森友学園問題・証人喚問を分かりやすく!籠池泰典の真実と嘘まとめ

国会、証人喚問、籠池泰典氏

2017年3月23日に行われた森友学園・籠池泰典氏の証人喚問。

森友学園問題の真相が明らかになる大きな手がかりとして注目を集め、国会の生中継を見ていた人が多かったせいかネット上では意見が分かれています。

この証人喚問での籠池泰典氏の話が嘘か真実か、その判断がみんなそれぞれ見方が変わると思うのですが、前回に引き続き、今回もわかりやすい形でこの問題を読み解いていきたいと思います。

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森友学園問題のポイントをわかりやすく

まずは森友学園問題のポイントを時系列でわかりやすくまとめました。

森友学園に売却した元国有地のあった場所

◆2013年9月
森友学園が近畿財務局に大阪・豊中市の国有地の取得要望書を提出

◆2014年4月
籠池夫妻が議員会館で鴻池議員に『紙包み』を差し出す

◆2014年10月
学園が大阪府に小学校設置認可を申請

◆2015年1月
府私学学校審議会が条件付きで『認可適当』と答申

◆2015年5月
学園が国有地を購入することを前提に、国が10年間の定期借地契約を締結(年間賃料:2730万円)

◆2015年9月
安倍昭恵夫人が塚本幼稚園で公演&瑞穂の国記念少學院名誉校長就任
⇒安倍総理大臣から昭恵夫人を通じ100万円の寄付?

◆2015年11月
昭恵総理夫人付きの政府職員・谷査恵子氏がFAX

◆2016年3月
森友学園が建設工事中に地中からごみが出たと近畿財務局に報告⇒学園側が土地購入を申し入れ

◆2016年6月
国が森友学園に評価額9億5600万円からゴミ撤去費用など約8億円を差し引いた1億3400万円で国有地を売却(この時、売買価格は非公表だった)

◆2017年2月9日
森友学園への国有地格安売却問題が報道される

◆2017年2月17日
安倍総理大臣が「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と答弁

◆2017年2月23日
安倍昭恵夫人が名誉校長辞任&森友学園HPから削除

◆2017年3月10日
籠池理事長が小学校の設置認可を取り下げる

◆2017年3月23日
国会にて籠池理事長の証人喚問

民進党による森友学園の国有地取得への指摘森友学園問題が始まった2017年2月

簡単にまとめるとこのような感じになるのですが、証人喚問でポイントは『政治的な関与の有無』『安倍首相からの100万円寄付の真相』『国有地取得&小学校設置の不正』となります。

籠池泰典氏の証人喚問において、氏の結論は以下の通り。

  • 政治的な関与の有無
    ⇒あったのだろうと認識
  • 安倍首相からの100万円寄付の真相
    ⇒確かにもらった
  • 国有地取得&小学校設置の不正
    ⇒神風が吹いた

これらについて、わかりやすく解説していきましょう。

森友学園問題・籠池泰典の証人喚問の真実と嘘

2017年3月23日、衆参予算委員会において学校法人・森友学園の籠池泰典理事長が証人喚問の場に立つこととなりました。証人喚問では嘘をつけば偽証罪にて刑事告訴というペナルティがついているだけに、籠池泰典氏の証言は真実の下においての発言となります。

しかし、その内容は真実とも嘘ともとれるもので、この森友学園問題が、結果的に籠池泰典氏だけの証人喚問だけにとどまらない状況になるとみられる波乱の展開となりました。

 

政治的な関与について

籠池泰典氏は証人喚問で、政治的な関与について尋ねられると「国有地の習得につきまして政治的な関与という内容について…あったのだろうという風に認識しておりますと答えています。

具体的に籠池泰典氏が働きかけを行ったとされる政治家の名前も上がっています。

  • 東徹参院議員(日本維新の会)
  • 柳本卓治参院議員(自民党)
  • 北川イッセイ元参院議員(自民党)

ただ、いずれの議員も関連性は否定していますし、籠池氏自身からも純粋に何かの対応や便宜を図ってもらったことはないと証言しています。

じゃあ、なぜ『政治的な関与があったと認識している』と言うのか?

そこに『忖度(そんたく)』という表現が肝になってくるのですが、その説明については2つ下の見出し『森友学園と安倍昭恵夫人の関係について』のところで説明していきましょう。

 

安倍首相から100万円寄付について

注目されていた問題点である「安倍首相から…」として安倍昭恵夫人から手渡された100万円の寄付金。先に結論から言うと、これについては不透明なままであると言えるでしょう。

今回の証人喚問において、安倍首相に小学校開校の便宜を直接お願いしたことはないとしながら、寄付は事実だったと証言しています。

翌24日の参議院予算委員会で安倍首相は、『最初、事の発端について言えば、具体的な政治家の関与がなかったことは明らかになった。他方、3通の契約書については刑事訴追の恐れがあるといって証言がなされなかったということではないかと思われます。また本質的な問題ではありませんが、100万円の問題などについて密室でのやりとりなど反証できない事柄を並べ立て、事実と反することが述べられたことは誠に遺憾であります』と答えています。

メールのやり取りについて安倍首相の弁

さらに『今まさに議論となっている国有地売却や学校認可について私も妻も、また事務所も全く関与していない。そのことは明確に申し上げておきたい』とはっきり答えています。

こうなってくると、どちらかが嘘をついていることになりますが、この辺りは籠池泰典氏が偽証罪というリスクを負っての証言であり、安倍首相も総理大臣という職を辞す構えで答えているので、人によって意見が分かれるところでしょう。

 

森友学園と安倍昭恵夫人との関係について

この辺りは右寄り左寄りで見方が変わってくると思うのですが、感情抜きで考えて『森友学園と安倍昭恵夫人の関係』については、やはり疑問を持つところ。

証人喚問では、2017年3月16日まで安倍昭恵夫人と籠池妻・諄子氏がメールでやりとりしていたことも明らかになっています。余談ですが、24日にはこのメールで民進党・辻元清美が工作員を送っていたことがバレて、民進党のお家芸であるブーメランがまたしても炸裂することとなりましたが(笑)

【参考記事】
安倍昭恵夫人と籠池夫人メール全文!民進党辻元清美にブーメラン!

 

メールの件に関しては上記記事に詳しくかいたので、そちらを参考にしていただければと思うのですが、もうひとつ問題となっている『国有地定借期間の延長打診に対する返信について、安倍昭恵夫人付きの職員・谷査恵子氏から行われたこと』についてはどうでしょうか?

安倍昭恵夫人付きの職員からのFAXの内容FAXの内容について

これに対し、籠池氏と政府側では見解が違うところが興味深いところ。

籠池泰典氏
『神風が吹いた。何らかの見えない力が動き、忖度(そんたく)があったと感じた』

菅官房長官
『要望に沿うことができない断りのFAX。忖度以前のゼロ回答』

安倍昭恵夫人
『当該秘書からお断りの回答をしたという報告を受けただけ。関与はしていない』

『忖度(そんたく)』とは、『相手の真意をおしはかること』という意味。

森友学園問題では「行政からの『忖度(そんたく)』があったために国有地8億円の値引きが実現した」という使われ方をしているので、本来の『心中を察する』意味よりも『色々と邪推して』というニュアンスで表現されています。

わかりやすく言い切ってしまうと、政治ニュースなどでは良い意味では使われません。

例文:「相手を忖度して気を配る」「防衛大臣を忖度して計画を調整した」

籠池泰典氏、神風・忖度についてすべては『忖度』という不思議な力のせい

要するに、忖度(そんたく)という表現は政治家からの口利きとは意味が違ってくるので、結論から言うと『政治的関与はなかった』ということになります。

正確に言うとまだ不透明な部分ではあるのですが、元々が同じ鞘に入っていた者同士が、お互いが窮する状態においてどのように立場を守っていくかで、意見の対立となって出てきているという感じでしょうか。

ちなみに忖度(そんたく)の上手い使い方の見本です(笑)

 

籠池泰典の嘘の証言について

籠池泰典氏の証言1~2年もほんの一瞬?

森友学園側(籠池夫妻)と政府側(安倍夫妻)の対立の構図が浮かび上がってきたところで、森友学園と安倍首相の関係性についてもみていきましょう。

23日午前の証人喚問で、自民党・西田議員から『安倍晋三記念少学院という名前の使用期間』について質問をされた時、籠池泰典氏は「ほんの一瞬であります」と答えたのですが、午後の証人喚問で改めて自民党・葉梨(はなし)議員から『約2年間の安倍晋三記念少学院の振込用紙があるが?』と問いただされると、「記憶に残ってないので」と証言を変えることがありました。

安倍晋三記念少学院の寄付金用紙

程度によりますが、証言の変更や嘘は心証がよくないだけでなく、偽証罪に問われる可能性も出てくると考えられます。

この時、籠池泰典氏が激しいまばたきをしていたことがニュースでも取り上げられていましたが、これは過去の様々な証人喚問において手が震えるなどの挙動不審があったことから、「激しいまばたきは不安や緊張の現れだとして嘘の証言ではないか?」という捉えられ方をしたということですね。

※ちなみに『手が震える』というのは、米国航空機メーカーによる売り込み疑惑「ダグラス・グラマン事件」での一幕で、証人喚問の場に立たされた日商岩井の海部八郎副社長の手が激しく震え、宣誓書にサインができなかった時のことを指しています。

安倍晋三記念少学院の名前の使用について安倍晋三の名前の使用について

これについて安倍首相からは、『寄付金集めに自分の名前が使われているのは想像だにしなかった。事務所の方から抗議をしたが、籠池氏からは「1日か2日でこれは止めました」と返された。結局、証人喚問で発覚した内容をみると2年以上使われていたことになる。大変遺憾だ』という内容のコメントが出ています。

また、証人喚問ではこれまでについていた誤り(嘘?)を正した発言も出てきています。

  • 天皇陛下の訪問
    ⇒なかった
  • 学校の推薦枠
    ⇒なかった
  • 籠池氏自身の経歴
    ⇒認識不足

ただ、これらについては証人喚問での事実確認にとどまるでしょう。

3つの契約書について

籠池泰典氏の証人喚問では、普通ではありえない3つの契約書についての証言にも注目が集まっていました。

3つの契約書

この件について籠池泰典氏は、徹底して『刑事訴追の可能性があるので答弁を控えさせていただきます』という姿勢で、はっきりとした回答は得られませんでした。ただ、この3つの契約書については物証が揃っていて、今後、然るべき場所で改めて問われることとなるので、優先順位としては低かったところもあります。

しかし、与党の意図としては『籠池氏は信用ならない人物だ』ということをアピールするために、今回の証人喚問で追求したと考えられています。

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森友学園問題の真相は?

森友学園問題の与党、野党の指摘証人喚問後の与党・野党の指摘

森友学園問題の真相については、正直、明らかになったわけではありませんが、今回の証人喚問を終えて多くの情報が集まってきていることは確かです。

森友学園問題の真相を探る前に注目したいのが、長年の夢だった小学校建設の夢を絶たれた籠池泰典氏の本懐がどこにあるかということでしょう。

その中で、籠池氏が最も怒りを覚えたのが松井一郎府知事ということですが、なぜ松井一郎府知事に怒りの矛先が向かっているのかわかりやすく説明していきましょう。

まずは森友学園と大阪府の関係について時系列でみていきましょう。

◆2011年夏頃
籠池泰典氏が大阪府教育庁私学課に『私立小学校の設置認可の規制緩和の要望』を提出

◆2011年11月
松井一郎氏が大阪府知事に就任

◆2012年4月
規制緩和を実地(幼稚園を設置している学校法人が小学校を新たに設置する場合、負債があると設置できなかったのが、負債があっても設置できるようになる)

◆2014年10月
森友学園が大阪府私学審議会に認可申請

◆2014年12月
『財務的な事が心配』という理由で私学審議会は『認可保留』を決定

◆2015年1月
臨時私学審議会が開かれ、条件付きで『認可適当』になる(神風が吹いたと言われるポイント)

◆2015年5月
国有地売却を前提とした『定期借地契約』を締結

◆2017年3月6日
松井一郎府知事に3月中の認可を先送りにされる

◆2017年3月10日
小学校認可申請を取り下げる

ここでのポイントは2015年1月の臨時私学審議会においての『条件付き認可適当』という、まさに何らかの忖度(そんたく)があったとされるところですね。

証人喚問で籠池泰典氏は「認可適当というのはすごい大きな担保でありまして、認可適当をいただいて認可されなかったというのはないように聞いています」と答えているのですが、籠池氏の言い分としては、認可適当と言われたから校舎建設を始めたのに、九分九厘できあがった状態ではしごを外す(2017年3月6日に小学校の認可を先送り)のは許せないということなのでしょう。

分かりやすく言うと、認可が下りたから色々なことが進んでいる(た)のに、土壇場でそれを取り下げられたことですべての計画が崩れてしまったという恨みですね。

籠池泰典氏の言うところでは、これで十数億円の負債を抱えることになるのでシャレにならない話であることは確かです。

ただ、それが行政の責任なのか、自業自得とみるのかで意見が分かれるところ。

23日の証人喚問の冒頭陳述で、籠池泰典氏は次のように述べています。

また小学校の設立に関する大阪府への申請では、先にお亡くなりになられましたが、大阪府議長を務められた畠成章先生から頂戴したご恩も忘れません。

畠先生には森友学園の幹事も務めていただくなどして、いろいろご指導頂いておりました。

畠先生は松井知事のお父様とも親しいお付き合いがあり、松井知事が維新会派をつくるときにも陰ながら助力されたということで、大阪府の松井知事が府にお力添え頂けるよう、畠先生にお願いしてまいりました。

そのおかげで、大阪府の当時の総務部長などにも説明させていただき、小学校設置の認可申請では特別な取り計らいを頂いたものだと感謝しております。

ただその後、大阪府の中でどのようなやりとりがなされたのかはうかがい知ることはできません。

松井大阪府知事関係者の方からお話しを聞いて、国会や府議会で真相究明していただきたいと思います。

それに対し、松井一郎府知事の回答は次のようになっています。

上記の時系列にある『森友学園が大阪府私学審議会に認可申請』を行ったのが2014年10月31日なので、同年9月に亡くなった畠成章氏からの口添え(口利き)はあり得ないと反論しています。

これもはっきりしたことはわかりません。

そして、こんなこともありました。

日本維新の会・下地議員:「松井さんがハシゴを外したんじゃなくて、松井さんがハシゴをかけて、あなたが落ちたんじゃないですか!」

維新・下地議員の自爆発言かけたんかーい(笑)

テンション上がってもうて、松井一郎府知事の背中を撃ち抜いた感じでしょうか?

 

冗談はさておき、大阪府の認可適当に関して参考人招致として呼ばれた大阪府私学審議会の梶田叡一会長は次のように答えています。

  • あくまで条件付きで資金計画などで問題点が解消されなければ不認可もありえた話
  • 土地の取得がなければ学校なんか設立できないわけですから、森友学園は異例
  • こちら(大阪府)で認可適当が出れば、必ず国の審議会で森友学園側に土地が渡るようにしますという国から確約があった

ここにどのような忖度(そんたく)があったのか疑問が残るところですが、国有地格安売却の真相を追求するために、今後、松井一郎府知事などの証人喚問がおこなわれるかどうかが問題となっています。

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⇒森友学園問題記事一覧

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ということで、今回は森友学園問題について、なるべく簡単にわかりやすく解説してみました。

籠池泰典氏の証人喚問での証言で、この問題の真相が少し垣間見えてきた気もしますが、落とし所がどこになるのか注目すべき問題だと言えるでしょう。

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2 Responses to “森友学園問題・証人喚問を分かりやすく!籠池泰典の真実と嘘まとめ”

  1. 夢幻 より:

    甲斐性は変換間違いですね。解消

    >ご指摘ありがとうございます

  2. Real より:

     国有地に対する国の忖度…このような『忖度』はある意味必然であり、いちいち文句を言う程のものではない。そもそも国有地など誰に貸しても売っても最後には国に権利が戻るもの。また、用途が無ければその時点での価値もない。使う人がいるから土地の価値が生じるというもの。但し、例えば『個人の住宅』としての忖度はないだろう。
     このような忖度(配慮、手ごごろ)は、広く公益に繋がると「国が判断」する際には有ってもおかしくない。また、一部の話題にあるように朝鮮学校や在日関連施設に使用されるときはむしろ忖度されるべきなのであろう。彼らは『社会的に弱い』人々であり、「日本が嫌なら出ていけばいい!」という所謂『ヘイトスピーチ』に耐え続けている民族だからである。以前は私も在日が好きではなかったが、これは目を背けてはならない問題なのであろう…。
     むしろ、今回の事件はそのような『忖度』を悪用し、平然と嘘をついて自身の身を肥やそうとする籠池氏(その一族)の責任こそ多大である。おそらく彼らのルーツは在日だろう。「安倍総理万歳」や「国旗掲揚、国歌斉唱」などは只のカモフラージュ。心の底に有るのはドス黒い反日根性であることに相違あるまい。
     百万円振り込み問題や稲田氏の出廷記録などはおそらく偽造…。したがって、今の段階で、公文書偽造、詐欺、偽証、名誉棄損などの刑事・民事訴追の対象だろうが、もうそんなことはどうでもいい。早く国会審議を再開しないと国政がえらいことになる。民進党はこれ以上支持率を落としたくないなら本件からとっとと手を引くことだ(手遅れかも…)。

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