新潮砲が文春に炸裂!トーハンが中吊り広告を事前に渡すルール違反?

週刊文春と週刊新潮

2017年5月17日、週刊新潮が発売前の中吊り広告を週刊文春に盗まれていたことが、週刊新潮自身のスクープによって明らかになりました。

中吊り広告というのは、ご存知の通り電車内に吊るされた広告のことですが、出版取次会社トーハンがこの週刊新潮の中吊り広告をライバルである週刊文春に事前に渡すというルール違反をしていたのです。

当然、文春もトーハンもとんだルール違反となるのですが、昨年は文春砲という言葉もトレンドになるくらい文春と差がついた新潮からすれば、到底納得できる話ではないでしょう。今週号では12ページに渡った渾身のスクープ記事で『新潮砲』を炸裂させたわけですが、内容を確認してみるとかなり慎重な調査の上でようやく突き止めた不正だったことがわかります。

週刊新潮のスクープを報道

今回はこの新潮と文春の問題について詳しく見ていきたいと思います。

Sponsored Link

新潮砲が文春に炸裂!

週刊新潮がライバルである週刊文春に対し、『新潮砲』を炸裂させたことが話題になっています。

正直、それがどうしたと思っていたのですが、実際に週刊新潮のスクープ記事を読んでみると、唸ってしまうくらい週刊新潮は週刊文春にスクープを潰されてきた事実があったのです。しかも、なんとこの週刊文春の不正に対し、約3年という長い時間をかけて調査してきた末の『新潮砲(スクープ)』ということで、非常に熱い内容の記事となっていました。

さて、今回の週刊新潮(5月25日号)の中吊りには次のような見出しがバーン!と載っていました。

スクープ至上主義の陰で「産業スパイ」!

新潮ポスターを絶え間なくカンニング!

「文春砲」汚れた銃弾

引用元:週刊新潮中吊り広告

これぞスクープって感じで高まりますね。

要するに、週刊文春は市場に出回る前の週刊新潮の中吊り広告を見て、入稿前の記事をギリギリで差し替えて新潮の取材記事を潰してきたということですが、これが本当であるならば、週刊文春のなりふり構わないルール違反にバッシングが起きるのは必至。

これまで数々の文春砲でスクープを叩き出してきた週刊文春ですが、今回、週刊新潮に明かされた不正盗用に至っては完全な暴発といった感じでしょうか?

驚きなのはこの写真です。

中吊り広告をコピーする文藝春秋社員中吊り広告をコピーする文藝春秋社員

逆にヤラセかと思ってしまうほど、見事な決定的瞬間です。

これまで数々の有名人・著名人のツメの甘さや脇の甘さを狙ってきたと文春(文藝春秋社)の社員なのかと、思わずこのガードの甘さに笑ってしまうのですが、この件を追っていた新潮からすると、3年に渡る調査でどれだけこの時を待ちわびたか執念のスクープと言えるでしょう。

しかし、なぜこのような不正が行われるようになったのでしょうか?

そこには、週刊新潮の中吊り広告を依頼していた取次会社『トーハン』が、文春(文藝春秋社)の社員に新潮の中吊り広告を貸し出していたという意外な事実があったのです。

トーハンが中吊りを事前に渡すのはルール違反

今回の新潮砲で週刊文春の不正情報盗用が発覚したのは、週刊新潮が中吊り広告を依頼していた取次会社トーハンが、一般に公開される前の中吊り広告を週刊文春サイドに勝手に貸し出ししていたことが明らかになったからです。

ちなみに取次会社トーハンというのは、出版社と書店の間をつなぐ流通業者の大手で、出版社は基本的にこういった取次会社を通さないと本屋さんやコンビニなどに本を置いてもらえないことになっています。

週刊新潮、週刊文春、本誌発売までの流れ

上の図を見てもらえばわかるのですが、週刊新潮も週刊文春も発売日は共に木曜日なのですが、本誌掲載分の締切は火曜日の午後10時となっています。中吊り広告はその火曜日の朝に出来上がるわけですが、トーハンは出来上がったばかりの週刊新潮の中吊り広告を週刊文春側に手渡していたというのです。

週刊文春はそうすることにより、火曜午後10時までの間に記事の書き換えを行い、本誌発売日前日のネット速報でスクープを盗用していたことになるのです。

どの記事がどのように盗用されたかについては、週刊新潮に詳しく記載されているのですが、少し例をあげると『池上彰、朝日連載引き上げ』(2014年9月11日号)、『復興相 高木毅 下着ドロボー』(2015年10月22日号)などは画像付きでわかりやすく解説されていました。

新潮サイドがこうした疑念を最初に抱いたのは、2014年9月11日号の池上彰が朝日新聞での連載引き上げのスクープを報じた時。文春サイドが中吊り広告にまったく打ち出していなかったものが、なぜか週刊文春本文には掲載されていた不自然さから、「これはおかしい」ということで文春をマークするようになったそうです。

面白いのは2016年6月2日号の『東大生の女子学生への猥褻事件の実態』に関してのスクープで、新潮サイドはスクープ情報の中のある重要な2つのキーワードうち、1つを『あえて』入れずに中吊り広告を出したところ、文春サイドも同じような記事を上げつつも、『やはり』もう1つの重要なキーワードについての記載がなかったといいます。

トーハンから中吊り広告を入手した方法

もちろん、まだ疑惑の残る部分もあるのでしょうが、一歩退いたところからみても、これは週刊文春のルール違反であり、トーハンは週刊新潮を裏切った形になるでしょう。

Sponsored Link

週刊新潮のスクープに文春が反論

かなり濃厚な週刊文春の情報盗用疑惑ですが、この週刊新潮から自身にあてられたスクープ記事について、週刊文春はホームページ上で『編集長から読者の皆様へ』というタイトルで、すぐさま反論しています。

「週刊新潮」等のメディアによる「週刊文春」の情報収集に関する報道についてご説明させていただきます。

まず、「週刊文春」が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません。

私たちは毎週、締め切りギリギリまで全力で取材にあたっています。その情報収集の過程で、他メディアの動向をつかむことはしばしばあります。そうした「情報戦」は、さまざまな形で新聞やテレビなどのメディアも行っています。

「週刊新潮」の記事では、あたかも「週刊文春」が自らのスクープ記事を盗んでいるかのように書かれていますが、例として挙げられた記事においても、そうした事実は断じてありません。社会を騒がせている事件、人物等については、多くのメディアが当事者やその周辺を継続的に取材しており、その過程で他メディアの動向を把握するのは日常的なことです。

ただし当然ながら、すべての記事は自らの手で十分に取材を行い、必要な裏付けが得られた段階で掲載されています。前述したように、取材はギリギリまで行っているため、締め切りにタイムラグがある中吊り広告と新聞広告でその内容が異なることは決して珍しいことではありません。

私たちにとって、スクープとは、極めて重い言葉です。それはまさしく他の追随を許さない決定的な独自情報を意味します。

「週刊文春」は、これからも読者の皆様に堂々と胸を張れる独自スクープをお届けすることをお約束します。

2017年5月18日

「週刊文春」編集長 新谷 学

以上が、週刊文春からのコメント全文となります。

なるほど。

盗用は絶対にしていないと。

週刊文春は盗用は完全否定の姿勢ですが、たとえそうだとしても、夜討ち朝駆け当たり前の業界ですから、これくらいのことは当たり前なのかもしれません。

ただ、週刊新潮も3年という期間をかけて裏を取ってきたので、こちらも信憑性のある話です。

漏洩ルートを特定するために、各所パターンを変えた広告を出した上で、最終的に中吊り広告だと特定。そして、それが取次会社トーハンから漏れているという疑惑が浮上。ようやく決定的瞬間を写真に収めるに至ったということで、新潮サイドとしても、今回の『新潮砲』にはそれなりに自信のある話のように思えます。

トーハンの関係者によると、文春社員に中吊り広告を渡した社員は、前任者から受け継いだことだと言っているそうで、少なくとも5年以上は新潮の掲載情報が文春に筒抜けだったようです。

週刊新潮今週号の表紙

【新潮と文春はこちらで読めます】
dマガジンの評判が良いので早速パソコンで無料登録してみた♪

色々と疑惑の念は晴れませんが、事実ならばやはりフェアじゃないとしか思えないので、手柄を横取りするようなことはないようにお願いしたいものです。

Sponsored Link

コメントを残す

このページの先頭へ