ロシアゲートとは何か?トランプ大統領の疑惑をわかりやすく解説

ロシアゲート、わかりやすく

トランプ大統領の支持率急落の原因になったとして注目が集まっているのが、ロシアゲート疑惑。

このロシアゲートとは何かというと、トランプ大統領がロシアと繋がりがあるという疑惑のことで、発端は米大統領選挙の時にロシア政府がトランプ陣営に有利な働きかけを行ったとされる問題なのですが、先日ニュースにもなっていたFBI長官解任騒動から、一気にこの問題に火がついたとされています。

トランプ大統領のロシアゲート疑惑については、今後、大統領弾劾もあり得るとしてアメリカのメディアではかなり大きく報じられているので、今回はこの問題について、このニュースをよく知らないという人にも伝わるように、できるだけわかりやすく簡単に解説していきたいと思います。

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ロシアゲートとは何か?

今、アメリカがトランプ大統領のロシアゲート疑惑で揺れに揺れています。

ロシアゲート疑惑は大統領弾劾(不正について責任を追求すること)の可能性も含んでいると言われているのですが、まずはロシアゲートとは何かについて解説していきましょう。

ロシアゲートを簡単に説明すると、『トランプ大統領とロシアを裏で繋がっている』ということを意味しています。

ちなみにロシアゲートは、1972年6月17日に起きたニクソン大統領が辞任するまでのアメリカの政治スキャンダル『ウォーターゲート事件』から付けられた名前とのこと。

このロシアゲートがどのように問題になっているかについては、ロシア政府が昨年のアメリカの大統領選挙でトランプ陣営に何らかの有利な介入を行ったのではないかということで、FBIのコミー長官がずっとこの疑惑について担当・調査にあたっていました。しかし先日、FBIコミー長官がトランプ大統領によって突然更迭(解任)され、これが不自然な解任劇だとして、ますますトランプ大統領のロシアゲート疑惑に注目が集まる形となったのです。

「足を引っ張る奴は必要ない」

という感じなのかもしれませんが、FBIコミー長官は任期があと6年も残っている状態であり、解任理由も『選挙期間中にヒラリー・クリントンの私用メール問題について公的な場で発言し、FBIの慣例を破ったから』とされるも、今回の更迭はかなり厳しい(厳しすぎる)決定だと批判の声が集まっています。

FBIコミー前長官FBIコミー前長官

「おいおい、ロシアゲート、そんなにヤバイ話なの?」と思うかもしれませんが、現時点においてはまだ疑惑の段階であり、当然のことながらトランプ大統領は

「100%絶対ない!」

と答えています。

ここではっきりしておきたいのは、トランプ大統領がロシアを通じてアメリカ国民の国益を損なうようなことをしていたのなら大問題ですが、ロシアゲートはそこまでの話ではないと考えるのが自然でしょう。

ただ、対立しているロシアという国が米大統領選挙に多大な影響を与えた事実があるとしたら、アメリカにとっては民主国家の形成において大ダメージを受けたことになるので、ロシアゲートというのは真相を解明する必要のある問題ということですね。

トランプ大統領のロシアゲート疑惑をわかりやすく解説

ロシアゲート疑惑の時系列

では、ここからトランプ大統領のロシアゲート疑惑について、さらにわかりやすく解説していきましょう。

先程、トランプ大統領がFBIコミー長官を解任したという話をしました。実はこのことがきっかけとしてロシアゲート疑惑が急速に高まってきたのですが、最近新たに『トランプ大統領がフリン前大統領補佐官(国家安全問題担当)に関する捜査を中止するように要請していた』ということも発覚しました。

では、なぜそれらがトランプ大統領のロシアゲート疑惑を強めるきっかけとなったのでしょうか?

 

まず2017年2月、米大統領へのロシア介入疑惑を巡って、フリン前大統領補佐官が辞任することがありました。

これはトランプ政権が発足する前の2016年12月に、フリン氏が駐米ロシア大使と(勝手に)制裁緩和などを協議していたことが法律違反に当たる可能性があるとして、フリン氏は大統領補佐官を辞任せざるを得ない状況になったのが理由です。

そして、フリン前大統領補佐官が辞任した翌日、テロ対策の会議の後、トランプ大統領はFBIコミー長官(当時)と二人きりになり、「フリンのロシア介入の捜査の件、アレ、止めてくれないか?彼は良いやつなんだ」と言ったとのこと。この時FBIコミー長官は、要請とも取れるトランプ大統領の発言に対して「良い人間というのはよくわかります」という感じで答えたそうです。

しかし5月に入り、FBIコミー長官がロシアゲートの捜査費用の増額を司法省に要請した矢先、トランプ大統領から突然FBI長官を解任されてしまったことから、疑惑の目が強まったのです。

そしてコミー氏は、トランプ大統領と二人きりになった時のやり取りを記録したメモを残していたので、それがワシントン・ポストの手に渡り、今回のフリン氏への捜査中止の要望が世間に知られることになったということですね。

トランプ大統領のコメント

森友学園問題加計学園問題を彷彿とさせるところがあります(笑)

しかし、例のごとくそのメモに信憑性はあるのかは疑問が残るところ。

これについては、コミー氏が元連邦検事であり、敏感なやり取りの際には必ずメモを残す人で知られているらしいので、事実としてあったのではないかと見られています。

ただ、大統領がFBI長官に特定の捜査中止を要望することは、『司法妨害』の可能性が出てくるだけでなく、ロシアとの関係性が浮上してくるので、今、ロシアゲート疑惑として大きな問題になっているということです。

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ロシアゲート問題でトランプ大統領の弾劾も?

トランプ大統領のロシアゲート疑惑がいかにアメリカで注目されているかというと、「トランプ大統領を今すぐ弾劾せよ」という名前のアメリカの署名サイト『インピーチ・ドナルド・トランプ・ナウ』を見れば明らかです。

『インピーチ・ドナルド・トランプ・ナウ』のサイトが開設された2017年1月から5月17日までの118日間で約97万人の署名が集まっていたのに対し、ロシアゲート疑惑が強まった5月18日には、1日だけで約12万人の署名が集まったというのですから、トランプ大統領に対して不信感を抱いた人がいかに急増したことがわかります。

ロシア疑惑のポイント

ウォーターゲート事件は、共和党のニクソン大統領の再選を画策する人間が、民主党本部に盗聴器を仕掛けようとして逮捕されたことから始まった事件ですが、当時、ニクソン大統領が再選後にFBIに圧力をかける録音テープの存在が明らかになり、疑惑の目が強まったことがありました。

その後、ニクソン大統領が特別検察官を解任したことがきっかけで、国民から大きな批判を浴びることとなったのですが、これは今回のトランプ大統領のロシアゲート疑惑に非常によく似ています

共和党のマケイン上院議員も「ウォーターゲート事件級だ」と発言しているので、共通する点も多く、アメリカ国民からはトランプ大統領の弾劾もひとつの道筋として見えているのかもしれません。(ちなみにニクソン大統領は下院で弾劾勧告を可決した後に大統領を辞任)

現在、ロシアゲートという言葉は株価ショックの引き合いでよく出てきますが、こうしたアメリカの株価の変動が日本でも大きな影響を及ぼしていることは見逃せません。為替もについても安定のリスク回避で円高・株安が進行しています。

ロシアゲートでの為替チャート

今後の動きとしては、2017年5月24日(水)に行われる下院監視・政府改革委員会の公聴会に、コミー氏を呼んで真偽を確かめようという話も出ているので、もしここにコミー氏が現れ、新しい証言や証拠が出てきた場合、トランプ大統領への風当たりは一層強くなることが考えられます。為替や株をしている人にとっても注目すべきポイントだと言えるでしょう。

そして、トランプ大統領に送られる『特別捜査官』ロバート・ミュラー氏の存在も見逃せません。

特別捜査官というのは、大統領や政権幹部の関与が疑われる不正などの捜査にあたる独立性の高い捜査官であり、こうした疑惑を払拭するのにはしばし時間がかかるとみられています。

トランプ大統領、ロシアゲートについてロシアゲート疑惑にご立腹のトランプ大統領

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ということで、今回はロシアゲートとは何かについてわかりやすく解説してみました。

アメリカでは現在、トランプ大統領とロシアとの関係解明について多くの注目が集まっているのですが、この疑惑がどのような結末を迎えるのか気になるところです。

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