日本でテロが起きない理由とは?テロ対策まとめ|国内・渡航

英・マンチェスターでのテロ対策

2017年5月22日、英・マンチェスターで行われていた米人気歌手アリアナ・グランデのコンサート直後に爆発があり、多くの死傷者が出たというニュースが速報で報じられていました。

イギリス当局はすぐに『爆破テロ(自爆テロ)の可能性が高い』との見方を強めていましたが、その後、イスラム系過激派組織が犯行声明を出しています。やはり、このようなテロ事件を未然に防ぐのは難しいという印象が残ると同時に、日本のテロ対策は大丈夫なのだろうかと心配になってきます。

しかしながら、日本国内でテロが起きない(起きにくい)と考える人も多いのも確かで、その根拠や理由というのは一体何なのでしょうか?

今回は、イスラム教のラマダン(断食月)が近いということで、国内や渡航時のテロ対策についてまとめてみました。

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英・コンサート会場の自爆テロについて

2017年5月22日、英・マンチェスターで行われていた米人気歌手・アリアナ・グランデのコンサート直後に、会場ロビーで爆発があり、多数の死傷者が出たという事件がありました。地元の警察の発表によると、少なくも22人が死亡・50人以上の負傷者が出ているそうで、爆発の原因はテロ(自爆テロ)との見方が強いとのこと。

イギリス、マンチェスター、自爆テロのニュース

爆発が起きたコンサート会場は、21,000人を収容することができるヨーロッパでも最大級の屋内競技場『マンチェスター・アリーナ』で、1年間で約150のコンサートやスポーツイベントが行われており、国内外から人種を問わず多くの観客が集まるような場所です。このような場所は基本的に警備が強化されているものですが、今回のような爆破テロが起きてしまったのは本当に恐ろしいことです。

というのも、イギリスではちょうど二ヶ月前の2017年3月22日にもテロがありました。

こちらは英・ロンドンの国会議事堂前でテロで、テロリストの車が国会議事堂前の歩道を暴走した後、柵に衝突。男が刃物を持って観光客を警察官を切りつけるといったものでした。テロシストの男は射殺されましたが、イスラム国がその後に犯行声明を出していることから、英国内ではテロに対する警戒が非常に強い状況だったことがわかります。

今回、このような状況下で起きた爆破テロ事件だと考えると、やはり戦慄が走ります。

爆破テロが怖いのは、罪のない人たちを平気で巻き添えにするところですが、実行犯も自爆覚悟で群衆に紛れ込んでくるので、いつ、どこで、誰が狙われてもおかしくはない『卑劣極まりない犯罪行為』と言えるでしょう。

私たち日本人としても、海外での観光(特に近年テロが頻発しているヨーロッパ)には特別注意を払う必要があることは言うまでもありません。

 

日本のテロ対策とテロが起きない理由

日本のテロ対策、共謀罪に反対する人たち

日本のテロ対策と言えば、現在、国会で話し合いが行われている『共謀罪』が思い浮かびます。

先進国の中で、共謀罪に当たる法律がなかったのは日本だけと指摘されていますが、それでも極東の島国であったおかげもあるのか、ここ近年、日本においての思想的なテロと言えば『オウム真理教の地下鉄サリン事件』くらいしかありません。

例えば、英・マンチェスターで起きたようなテロに対して『NO!』というのは世界中の共通意識ですが、現在、我が国で論じられている『共謀罪』については、特定の集団のデモ行為が良いか悪いかといったレベルのことに終始しているので、ここでは前者の意味でのテロ対策の話をしていきたいと思います。

警視庁、テロ対策のポスター

日本という国は、島国であるがゆえに水際対策が取りやすく、他国に比べてテロを未然に防ぎやすい国土であることは以前も記事で書きました。ただ、2020年に開催予定の東京オリンピックに向けて更なる国際化が進んでいく中で、外国人によるテロの脅威が比例することは無視できない問題です。

そういう意味では、共謀罪の成立は次のオリンピック開催する先進国としてのマナーとも言えるのですが、実際のところ、日本でイスラム国の過激派組織(ISIS)が起こすようなテロへの心配などはないのでしょうか?

イスラム国、イスラム系過激派組織のメンバー

幸い日本の国民性というのは不思議なもので、市民同士の宗教弾圧や宗教戦争といった歴史がほとんどなく、他国の宗教に寛容なところがあるせいか、今のところ日本国内で日本人がイスラム系テロ組織の標的にはなっていません。

さらに、日本はイスラム系の外国人の居住がそれほど浸透していませんし、日本の税関もトップレベルに厳しいということもあって、武装警備などのテロ対策を取らずとも治安が維持されている状態です。

つまり、イスラム教徒への差別や偏見がないので、彼らの攻撃性を刺激することがないからではないかという説と、武器や爆薬の調達のしにくく、テロを起こすような過激な同胞が集まりにくい(またはテロ支援者が滞在しにくい)という日本の環境が、日本でテロが起きない理由と考えられるということです。

しかし、だからといってこれからも日本でテロが起きないとは言い切れませんし、イスラム国過激派が敵視しているアメリカの側で守ってもらう立場である限り、彼らのテロの脅威がいつ日本に向けられるかはわかりません。

安倍首相、テロと戦う決意

日本国内でテロが起きないといっても、海外に行けばバングラデシュ・ダッカで起きた日本人襲撃テロ事件のように標的にされることは想定しなければならないのです。英・マンチェスターの爆発テロでは、殺傷能力を高めるために爆発物にネジやボルトが埋め込まれていたと言います。イスラム系テロ組織がいかに危険か理解しておかなければ、日本政府がいくらテロ対策をしようとも、犠牲になるのは私たちかもしれないのです。

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日本人がテロから身を守るために

日本では世界のニュースとして捉えることのないテロ事件ですが、世界を見渡してみるとテロが起きていない国はないというくらい、近年、テロによる攻撃は増えてきています。

アメリカ、イギリス、フランス、デンマーク、スウェーデン、スペイン、ノルウェー、トルコ、ウクライナ、ドイツ、ベルギー、バングラディシュ、インドネシア、アフリカ、エジプト、インド、ベイルート、サウジアラビア、イスラエル、ベラルーシ、ブルガリア、ロシア、中国、ジブチ、カナダなど

 

ヨーロッパ諸国では市民による通報制度なども設けられており、テロ活動にはかなり過敏に対応しているようですが、それでもテロによる凶行は後を絶たない状況です。

テロを起こすのは、思想・宗教的狂信者たちで、近年、ヨーロッパ各地で起きているテロの多くは、資本主義社会に対する聖戦(ジハード)としてテロを起こすイスラム系過激派組織と言われています。しかしながら、テロを起こす組織がわかっていても、社会的混乱を起こすテロを完全に無くすことは不可能と言われているので、私たちはテロから自分たちの身の安全を守る必要があるのです。

海外でテロを避けるためには、一体どのようなことに注意すればいいのでしょうか?

まずはテロ攻撃として有名なポイントがあります。

  • 外国人観光客が多く集まる場所を狙う
  • 人気レストランは攻撃されやすい
  • イスラム過激派はテロを行う前に「アッラー・アクバル」と叫ぶ

予防措置は以下の通り。

  • 逃げ場所を確認しておく
  • 非常口の近くの席に座る
  • 隠れる場所を確認しておく
  • 常に周囲の状況に注意を払っておく
  • 不審者を見かけたら速やかに逃げる

 

そして、過去にテロが起きた場所・スポットについても紹介しておきましょう。

レストラン、空港、鉄道・地下鉄の駅、観光スポット、ホテル、ビーチ、音楽イベントなど

 

ここ最近の傾向としては、ヨーロッパは主要交通機関、観光スポットが狙われやすく、アフリカやアジアではホテルやレストランが狙われやすい印象があります。

ポイント!
海外において、治安の悪い場所以外に危険と言われているのが、人が沢山集まる場所。すなわち、テロリストはできるだけ多くの人たちを攻撃することを目的としているので、不穏な空気を感じたらすぐに逃げられるように注意を払うようにしましょう。

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ラマダン(断食月)中はテロに注意!

そして、重要なのが時期。

イスラム系過激派によるテロは、イスラム教のラマダン(断食月)に多いと言われています。

2017年であれば5月27日から6月27日までの1ヶ月間。

身近な例で言うと、2016年はバングラディシュ・ダッカでのレストラン襲撃テロ、トルコ・イスタンブールでの空港爆破テロ、米・オーランドでのゲイクラブでの銃乱射テロは、すべてラマダン(断食月)に起きたものです。(ダッカのテロのニュースでは散々報じられていたので、記憶に新しい人も多いかと思います)

バングラディシュ、ダッカ襲撃テロ、新聞各紙の一面

もちろん、差別などの偏見を促すものではありませんが、ラマダンの時期はイスラム教徒の多い国への訪問は控えた方が安全であることは言うまでもありません。

もし、それでも難しい場合は、人が多く集まるような場所(観光施設、ナイトクラブ、映画館、人気レストラン、マーケットなど)は、不審な人物がいないかどうか注意を払い、できるだけ滞在時間を短くするなど対策をとるようにしましょう。

ラマダン中は、特にイスラム教徒が集団礼拝を行う金曜日が危険だと指摘する声もあり、モスクなどの宗教施設を含め、テロや襲撃が行われる可能性もあるそうです。(外務省注意喚起より)

今年のラマダン中の金曜日は以下の通り。

  • 2017年6月2日
  • 2017年6月9日
  • 2017年6月16日
  • 2017年6月23日

イスラム圏や、イスラム教徒の多い国へ渡航する場合は、一応、覚えておくようにしましょう。

礼拝を捧げるイスラム教徒たち

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近年、増加傾向にあるイスラム系過激派組織によるテロ事件。彼らは『テロを起こして死ぬと天国に行ける』といって子供たちを洗脳する狂信者であり、今のところ警備やテロ対策を強化することでしか身を守る術はないと言われています。

英・マンチェスターのコンサートでのテロ事件後は、おそらくどの国でもコンサートやイベントでの警備が強化されることになると思いますが、その脅威はいずれ日本へも届くようになるかもしれません。ただ、このようなテロから身を守るのは、結局、自分自身であることだけは間違いありません。

日本でテロが起きないことを願うばかりです。

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