NHKのAI「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」回答に衝撃走る

AIに聞いてみた NHK「どうすんのよ!?ニッポン」

2017年7月22日に放送されたNHKスペシャル『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』で、NHKが作ったAIが「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」と回答したことについて、ネット上では大きな衝撃が走っているようです。

誰にも迷惑をかけずに生きてきた結果、一人暮らしで40代を迎えてしまった人やその予備軍からすると、感情のない人工知能に「日本を滅ぼす原因になる」なんて軽々しく言われたくないのが正直なところでしょう。

家で何気なくNHKスペシャルを見ていたら、突然『犯人はお前だぁー!!!』と指を向けられた気分になった人も少なくないかもしれません。

日本を滅ぼす犯人はお前だ!

ちなみに40代で一人暮らしになるかどうかチェックできるあみだくじチャートもありましたが、私は2手で詰みました\(^o^)/

⇒40代ひとり暮らしあみだくじチャート

今回はこの話題について見ていきましょう。

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NHKのAI「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」

NHKが作ったAI(人工知能)が、今後の日本を分析した結果「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」と回答したことが、ネット上で話題になっています。

これは、2017年7月22日に放送されたNHKスペシャル『AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン』で行われた実験で、人口動態統計や産業動向調査など5,000種類以上、日本全国過去30年間遡った合計700万件以上の公的データから、NHKのAI『NEBRA(ネブラ)』がはじき出した答えのひとつ。

NHKスペシャルでは『日本の未来を動かす10のカギ』として、以下の項目を挙げていました。

NHKスペシャル、日本の未来を動かす10のカギのひとつ、40代のひとり暮らし率

現代においての社会問題を表す見慣れたパワーワードが並んでいますが、その中でも『40代ひとり暮らし率』と『女子中学生 肥満指数』については、どういうことなんだろうと興味を引かれるものがあります。

実際、なぜ40代の一人暮らしが日本を滅ぼす要因となってしまうのかというと、自殺者や餓死者、空き家、緊急出動などが増え、結果として合計特殊出生率(15歳から49歳の女性が生涯に産む子供の数を合計した指標)が減るからとのこと。

興味深いのは、現時点で40代一人暮らしは全人口の1.9%(249万人)しかいないというところでしょう。日本全体で2%にも満たない存在が、将来的に大きな影響を及ぼす可能性が高いというのは色々と衝撃的ですが、不安を抱えている世代にとっては追い打ちをかけるデータであることは間違いありません。

番組を担当するNHK放送局大型企画開発センターの神原一光ディレクターは、次のように語っていました。

「AIは、人の顔色をうかがって結果を出すようなことはありません。たとえ人間にはショッキングな情報でも、躊躇なく表示してきます。また、AIが示すのは『Aが増えると、Bも増える傾向にある』といったパターンのみで、因果関係があるかどうかまでは教えてくれません。ですから、その読み解きは、私たち人間がする必要が出てきます」

引用元:HUFFPOST

因果関係までは教えず、ただクールにデータに基づいた答えを出すのがAIの特徴とのこと。

『結果こそが答え』という冷徹さは、ある意味では回答の信憑性を高めてくれるものですが(この件については後述するとして)、それが特定の人たちへ向けられたものだとしたら反発が起こります。

いつか人類と人工知能の戦争が起きるという予測さえされていますが、もしAIが物理的に人間を諌めるような制動力を得たらどうなるか、今回はその一端を表しているとも言えるのではないでしょうか?

NHKのAIの答えに40代一人暮らしが衝撃

あなたが40代になったときに一人暮らしになる確立100%

NHKスペシャルでAI(人工知能)がはじき出した「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」という答えについて、視聴者やネットユーザーから一部反発が起こっています。

ニッポンの未来を変えるカギTOP50

1位:核家族世帯数
2位:40代ひとり暮らし率
3位:病院数
4位:女子中学生 肥満指数(平均的生徒)
5位:平均婚姻年齢(初婚男性)
6位:自動車保有数
7位:”できちゃった婚”率
8位:平均寿命(男性)
9位:老衰死亡者数
10位:婚姻件数
11位:国民医療費(一人あたり)
12位:60代以上ひとり暮らし率
13位:教職員数
14位:ひとり暮らし率(全年代)
15位:男性死亡率(年齢調整)
16位:早寝早起き率(中学生)
17位:建設業者数
18位:相対的貧困率(高齢世帯)
19位:出産費用(一人あたり)
20位:100歳以上人口
21位:得票率(参院比例代表 第一党)
22位:アルコール消費量(一人あたり)
23位:家庭内会話率(中学生)
24位:家事労働時間(女性)
25位:通勤通学率(徒歩・自転車)
26位:ハンバーガー店数
27位:非正規雇用率
28位:平均労働時間
29位:”地域ブランド”指数
30位:年収1000万以上世帯数
31位:経管栄養カテーテル交換率(一人あたり)
32位:自転車保有台数
33位:脳梗塞死亡者数
34位:女子小学生 肥満指数(平均的児童)
35位:住宅着工件数
36位:救急出動件数
37位:通塾率(中学生)
38位:外国人人口
39位:鉄道駅数
40位:第一子出生時年齢(男性)
41位:高卒 進学者数
42位:中小企業数
43位:総人口
44位:人口密度
45位:地方債発行額
46位:人工妊娠中絶件数
47位:企業総数
48位:持ち家数
49位:65歳以上人口
50位:合計特殊出生率

引用元:NHK

ご覧のように、日本にとって40代の一人暮らしだけが悪いというわけではありませんが、他に周知されている社会問題の中で第2位に掲げられているところをみると、なんとも言えない深刻さが伝わってきます。

今どき、40代の独身は珍しくなくなってきましたが、これが社会問題として可視化されてしまうとなれば、世間の風当たりも何かと強くなってくるかもしれません。

今回の特集を組んだNHKディレクターが「人工知能は答えは出すけれども、その因果関係までは教えてくれない」と話していましたが、それならそれで『なぜ40代の独身者が増えているのか?』というところまで、番組で踏み込んで欲しかったのが率直な感想です。

今の40代や30代後半辺りが、いわゆる就職氷河期世代だと言われていますが、彼らの中には「社会的に冷遇されていた時代環境が今の状態を招いた」と考えている人も少なくありません。望むべきでない未来を生きることができなかった挙句、日本を滅ぼす原因などと言われれば憤りを隠せないのも当然でしょう。

そんな中、このような意見も見受けられました。

AIのデータは因果関係ではなく相関関係

ネット上のするどいツッコミがなければ、「こうだからこうなった」という因果関係によるAIのデータ算出のように勘違いしてしまいそうですが、実際にはそれぞれのデータの相関関係による結果であることを理解しておかなくてはいけないようです。

このような前提条件を基に考えれば、NHKディレクターの言葉も納得がいくというものでしょう。

AIの40代一人暮らしが日本を滅ぼすについてのわかりやすい例えAIの回答は「アイスの売上げを減らせば溺れる人が減る」と言っているようなもの?

なんにせよ、AIの忌憚ない回答については非常に興味深いのですが、NHKがこのようなデータ結果をこれみよがしに出すことについては少し考えさせられるものがあります。

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「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」というAIマウンティング

人類のヒエラルキー

現在、人間とAIの関係は主従関係が成り立っていますが、仮にそれがはっきりと入れ替わるのがサイエンス・フィクションだとしても、今回のNHKスペシャルの人工知能マウンティングをを見ると、『富裕層>AI>貧困層』という関係性が容易にイメージできてしまいます。

たとえば、今回の発言はモラル的な問題がなくても、学者や有識者がうっかり『40代の一人暮らしが日本を滅ぼす』なんて発言したらどうなるか、日の目を見るまでもなく明らかです。しかし、「AIがこんなこと言ってますよ」とやられると、なんとなく人間の感情レベルでの怒りが役に立たないような気がして、恐怖を感じるというか、不安を抱いてしまうのです。

40代の一人暮らしというのは、その多くが独身者であり、未婚者ということになります。その多くは自ら進んで独身を選んだのかというと、決してそうではありませんし、皆それぞれ様々な悩みや将来への漠然とした不安を抱えています。

人工知能によるマウンティング

人工知能は、彼らが今後、自殺や餓死、空き家、緊急出動などの問題を生み出すだろうと予測するわけですが、なんというか、非常に冷たい。AIを使ったとんでもないマウンティングです。人間の人生をデータで読み込んで、この先に暗い人生が待ってますよとやったところで、それで一体どうなるというのでしょう。

もちろん、それで成功する人もいるだろうし、確率論をデータ算出することであらゆることにおいて成功率を高めるができますが、今の40代一人暮らしが望んだ結果ではないことを考えれば、彼らに対して「日本を滅ぼす」というのは、いくらなんでも失礼過ぎやしませんか?

NHKスペシャル、40代の一人暮らしが日本を滅ぼすを見た視聴者から共感の多かった意見

とはいえ、失礼で済めば良い話ですが、英オックスフォード大学と米イェール大学の研究で、最近、こんな論文が発表されています。

人工知能は、2024年に言語翻訳、2027年にトラック運転手、2031年に小売作業、2049年にベストセラー小説を書く、2053年に外科医として働く、などを達成する。

人工知能が45年後に人類より優れている確率は50%で、120年ですべての仕事を自動化する可能性がある。

引用元:Cornell University Library

以前、英宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が、AIの発展が(人間の未来に)必ず友好的であるとは考えていない」と発言していたことがありましたが、人類の遠く及ばない知能を扱う時に、人類の知能で対抗できなくなってしまったらどうなるのでしょうか?

昨年、Googleが開発したAI囲碁ロボット『Alpha碁』が、囲碁の最強棋士を破ったことが話題となっていましたが、プロ棋士たちが考えたもない不思議な棋譜だったと解説していたのが印象に残っています。

今後、NHKのAIが「40代の一人暮らしが日本を滅ぼす」と答えたこと以上に衝撃的なデータが出てくるかもしれませんが、それよりもAIを使ったマウンティングが行われないか心配です。

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