北朝鮮火力訓練が合成画像?偽装せざるを得ない事情と理由とは?

北朝鮮、火力訓練

2017年4月25日に行った北朝鮮の軍事演習で、北朝鮮メディアが『過去最大規模の火力訓練』として公開した画像や映像に、炎を足す合成があったとして疑惑が持たれています。

確かに画像や映像を見れば、迫力はあれどもどこか嘘くさい合成のような気がします。

結論から言うと、『おそらく合成されたものだろう』という見方が強いのですが、北朝鮮としても戦力が強大だと偽装せざるを得ないお家事情があるのです。

さて、その事情や理由とは?

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北朝鮮火力訓練が合成画像?

2017年も5月に入り、北朝鮮とアメリカの緊迫した状況の中、互いが互いに軍事演習などを行ってけん制し合っています。

対岸の火事と言えども、人質のような扱いを受けている日本にとっては戦争を避けてもらいたいのが本音ですが、連日ニュースで「ミサイルが~」「先制攻撃が~」と報じられると、無関心ではいられないというのが本当のところでしょう。

2017年4月25日、北朝鮮が過去最大規模となる軍事演習として、海岸におぞましく並べられた自走砲が派手な火力訓練を行う映像が流されていました。ご覧になった方も多いと思いますが『過去最大の火力訓練』と説明しているだけあって、凄まじいばかりの炎を吹き上げる大砲群の姿はなかなかの迫力です。

北朝鮮、合成された火力訓練

しかし、映像の専門家に言わせると、これらの映像や画像は炎を足した合成の可能性が高いとのこと。要するに、北朝鮮軍の戦力の高さを印象付けるために後付けされた合成だと見られているのです。

確かに映像を見てみると、不自然なほど炎を上げて大砲を撃つ様は『いかにも』な感じがするのですが、現実的に(砲撃であそこまで炎が出ることは)あり得ないので、炎を足して攻撃力をアピールしたと考えるのが自然ですね。まぁ、それをあっさりと見破られているところも『いかにも』という感じもしますが。

実際、国がそんなことをするのか?という疑問を持つ人もいるかもしれません。このようなイメージ戦略は第二次世界大戦の頃からあったことですし、現代においても手を変え品を変えて巧妙に行われています。北朝鮮の場合、火力訓練を大げさに見せてアピールするのは、恐怖を植え付けて思考力を奪う独裁政治の延長のようなものなので、このような合成や映像加工があっても何ら不思議ではないということですね。

ただ、北朝鮮が自軍の戦力を誇示するような国であることは憂えるべきことですし、たとえ自国民は騙せても、私たちがこのような脅しに惑わされないことが重要です。

北朝鮮が戦力を偽装せざるを得ない事情

北朝鮮、海岸線に並べられた自走砲

もし、北朝鮮の火力訓練が本当であったならば、それだけ燃料(ガソリン)が必要となってきます。

普通に考えれば、これから戦闘が行われるかもしれないという状況で、砲弾や燃料を無駄遣いするような軍事演習をする意味はありません。

今、北朝鮮が本当に恐れているのは中国からガソリンや燃料などに使われる原油の供給を止められることで、もし中国がそれらを止めるようなことがあれば、あっという間に北朝鮮自慢(?)の陸軍は機能しなくなるでしょう。

実際、金正恩(キム・ジョンウン)は市民よりも軍へのガソリン供給を優先しているので、中国がアメリカから「北朝鮮へのガソリンを止めろ」と言われたとしても、それで犠牲になるのが誰かと考えればそう簡単にできることではありません。それにこのような経済制裁を取ったからといって、すぐに北朝鮮軍が機能しなくなるわけではなく、下手に怒りを買えば最終手段として、ミサイル発射で日本にも大きな影響を及ぼすことになるかもしれません。

北朝鮮が火力訓練の合成や映像加工を行ってまで戦力偽装するのは、自軍の戦闘力の高さをわかりやすい形でアピールする他に、燃料の心配がないことを暗に示したいところがあるのです。逆に言えば、それだけ原油を止められるのはマズいという北朝鮮のお家事情が垣間見えます。

しかし、このような火力訓練を派手に見せる北朝鮮をバカバカしいとか幼稚だとか一蹴するのは簡単ですが、それだけ金正恩が20世紀的な武力誇示を信仰しているとも受け取れるので、核ミサイルを片手にこのような主張や挑発を繰り返していることは脅威そのものでしかありません。

ただ、21世紀の国際社会においては原爆を落とすなんて正義は通用しませんし、武力を使った制裁にも大義名分が必要なので、しばらくは互いのけん制が続くと見られるでしょう。

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北朝鮮の脅し戦略

2017年、過去最大の火力訓練やミサイル発射、核実験の示唆、仰々しい軍事パレードなど、北朝鮮の挑発行為や脅し戦略には枚挙に暇がありません。

北朝鮮が国際社会への影響力の高さを誇示する狙いがあるのは先程書いた通りですが、21世紀の戦争というのは先の大戦からかなり進んでいて、いまや衛生からのGPSで敵艦の位置情報を掴んで監視するくらいのことは当たり前となっています。しかし、北朝鮮は衛星技術が未発達なので、自国に飛んでくるミサイル迎撃は難しく、また敵艦に対して正確に狙い撃ちするという芸当はできません。

北朝鮮からすると、38度線からミナミに向けられた砲台群や、比較的大きな標的となる日本へのミサイル攻撃というカードをうまく使って勝負に出るしかないのが現実なので、このような脅し戦略は北朝鮮にとっては本戦みたいなものなのです。

トランプ大統領の金正恩評

言い換えると、北朝鮮とアメリカが戦えばアメリカの勝利は間違いないのですが、相手が無節操な戦略に打って出てこられたときに日本や韓国への被害が想定されるので、大人の対応でやりすごすしかないのが現状ということですね。トランプ大統領も『金正恩はとても頭が切れる』と評したように、アメリカとしてもやりにくいところがあるのは確かなようです。

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⇒北朝鮮情勢まとめ

このチキンレースがいつまで続くのかわかりませんが、2017年5月も引き続き注目すべき問題であることは間違いありません。

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