沖ノ島が世界遺産に決定!ガチのパワースポット過ぎて反対の声?

沖ノ島、世界遺産

2017年7月9日、福岡県の沖ノ島が新たに世界遺産登録されることとなりました。

絶海の玄界灘に浮かぶ秘島・沖ノ島ですが、島全体が御神体として祀られているだけに、知る人ぞ知るパワースポットとして有名な場所。

パワースポットというとチャラい感じがしなくもないですが、沖ノ島の場合は厳格な上陸制限が設けてられているほど神聖な場所であり、人々からの注目を避けるために世界遺産登録に反対する人もいる程です。

しかし、めでたく沖ノ島が世界遺産登録されたと報じられれば、それがどんな場所か知りたくなるのは人情ということで、今回は周辺の8資産全てが世界遺産に登録された沖ノ島の魅力について見ていきましょう。

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沖ノ島8資産が世界遺産登録!

2017年7月9日、『沖ノ島を世界遺産登録 事前勧告から一転、8資産認める』というニュースが報じられていました。

今回、世界遺産に認定されることとなったのは、福岡県の玄界灘に浮かぶ沖ノ島を含む周辺の岩礁など8資産なのですが、事前勧告においてユネスコ諮問機関から「本土側の辺津宮などの4資産は認められない」旨が伝えられていました。

沖ノ島、世界遺産委員会からの事前勧告

しかし、沖ノ島は絶海に浮かぶ神の宿る島として信仰されてきた場所だけに、こうした世界遺産認定の分断について(島への)理解が追いついていないと非難の声もあったのです。

古来より(古墳時代から平安時代初期)朝鮮半島への交通の要衝であった沖ノ島は、日本の外交についての神さまからご託宣を仰ぎにいっていた神聖な場所。

沖ノ島には『不言様(おいわずさま)』という、そこで見聞きしたことを一切口外してはならないしきたりがあったり、神さまに捧げられたものは人の手で触れてはいけないという厳しい決まりがあったりしたことから、あまり多くの人に周知されることのない秘島として存在してきました。

ずっと人知れぬ島だった沖ノ島は、『海賊とよばれた男 百田尚樹著』のモデルとなった出光佐三が支援した発掘調査により、昭和29年に『海の正倉院』と呼ばれるほどの国宝が眠っていたことが明らかとなったのです。

縄文期から人の痕跡があったとされ、現在まで続く祭祀が始まったのは4世紀後半。驚くべきは大和朝廷時代に生産されていたとされる71面もの銅鏡が発掘されたことで、これほど大量の銅鏡が見つかった例はないとのこと。もちろんこれは一例に過ぎず、この時に見つかった遺物8万点が一括して国宝指定されたということを考えれば、沖ノ島が『海の正倉院』と称されるのは決して伊達ではないことがわかるでしょう。

海の正倉院、沖ノ島から出土した国宝海の正倉院、沖ノ島から出土した国宝

このように、厳格なまでに神の宿る島としてひっそり守られてきたので、地元の人からすると、分断されてまで世界遺産を有難がるような感じはなかったのかもしれません。

しかし今回、沖ノ島の構成8資産すべてが世界遺産登録されたことで、ホッと胸をなでおろすことができたということですね。

沖ノ島は実はかなりヤバいパワースポットだった?

航海安全を祈る祭祀が行われていた沖ノ島

日本には多くのパワースポットがありますが、今回世界遺産登録された福岡県・沖ノ島も霊験あらたかなパワースポットとして注目が集まることとなるでしょう。

沖ノ島は福岡県宗像(むなかた)市の神湊(こうのみなと)から約60kmに位置する、荒々しい玄界灘に浮かぶ絶海の孤島。九州と朝鮮を最短で結ぶ「海北道中」ライン上にある島で、北へ145kmの地点には韓国の釜山があります。

周囲約4kmの沖ノ島は、島全体が天然記念物『沖ノ島原始林』に指定されており、島から海を見渡しても水平線が広がるのみ。

沖ノ島が世界遺産に登録されたことで、観光地化するのではないかという懸念もありますが、現在のところ、一般人がみだりに立ち入ることができない神聖な場所となっています。女人禁制であり、男性であっても特別な許可がなければ上陸することができません。運良く許可を得ることができた場合でも、素裸で禊を行うという厳格なしきたりがあるほどです。

世界遺産、沖ノ島、上陸する前の禊

沖ノ島に招かれたことのある人の話では、その地には他の土地では感じられない空気を感じるそうです。

パワースポットについては言葉で理解するものではありませんが、沖ノ島が神の宿る絶海の孤島として、地元の人から信仰の対象とされていたことを考えれば、その場所の空気を吸うだけで身も心も浄化されそうな気がすることは確かです。

沖ノ島では、古墳時代より磐座祭祀(古神道における岩に対する信仰)が行われていることから、自然と神が共生しているアニミズム(すべてのものに霊魂が宿っているという考え方)が根付いていたことがわかります。

つまり、沖ノ島は島そのものが神さまだとすれば、これ以上の神聖な場所はないということになります。上陸前に禊を行わなければならないしきたりが、今もなお残っていることを考えれば、観光地としてのパワースポットとは一線を画するガチのパワースポットと言えるでしょう。

しかし、そんな稀有な場所であるからこそ、強く守りたいという地元の人の思いもあるそうです。

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沖ノ島の世界遺産に反対の声も

福岡県・沖ノ島の8資産すべてが世界遺産認定されたことは、日本人である私たちにとっても喜ばしいニュースであることは間違いありません。

しかし、一方で沖ノ島の世界遺産決定には反対の声も少なくないのです。

2004年7月に『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産登録が決定したことが記憶に新しいですが、世界遺産登録されてからはやはり観光客が増えたと言われています。

当然ですが、「世界遺産」という冠がつけば世界中の人たちから注目されることになりますし、その母数が増えればその地に行きたいと考える人も多くなるからです。ただ、訪れる観光客のすべてがマナーを守るとは言い切れないので、その分、新たな悩みも生まれるもの。

『世界遺産というネームバリューだけで訪れる観光客』

沖ノ島の歴史を知れば世界遺産登録など必要なく、地元の人たちだけでそっと守っていくというのも悪くなかったのかもしれません。

今後、沖ノ島が観光地化されるのかどうかはわかりませんが、今回の世界遺産登録の決定によって世界中の世界遺産マニアが訪れたいと熱望することは間違いないでしょう

世界遺産沖ノ島にある美しい風景

島そのものが神さまだと信仰されているような秘島が、周知に晒され注目を浴びることで、朝鮮や中国からの無断船舶の接近や無許可上陸といった心配もあります。これは決して偏見ではなく、事実、韓国人による仏像の盗難などが起こっていることなのです。

こうした事態を招くのことは百害あって一利なしなので、地元の人たちから反対意見が出るのはある意味自然なこと。

沖ノ島のようにアニミズムをベースとした信仰は性善説に基づいているので(日本の神道はすべてそうかもしれません)、今回の世界遺産登録を機に、これまで守ってきた文化が荒らされないことを祈るしかありませんが、それが今のようなグローバル社会においてどう作用するのかは気になるところです。

ただ、現代においての世界遺産登録は、決して有り難いものではないのかもしれませんね。

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