ひまりちゃん心臓移植追加医療費9200万円不足…誰の試練か?

ドクター・キリコの名言

アメリカで心臓移植手術を行うため、約265万ドル(約3億円)の医療費を募金で集めたことで有名な森川陽茉莉(ひまり)ちゃん。

この度、追加医療費として、95万ドル(約1億1千万円)が発生していることがわかったそうです。これは『ひまりちゃんを救う会』募金残高約1800万円を充てても、まだ9200万円が不足している状況であり、今後も募金による支援を求めるかどうか考え中とのこと。

私も子供がいるので、子供の命を救いたい気持ちが親の願いであることは痛いほどわかります。

ただ、このニュースを見て「これは一体、誰のための試練なんだろう…」とも考えてしまいます。

今回はこのニュースについてみていきましょう。

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ひまりちゃん心臓移植追加医療費9200万円不足

拡張型心筋症を患い、アメリカの先進医療で心臓移植を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃん。

その手術費用が約265万ドル(約3億円)かかるということで、インターネットを使って募金を呼びかけたことが話題になりました。そして、そのかいあって、目標としていた募金額を達成。この度、無事に心臓移植手術が成功し、退院することとなりました。

しかし、この超高額医療となったひまりちゃんの心臓移植に対し、追加医療費としてさらに95万ドル(約1億1千万円)を求められていることが明らかになりました。

ひまりちゃんの心臓移植医療費の助けを呼びかける団体『ひまりちゃんを救う会』が集めたお金は、当時の為替レートの変動によって1800万円の余剰金が残っていたのですが、それを差し引いても約9200万円が不足しているとのこと。

現在、その不足分について再び募金をするかどうか、今後の方針を慎重に検討しているそうです。

森川陽茉莉ちゃん

無事に心臓移植手術を終えたひまりちゃんのその後の経過については、ホームページで確認することができます。

⇒himarichan.com

支援者が多いこともあり、活動報告もしっかりと記載されていますね。

ひまりちゃんの心臓移植手術費用3億円を募金で集めたことは、当時、ネットでも話題になっていたのでご存知の方も多いと思います。

幼い命を救おうという呼びかけが反響を呼び、3億円以上のお金があまりにもあっさりと集ってしまい、募金額の余剰金について「そのお金はどうなるのか?」と様々な憶測が出てきてしまったことで、一部の人たちからバッシングを受けることもありました。

世の中には『助けを求める者の贅沢は許さない』といった考え方を持つ人たちもいて、ひまりちゃんの両親への監視の目が厳しくなったことも確かです。

もちろん、そのような厳しい目を向ける人たちが募金をしたかどうかは怪しいのですが、ネットを中心に広く募金を呼びかけたことで、賛否両論の意見が集まってしまったことは致し方ないことかもしれません。

そんな中、『ひまりちゃんを救う会』から、さらに1億円近い追加医療費の報告。これまで以上に、そのお金をどのように捻出するのか注目が集まっているのです。

ひまりちゃんの医療費が高すぎるんだが…

アメリカの高額先進医療のイメージ

ひまりちゃんの医療費が高すぎる、ということも話題に上がっています。

今回、心臓移植手術費用(諸経費諸々)として3億円ものお金が使われた後、さらに1億1000万円の追加請求というのは、相対的に見るとあり得る話なのかもしれませんが、金額だけみると少々エグいように感じます。

漫画『ブラックジャック』でも、こんな法外とも思える追加請求をするなんてことはなかったはず…。もちろん、漫画と現実をごっちゃにしても仕方がないのですが、桁違いの医療費を請求するときは、ブラックジャックみたいに込み込み一括払いにしてほしいと思うのは人情ではないでしょうか?

冗談はさておき、子供の命が助かったと思ったところに「1億円追加で支払ってね」というのは、はっきりいって天国から地獄へのエレベーターです。きっと500万や1000万円程度の追加請求額なら問題にならなかったはずですが、3億円ベースだと追加請求額も桁違いになるので、退院後の家族の生活に大きな影響を及ぼすことになります。

日本の医療制度は世界一

要するに、足元を見られているような気もするのですが、アメリカには日本のように国民皆保険制度がないので、医療費がバカみたいに高額になってしまうのが大きな問題です。おそらく、経済的に並外れた余裕がなければ、このような先進治療を受けることができないようになっているのでしょう。

しかし、厳しくてもそれが現実の姿なのかもしれません。

 

わたくしごとですが、先日、家族が盲腸の診断を受けて緊急入院をすることになりました。結局、大事には至らず、1泊だけの入院に10万円近い治療費を支払うことになったのですが、我が家の経済事情を考えると結構な痛手です。もちろん保険料3割負担の金額で、その時はカードで支払いましたが、もしこれが一桁増えたと考えただけでも顔が青ざめます。

自分では抱えきれないくらい体調不良や病気に罹ったら、多くの人は病院に通うことになるでしょう。実際、私が付き添って行った病院も、多くの患者が救急外来の病床を埋めていましたが、「背に腹は代えられない」と医者に診てもらえるのも、日本の国民皆保険制度によって医療費が1/3まで抑えられているからではないでしょうか?

ひまりちゃん、募金の案内ポスター

話がだいぶ逸れましたが、今回、ひまりちゃんの追加医療費がかかるというニュースで、元々心臓移植手術にかかった3億円についても、色々と物議を醸しているのが気になりました。

まず、この3億円が純粋な手術費用ではなく、移植の順番を早めてもらうためのものだったり、両親の滞在費用だったりが含まれているようです。これについて『人の善意にかこつけて』と批判する人もいるようですが、患者が幼いことを考えると募金の使い方としては許容範囲のように思います。

もし批判をするのであれば、このような医療制度に対して向けるべきであり、患者や家族に余計な精神的負担を与えることは何も生産的なことではありません。そもそも、批判している人たちが募金をした人たちなのかどうかも疑わしいところがあります。

時々、「3億の命」だとか、「そのお金で何人の命が救えた」と揶揄する心無い人たちもいますが、それは違います。

3億円で救われた命という事実があったとしても、それは善意の賜物です。募金をした人の気持ちや行動が素晴らしいのであって、ひまりちゃんや家族が批判されることではないのです。

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心臓移植の追加医療費は誰の試練なのか?

ひまりちゃんの心臓移植の追加医療費の不足分9200万円について、再び募金を行うかどうか、現在検討中だと報じられていました。

しかし、ネットなどを見てみると、この件についても賛否両論意見が分かれています。

先ほど、子供の命がかかった親の募金の呼びかけに応えた人たちから、3億円というお金が集まったことにイチャモンをつけるのは野暮だという話をしました。

しかし、世の中には同じような境遇の子供がいて、二番煎じ三番煎じで同じようにお金が集まるかというと、ひまりちゃん以上のことが起こりにくいのが現実です。

それは、「ひまりちゃんだから募金をした」「子供の手術費用で困ってる人がいるから募金した」というよりは、単純に珍しかったから募金に参加したという人も多かったからではないでしょうか?

誰だって、一度や二度気まぐれで募金することがあります。

日本では『遠慮』や『横並び主義』が手伝って、なかなかアメリカのように寄付やチップが習慣づかないと言われていますが、その反面、ひまりちゃんの3億円のように善意がインフレを起こすといったことも起こります。しかし、それは日本だから起きた突発的なのきまぐれに過ぎないのです。

その証拠に、微妙な噂が流布されたり、人の興味が薄まれば、皆が同じように無関心を装うようになるのは、私たち日本人ならなんとなく思い当たる節があるでしょう。

 

このような話を前提に、今回、不足分として請求されている9200万円をどのようにして捻出するのか注目が集まっていますが、では、この試練は一体誰に対する試練なのでしょうか?

親なのか、それとも寄付をする(した)人なのか…。

心臓移植手術成功後のひまりちゃん心臓移植手術成功後のひまりちゃん

子供の命は救われました。

現在、ひまりちゃんの経過は良好で、順調に回復しているそうです。

お金が払えなくて、希望通りの治療ができない人が沢山いる中で、ひまりちゃんに3億円以上のお金が集まり命が助かったのは、ある意味奇跡の物語と言えるでしょう。

因果というものがあるかどうかはわかりませんが、ひまりちゃんは良いご両親の元に生まれたんだなぁと思いますし、このニュースのおかげで、『世の中捨てたもんじゃない』と感慨深い思いに包まれた人も大勢いたことも事実です。(私もそのひとりです)

ただ、その後のお金は親が借金して負担すべきか、それとももう一度善意を求めて募金活動をするのか? それとも、国の医療制度が悪いと批判すべきなのか? この知らせを聞いて、人それぞれ思うことはあるでしょう。

余談ですが、これこそがACジャパンの桃太郎炎上CMが意味することに近いのかもしれません。

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当然ですが、寄付金を募ることは何も悪いことではありませんし、善意を施すことに対して批判する理由もありません。ただ、手術後の体調不良による治療や、長期入院でかかった追加医療費の9200万円、これは一体誰の試練なのかと考えさせられます。

ブラックジャックの名言多分、皆は親の覚悟を知りたいだけなのかも

色々な意見が出ていますが、見ず知らずの幼い命をみんなで守ることにおいては、非常に日本人らしい美徳なのではないでしょうか。

ただ、そう思うと同時に、次のようなことも考えます。

私の子供が難病にかかったら同じことができるだろうか…。

ふと自分のことに置き換えると、なんだか胸が痛くなる話なのですが、皆で助け合おうとする豊かな心を持つことは、決して悪いことではないと思います。

ひまりちゃんが元気に育つことを祈っています。

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