豊洲市場問題・石原元都知事の証人喚問をわかりやすく解説!

豊洲市場

2017年3月20日に行われた東京都・豊洲市場問題を審議する百条委員会において、石原慎太郎元都知事が証人喚問の場に立ちました。

以前、豊洲市場問題について記事を書いたのですが⇒豊洲市場問題を初心者にもわかりやすく!築地市場移転延期は失敗?、予想通りやぶ蛇になってきた感があります。

これまでにも石原慎太郎元都知事は記者会見などで証言してきましたが、今回は都議会の調査特別委員会(百条委員会)ということでどのような話が出てくるか注目されています。

さて、この豊洲市場問題は解決に進むことができたのかみていきましょう。

Sponsored Link

豊洲市場問題をわかりやすく解説!

百条委員会での石原慎太郎氏

現在の築地市場から豊洲市場へ移る問題で、なぜこのように話がややこしくなっているのか?

まずは豊洲市場問題をわかりやすく解説していきたいのですが、注目すべきポイントは2つあります。

 

なぜ土壌汚染の豊洲に移転を決めたのか?

なぜ東京都が巨額な対策費を負担したのか?

 

元々東京ガスの調査で汚染は確認されていたのですが、2001年に都知事だった石原慎太郎氏は豊洲への市場移転を決断しました。2008年に石原氏自らの指示で土壌の再調査をしたところ、環境基準の4万倍のベンゼンが検出され、土壌汚染の深刻さが発覚することとなったのですが、移転の方向性は変わらず、2011年に土地の売買契約を結ぶこととなりました。

そして、巨額な対策費について、都と東京ガスの契約では『東京ガスが今後の土壌汚染対策費用を負担しない』ということになっており(瑕疵担保責任)、この条件で契約を結んだことに(東京都側に)何かしら不備があったのではないかと疑惑の目が向けられているのです。

これを石原慎太郎氏がどのように語るのかが、今回の百条委員会で注目される点だといえるでしょう。

豊洲市場問題についてのアンケート結果日本テレビ世論調査(2017年3月17日~19日)

豊洲市場問題・石原元都知事の証人喚問

さて、そんなわけで2017年3月20日に行われた百条委員会での石原慎太郎元都知事の証人喚問。

冒頭でこんな発言をしたのです。

「2年前に脳梗塞を患いまして、いまだに、その後遺症に悩んでおります。左腕が使えず、字が書けません。患部が右側頭頂部だったため、その近くにある海馬、記憶を埋蔵している箱の部分ですが、残念ながら、うまく開きません。そのため、全ての字を忘れました。平仮名さえも忘れました」

百条委員会での石原慎太郎氏

Oh…

思えば石原慎太郎氏は84歳。このような保険をかける気持ちも致し方ないのですが、結論から言うと今回の証人喚問では何も得られるものはなかったと考えます。

先程のポイントへの回答は以下の通り。

 

なぜ土壌汚染の豊洲に移転を決めたのか?

『青島元都知事からの既定路線であり、担当職員から「現代の技術があれば問題ない」と説明を受けていた』

なぜ東京都が巨額な対策費を負担したのか?

『東京ガスに追加の土壌対策費を求めない報告を受けた記憶がない』

 

石原慎太郎氏が証人喚問で答えたことをわかりやすくまとめると『豊洲市場移転は前都知事からの流れ(既定路線)で、自分が推し進めた案ではないとした上で、当時最高責任者としての責任はある』という内容だったのですが、冒頭の発言からみても、これ以上石原慎太郎氏から有効な証言を引き出すことは難しいでしょう。

この百条委員会までは石原前都知事の発言に注目が集まっていたのですが、これ以上豊洲市場問題を引き伸ばすにも、莫大なランニングコストがかかるので大きな舵取りが必要となります。

ネット上では石原叩きもよく目にしますが、その矛先は有効的な解決策を見いだせずにいる小池百合子都知事にも向けられつつあります。

Sponsored Link

豊洲市場問題の責任はどこにある?

やぶ蛇になった豊洲市場問題ですが、移転を決定した石原慎太郎氏への質疑では何も進展が得られなかったと評価された今回の百条委員会。

振り上げた拳はどこへ向かうのでしょうか?

下手するとそれが、2016年に築地から豊洲への市場移転目前にストップをかけた小池百合子都知事へ向かうことも考えられます。

そもそもの問題だった『盛り土』自体の安全性は確保されてはいるのですが、そこからさらに地下の水質汚染などは蛇足だったという意見も少なからずあります。

築地市場の現状が書かれた皮肉交じりの上記のツイートをみても、これ以上の移転延期が危ぶまれるのは明らかなのではないでしょうか?

専門家会議で平田座長は『科学的には安全。安心を担保するのは政治の役割だと答えを出していることから、これから小池百合子都知事が、豊洲市場移転に不安を感じている都民や市場関係者に対しての説明責任は果たす必要があるでしょう。

とはいえ、都政に関する問題については都民の無関心が招いた部分もあるので、一概にすべての責任が特定の都知事だけにあるとは言い切れませんし、この先は責任追及よりも問題解決に舵を切っていくことが最優先なのは間違いありません。

小池百合子都知事、豊洲市場移転について

簡単にまとめると『安全』『安心』という2つの基準をどうクリアにしていくか。

多くの専門家・有識者たちが指摘しているように、「地下水自体は飲用を含めて地上で使うものではないので安全基準にこだわりすぎる必要はない」という意見が目立つようになった今、地下水汚染は安全に疑問を抱かせる要因になっているとして問題提起した小池百合子都知事が、この落とし前をどこでつけるのかが今後注目されるポイントとなるでしょう。

しかし、豊洲市場の移転については今年7月2日の都議会選の争点になるとも言われているので、もう少しこのような状況が続いていきそうな気はしますが…。

飲みも触りもしない豊洲の地下水と、地上汚染が検出されている築地市場を天秤にかけた時、どちらが重いのかはすでに答えは出ているといえるので、とにかく、移転先を待ち望む市場関係者たちをないがしろにして、豊洲市場問題を政治利用するなんて真似だけはしてほしくないものです。

Sponsored Link

コメントを残す

このページの先頭へ