セルフネグレクトとは?汚部屋が原因?効果的な対応や対処方法

セルフネグレクト

いま社会問題化している『セルフネグレクト』のことがネットで話題になっていました。

セルフネグレクトとは、生活意欲を失くして自分の身の回りのことが億劫になることですが、放っておくと餓死や病死にもつながっていくので注意が必要です。

セルフネグレクトを日本語に直すと「セルフ=自己」「ネグレクト=放任・放棄」なのですが、なんとなく鬱病や鬱症状に近いのかなという印象を受けます。

しかし、決定的な違いは生活空間に現れており、いわゆる「汚部屋(散らかった部屋)」「ゴミ部屋」はセルフネグレクトの特徴でもあり、またセルフネグレクトを引き起こす原因ともなります。

今回は、セルフネグレクトに陥った人への効果的な対応や対処方法について見ていきたいと思います。

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セルフネグレクトとは?

いま、地域社会で問題となっている『セルフネグレクト』とは、一体何なのでしょうか?

セルフネグレクトとは、自分で自分の身の回りの世話ができなくなることで、自己管理ができない状態から抜け出せず、そのまま病気になったり、餓死することもあるとのこと。

お年寄りだけでなく若者も陥ることがあるセルフネグレクトですが、日本語で自己放棄と意味するだけあって、一度深みにハマると抜け出せずに死と隣り合わせになってしまうこともあるので注意が必要です。

 

時々、テレビのニュースやバラエティ番組などで『汚部屋』や『ゴミ屋敷』を見ることがありますが、そこまでいかずともこのような生活空間で暮らす人や家族を持つ人は決して稀ではありません。

私も過去に介護福祉士として従事していたときに、このような部屋に住むお年寄りや障害者は決して少なくないと感じたのですが、自分で身の回りのことができなくなるとセルフネグレクトという状態に陥ってしまうことがあります。

たとえば、施設で生活している場合なら居室の掃除は生活支援サービスで清潔さを保てるのですが、ホームヘルパーの場合だと、一切掃除・洗濯・片付けをしない人もいたりするので大変で、このような介護サービスがなければセルフネグレクトになると判断される場合もあるのです。(余談ですが、部屋が汚れている家の掃除に行くときは、かならず替えの靴下を持っていってました)

セルフネグレクト、高齢者

今、社会の高齢化や貧富格差、うつ症状を訴える人の増加などで、セルフネグレクトは時代とともに増えてきているので、私たちにとっても決して無視できない問題であるといえるでしょう。

セルフネグレクトを引き起こす様々な原因とは?

では、個人レベルでセルフネグレクトを引き起こす原因として、一体どのようなことが考えられるでしょうか?

ひとつずつ見ていきましょう。

周囲からの孤立・孤独感

これは実際に地域社会から孤立した状態である場合と、精神的な孤独感による場合があります。

単純に家族や友人・地域社会から離れた環境に身を置くようになったり、家族との離別・死別などが原因で生きる意欲を失った時に、ケアをする家族や相談する人がいなければ孤独感を払拭できずに無気力状態が続くことがあるので注意が必要です。

過度な遠慮・自尊心の強さ

高齢者によくあることですが、みっともない姿を見せたくないという自尊心の強さから、他者に頼ることを拒むことがあります。弱い自分を見せられないという思いから、深刻化する状況が明るみにならないところは大きな問題といえるでしょう。

うつ症状・ストレスによる無気力

うつ症状からセルフネグレクトになるケース。逆に自己管理ができないからうつを引き起こすケースもあるので、ストレスを感じない程度に地域社会との交流を持つようにしましょう。

また肉体的疲労や精神的なストレスが無気力状態を作ることがあるので、適度にガス抜きができる環境に身を置くことが大切です。

認知症などの病気が原因

認知症やアルコール依存症、薬の飲み過ぎなどで判断力が低下し、自己管理ができなくなってくるとセルフネグレクトにつながります。そして、セルフネグレクトから病気の悪化へと悪循環に陥ることも考えられるので注意が必要。

経済的不安・金銭問題

将来への不安や、生きる希望を失くす原因として上位に位置するのが、経済的不安や金銭問題です。生きる意欲が低下していくと、精神的に孤独感が増してきて、やがてセルフネグレクトにつながっていきます。

 

セルフネグレクトは高齢者だけでなく、比較的若い人でも起こりうる問題です。

ただ単純にゴミ屋敷や汚い部屋だからといって、それだけでセルフネグレクトと判断できるものではありませんが、それらはセルフネグレクトの兆候のひとつでもあるので注意が必要となります。

そういった汚部屋に埋もれながら無気力や思考停止状態が長引けば、それだけ回復のタイミングを失うことになるので、日頃から周囲との交流を持つなどして、セルフネグレクトの原因を抑えるようにしたいものですね。

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セルフネグレクトの効果的な対応や対処方法

では実際に、セルフネグレクトの効果的な対応や対処方法などはあるのでしょうか?

ここでは、家族がセルフネグレクトになった時の効果的な対応や、自分や家族がセルフネグレクトにならないための対策や対処方法などを考えてみたいと思います。

 

セルフネグレクト対策として一番効果的なのは、『孤立状態を作らないこと』です。

セルフネグレクトが発覚した時には、部屋も汚れ散らかり、栄養状態も悪く、自覚もないというケースが多いのですが、これは本来解決できる問題が蓄積されてこんがらがった状態ともいえるでしょう。

そういった状態・状況を未然に防ぐためには、家族間や地域社会との交流が必要となります。

「自分で身の回りのことが世話できなくなった」と、そう思えるセルフネグレクトの人の割合は比較的少ないと言われているので、人との交流を持って客観性や生きる意欲を低下させないようにすることが大切ですね。

 

もし、家族の部屋がゴミ屋敷になっていたりした場合、代わりに定期的な掃除をしてあげることも良いのですが、病院などの専門機関への相談も有効です。

セルフネグレクトになるのは、ただの自己管理不足だけでなく、身体的・精神的疾患が原因となっていることもあるからです。

なかなか家族のお願いを聞き入れない親や子供もいますが、医者の言うことは案外あっさりと聞き入れてくれることもあるので、もし高齢者の家族の場合であれば、まずは地域のケアワーカーに相談するなどしてみてください。

セルフネグレクトで困ること

その他、家族と離れて暮らしている場合もあるかもしれません。

いまは地域と行政が一体となって、新聞販売店や保険会社などと連携して住民の生活を見守るなどの工夫もされているのですが、すべての行政でそのようなサービスがあるわけではありません。

私の街では、牛乳配達業者が地域住民の生活を見守るなど、独自のサービスを設けているそうです。

牛乳配達の場合、前回配達した牛乳が受け取られていなければ自然な形で様子を伺うことができるので、家族と離れて暮らしている方はこのようなサービスを利用するのも良いですね。もちろん牛乳でなくても、明治乳業なんかは色々な健康ドリンクなどもあるのでおすすめです。

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セルフネグレクトは誰にでも起こりうる問題です。

普段から小さな交流をかかさないように、私たちも気をつけていきたいところです。

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