するに、メキシコの物をアメリカで売りたかったら、国境を通過するときに20%上乗せして問答無用の徴収するぞということなんですが、アメリカからすると国内生産の供給率を高められることも計算に入っているので損はない話なのでしょう。

さすが元不動産王と呼ばれた男、ドナルド・トランプ。

ただ、これら強引とも思える要求は、いわゆる『ドア・イン・ザ・フェイス』と言われる古典的手法で、最初に受け入れがたい大きな要求を伝え、次に受け入れやすい要求を提示して相手にその要求を飲ませる交渉テクニックと捉えることができます。

昔の日本じゃあるまいし、こんな無茶なことを言われて「イッツマイプレジャー」なんて答えるバカは居ません。

メキシコへの高い関税には問題もメキシコへの高い関税には問題も…

これで不法入国・不法移民の流入を防げるのかどうか疑問ですが、実はトランプ大統領がメキシコに壁を作るという政策を強引にアピールするのは、ここに大きな理由があるのです

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トランプがメキシコに壁を作りたい本当の理由とは?

トランプ大統領がメキシコに壁を作りたい本当の理由は、実はこの関税にあります。

メキシコ国境への壁建設問題においては、よく不法入国や不法移民が取沙汰されるのですが、トランプ大統領がアメリカファーストを掲げ、高い優先順位に置いているのはあくまでも『経済の回復』であって、移民問題などはその計画の一部にしか過ぎません。

大統領就任直後、TPP離脱を表明したのもそのためで、今後の外交も色々なカードを切り出しつつも真の狙いはアメリカに有利な関税収入。

つまりメキシコ国境に建てる壁というのは、アメリカ市場を狙っているのに、生産工場を税金や人件費の安いメキシコに建てようとする外国メーカーへの象徴的な警告なのです。

 

ネットを見ていると「メキシコからの輸入品に20%の税金をかけたとしても、結局はアメリカ国内の人がその分を上乗せされることになるんじゃないの?」という意見もありましたが、それはたしかにその通りです。

これは日本でも消費税が上がった時に、便乗値上げなどで割りを食ったのが消費者である私たちと同じだと言えるでしょう。

 

たとえばアメリカは自動車大国なので、日本・韓国・ドイツなどの自動車メーカーがこぞってアメリカの市場を狙ってきていますが、アメリカの国産自動車メーカーを含め、そのすべてにおいてメキシコで生産されている比率が高いのです。

メキシコ生産を中心とした自動車メーカー分布図

「メキシコで安く作った車をアメリカで売るとは不届き千万!」

トランプ大統領がブチ切れているのは、こういった大手自動車メーカーの不義理なやり方なんですね。

 

けど、ほとんどのアメリカ国民にそんなこと言ってもわからないんですよ?

だって、物が安く買えればなんでも良いんですから。

大衆というのはそういうものです。

 

そこでメキシコ国境の壁を建てる理由として引き合いに出されたのが、身近な『訃報移民による犯罪』への指摘です。

「メキシコから不法入国した人がアメリカで悪いことをしていますよー」

「メキシコの国境を越えてきた不法移民があなた達の仕事を奪ってますよー」

と言えば、アメリカ人の頭のなかにいくつかはそういう悪い人間が思い当たるからこそ、現実的な問題として『メキシコ国境に壁』という直球政策が受けるということですね。

実際に壁ができるかどうかはメキシコとの交渉次第なのですが、真の狙いはメキシコからの不法入国よりもアメリカ国内を避けた大手製造業への脅しと考えたほうがしっくりくるかと思います。

言い換えると【内需拡大】ってことですね。

 

ポイントは以下の通り。

大手製造業のメキシコ工場増産阻止

国内回帰による雇用創出

アメリカ国内での税収増

 

メキシコとの間に壁を作る理由として、このようなメリットもあるわけです。

しかしながら、これは絵に描いた餅という指摘もあります。

先ほどのアメリカ市場で活躍している世界の大手自動車メーカーなどは、北米自由貿易協定(NAFTA)の関税メリットと安価な労働力のあるメキシコに生産拠点をおき、アメリカ国内の消費者が求める需要と供給のバランスを取ってきた背景があります。

メキシコ生産の多い日系自動車メーカーメキシコで生産しアメリカで売られる車市場

日本の自動車メーカーであれば、トヨタやニッサン、ホンダ、マツダがトランプ政権が強硬しようとしている関税の大波を受けることになり、そのしわ寄せが下請け会社にもいってしまいます。

 

するとどうなるか?

当然、弱い下請け会社は潰れ、大手自動車メーカーはこぞって大打撃を受けることになるので、経済学者たちは『結果的にアメリカ経済だけでなく、多くの国を巻き込んで不況を引き起こすぞ!』なんて批判をしているのが今の状況。 なんにしても、アメリカの自動車市場でシェアを確保している日系自動車メーカーにとっては不安が募る話であることは間違いありません。

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今回は、トランプ大統領がメキシコに壁を作る問題についてわかりやすく解説しました。

とにかく、不動産王として名を馳せたトランプ大統領の一見奇抜とも思える政策は、すべてアメリカでお金を生み出す方向へ向いているわけです。

そして、アメリカ経済と外交問題を天秤にかけ、外交の皿が浮くぐらいアメリカ・ファーストで進んでいくトランプ政権。

これからアメリカがどう動いていくのか、世界中から注目が集まっています。

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