KinKi KidsやB’zのシングル連続1位にもCDはオワコンの声?

KinKi Kids、20周年

KinKi KidsのCDシングル『The Red Light』が初週20万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得したことがニュースになっていました。

これにより『デビューからシングル首位連続作品数』において、KinKi Kidsがギネス記録を38作品に伸ばしたそうですが、デビューからずっと出したシングルがずっと1位というのは凄いことですね。

そして、よく引き合いに出されているのがB’zですが、こちらも1990年6月に発売された『太陽のKomachi Angel』から、通算49作すべてがシングル売上1位を獲得しています。

しかし、CDはすでにオワコン(終わったコンテンツ)と言われており、世間では昔のようにCD売上ランキングは高い評価の対象にはなっていないようです。

それでもやっぱりKinKi Kidsのギネス更新は凄いということで、今回はこのニュースについてみていきたいと思います。

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KinKi Kidsシングル連続1位でギネス更新

2017年7月21日にCDデビュー20周年を迎えるKinKi Kidsが、デビュー以来明け渡したことのないシングル初登場1位の記録を更新したことが話題となっていました。この記録はギネスにも載るほどで、世界的にも非常に大きな記録と言えるのではないでしょうか。

発売日 タイトル(/複数A面) 累計売上(枚)
1997年7月21日 硝子の少年 1,791,514
1997年11月12日 愛されるより 愛したい 1,644,334
1998年4月22日 ジェットコースター・ロマンス 934,636
1998年7月29日 全部だきしめて/青の時代 1,159,228
1998年12月9日 Happy Happy Greeeting/シンデレラ・クリスマス 614,154
1999年2月24日 やめないで,PURE/BABY LOVE 652,261
1999年5月26日 フラワー 1,045,977
1999年10月6日 雨のMelody/to Heart 851,870
2000年3月8日 好きになってく 愛してく/KinKiのやる気まんまんソング 525,980
2000年6月21日 夏の王様/もう君以外愛せない 874,580
2001年2月7日 ボクの背中には羽根がある 919,560
2001年5月23日 情熱 594,740
2001年11月14日 Hey! みんな元気かい? 418,000
2002年5月2日 カナシミ ブルー 329,610
2002年10月23日 solitude ~真実のサヨナラ~ 328,362
2003年4月9日 永遠のBLOODS 362,497
2003年6月18日 心に夢を君には愛を/ギラ☆ギラ 300,609
2003年8月13日 薄荷キャンディー 388,024
2004年1月15日 ね、がんばるよ。 326,791
2004年12月22日 Anniversary 525,905
2005年6月15日 ビロードの闇 319,120
2005年12月21日 SNOW! SNOW! SNOW! 317,397
2006年7月26日 夏模様 310,516
2006年11月29日 Harmony of December 300,338
2007年4月25日 BRAND NEW SONG 223,332
2007年9月12日 永遠に 229,746
2008年8月27日 Secret Code 224,608
2009年1月28日 約束 210,510
2009年10月28日 スワンソング 186,904
2010年12月1日 Family ~ひとつになること 190,932
2011年6月15日 Time 171,068
2012年1月11日 変わったかたちの石 147,508
2013年10月23日 まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを 200,878
2014年3月1日 Glorious Days 〜ただ道を探してる  
2014年11月12日 鍵のない箱 167,384
2015年11月18日 夢を見れば傷つくこともある 186,972
2016年7月20日 薔薇と情熱 154,000
2016年11月2日 道は手ずから夢の花 176,000
2017年7月12日 The Red Light  200,000

参照:年代流行

KinKi Kidsがこれまでリリースしたシングル全てが売上1位を獲得しているのは、それだけ不動の人気があるからでしょう。CDの売上枚数については時代とともに落ちてきていますが、それでも首位を守り続けることは並大抵のことではありません。

現在、KinKi Kidsはデビュー以来シングル連続1位獲得でギネスにも記録されているそうですが、この記録が塗り替えられることはかなり難しいはずなので、CDデビュー20周年を飾るにはふさわしい功績といえるのではないでしょうか。

KinKi KidsやB’zのCD売上記録にオワコンとの声も

CD、オワコン

KinKi Kidsのギネス記録やB’zのシングルCD連続1位記録とは裏腹に、日本の音楽業界においてのCD販売市場は冷え切っています。決して水を差すわけではありませんが、こうしたCD売上記録自体がオワコンだという声も少なくありません。

たとえば、握手券や投票券をつけたり、同じCDで異なる特典をつけたりする特典商法など、昨今のCD販売はCD音源自体がおまけ化しているところがあるので、「純粋に音楽が良いからではないのでは?」と素直に受け取れないところがあるのかもしれません。

同じCDチャートで、おまけで売れた音楽と純粋で楽曲勝負の音楽をごちゃ混ぜにして、『これが今週最も売れたCDシングルですよ!』と言われても、「なんか違う…」と違和感を抱いてしまうのでしょう。

実際、推しているアイドルの投票券目的で同じCDを何枚も購入したり、ファンがTwitterなどでアップしている同じCDの山を見ていたりすると、かつてのように母数に対してどれだけの人が購入したかという目安でチャートは見れなくなっています。そういった意味で、今のCD売上チャートというのは、かつての効力は持っていないのかもしれませんね。

90年代の中・後期には、売れているCDシングル1位がミリオンヒットを飛ばすのが珍しくなく、皆が認める音楽というものが存在していましたが、今はそういう音楽自体をほとんど見かけなくなりました。昔は『売れている曲=みんなが知っている曲』だったのです。

KinKi Kids

昔は音楽産業自体が盛り上がっていましたし、90年代はカラオケ産業も隆盛も手伝って、1曲ヒットが出せれば印税だけで一生喰っていけるとも言われていました(例:虎舞竜)。

今後もこのままCD販売自体が衰退していくことは間違いないと思われますが、これは音楽を聴くメディアがCDからMP3などのデジタル・フォーマットになったことが原因です。

これまでは、レコードやCDなどは個人で購入して聴くものでしたが、今はパソコンとネットがあれば聴きたいときに好きな音楽を聴くことができます。たとえば、P2Pなどのファイル共有ソフトによる違法ダウンロードや、著作権無視の動画配信サービスが普及したことによって、音楽が情報として共有されるようになったことはCD販売の売上に大ダメージを与えることとなりました

もちろんそれ以外にも、CDをパソコンに取り込む時にケースから取り出したきり、それ以来CDに触れることがないので、CDという製品自体にありがたみがなくなったことも要因としてあるかもしれません。

要するに、音楽を聴くためにわざわざCDを3,000円で購入する必要性について、疑問を持つ人が増えたということですね。

しかし、CDを買わなければアーティストが音楽活動するお金に還元されないので、ますます音楽業界が冷え切っていくのではないかという心配の声もありますが、そんな彼らを支えているのが『ファン』との結束力なのです。

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KinKi Kidsのシングル連続1位はファンとの結束力

ところで、KinKi KidsのCDシングル売上連続1位で、よく引き合いに出されているのがB’zですね。こちらも1990年6月に発売された『太陽のKomachi Angel』からずっとCDシングル売上1位を獲得しており、よく話題に上がっています。

ただ、CD最盛期に記録を伸ばし続けてきた両アーティストも、時代の移り変わりとともにCDの売上は落ち込んでいますが、それでもこのような音楽不況の中、連続記録が途絶えないのは、彼らの新曲を待ち望んでいるファンが多いからだといえるでしょう。

今年20周年を迎えるKinKi Kidsに、来年(2018年)デビュー30周年を控えているB’z。両者とも一度も解散せずにこのようなアニバーサリーイヤーを迎えられるのも、アーティストとファンとの結束力が実を結んだ結果に他なりません。

来年30周年を迎えるB'z

CDが売れない時代、生き残りをかけたアーティストたちが力を入れているのはCDの売上げではなく、『LIVE』や『コンサート』です。彼らは固定ファンを非常に大事にし、ファンはサービス精神旺盛なアーティストを益々好きになります。それがクチコミで広がって、さらなるファンを増やしているのが今の音楽業界での軸となる活動と言えるでしょう。

かつて、坂本龍一が「これから音楽は体験を売っていくことになるだろう」言っていましたが、CDが売れない時代において音楽の魅力を伝えるのは、現場の高揚感や臨場感といった空気や一体感なのかもしれません。

それがこの音楽不況においても、KinKi KidsやB’zがシングルCD連続1位として数字で出しているのは、ファンを大切に扱い信頼関係が築けているからなのではないでしょうか?

昔のように、必ずしもCDの売上げがみんなが聴きたい力に押されているのではなく、現代においてはアーティストとファンの結束力がCDの売上げを推しているという見方が正しいのかもしれませんね。たしかにCDはオワコンですが、オワコンのチャートでも結果を出すというのは、やはりそのアーティストがファンに愛されている証拠だと言えるでしょう。

今夏、B’zがこれまでのCDシングルをリマスターでコンプリートしたBOXセットを販売するのですが、一般人にはそれほど魅力を感じなくても、ファンにとってはやはり嬉しいものですし(個人的にGO-GO-GIRLSのリマスターは聴いてみたい)、アーティストたちの活動が一般層からファンへとまっすぐベクトルが向けられるようになったのは喜ばしいことだと思います。

B'zのコンプリートボックス

セブンネットショッピング

今後は昔のような大きなムーブメントは起きないかもしれませんが、お気に入りのアーティストを見つけて良い相互関係のもと楽しむのが、これからの音楽の楽しみ方なのかもしれません。

ということで、KinKi Kids20周年&シングルCD38作連続1位おめでとうございます。

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