24時間テレビはギャラを寄付しない偽善番組?感動ポルノと黒い噂

24時間テレビは偽善番組?

今年も24時間テレビ『愛は地球を救う』の季節がやってきました。

2017年は例年と比べマラソンランナーの発表が遅れ、様々な噂や憶測が飛び交っていますが、マラソン企画自体は続けると明言しているので、どのようなサプライズが待っているのか気になるところです。

さて、そんな24時間テレビ『愛は地球を救う』ですが、一部の視聴者から「芸能人たちはギャラを寄付しない偽善番組だ」と言われていることがネットで話題となっていました。24時間テレビが偽善番組言われてしまう「黒い噂」を調べてみると、「チャリティー番組なのにギャラが発生するのはおかしい」「障がい者を使った感動ポルノが鼻につく」などの理由が挙がっていました。

昨年、24時間テレビに合わせて、NHKが『感動ポルノ』をテーマに扱った番組を放送していましたが、これはある意味、24時間テレビを偽善と感じる視聴者の声を反映したところもあるのでしょう。

たとえ偽善や感動ポルノだと言われたとしても、24時間テレビが毎年続く理由は、ひとえに私たちが障がい者の生活について考える日を作ることですが、私もある時期に同じようなことを思ったことがあるので(というか無関心に近かったかもしれない)、その気持ちがわからなくもありません。

ということで、今回は24時間テレビにまつわる芸能人のギャラや、感動ポルノと言われている噂について色々と見ていきましょう。

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24時間テレビが偽善番組なのはギャラのせい?

24時間テレビが偽善番組だと思う人は少なくないそうです。

その理由として、出演者に高額のギャラが発生しているのに視聴者から募金集めしていることや、障がい者の人たちに難しいチャレンジをさせて『お涙頂戴』のシーンを作っていることなど、番組自体のコンセプトや構成に色々と矛盾を感じるからだそうです。

24時間テレビは1978年から毎年放送されていて歴史も古く、来年で40周年となるメモリアルイヤーも控えています。視聴者参加型チャリティー番組として、公共の電波を使って日本中の人たちに障がい者の生活を伝え、募金を呼びかけてきました。良くも悪くもテレビが中心だった時代のレガシー番組ですが、インターネットの発達によって私たちがこれまで一方的に受け取ってた情報も、その受け取り方が変わり、意見が細分化されるようになってきました。

わかりやすいところで言うと、『チャリティー』を謳いながら、芸能人やテレビ関係者にギャラが発生しているところは、多くの人が矛盾を感じやすいところではないでしょうか?

募金箱を持った子供

少し意地悪な例えですが、駅前で募金箱を持った子供たちに時給が発生していたら、その時給をそのまま寄付しろよと考える人がいてもおかしくないかもしれませんし、そもそもそんなバイトを雇った企業や会社が、そのお金を募金を必要としているところに寄付すれば良いのでは?という考えに至るかもしれません。

基本的に『募金活動=ギャラは発生しない』というのが自然な思考なのですが、募金を呼びかける芸能人たちにはギャラが発生していると言われています。人によっては非常に高額のギャラが出ているという噂もあるので、このような話がネットで広まれば、『24時間テレビは偽善番組』だと考える人が増えてくるのは必然です。

まずは、24時間テレビのギャラについて黒い噂が流れるようになった、芸能人たちの発言を色々と紹介していきましょう。

萩本欽一、24時間テレビのギャラについて萩本欽一(2007年マラソンランナー)

「だって、ギャラがいいんだよ。(指を2本立てて)コレ(2,000万円)だもん」

FLASHの特集記事、24時間テレビのギャラについて週刊誌FLASH(2013年7月)

「嵐は5人で5000万円、特別ドラマ主演の嵐・大野智は+500万円、チャリティマラソンランナー大島美幸は1,000万円、チャリティーパーソナリティー上戸彩は500万円、総合司会羽鳥慎一は500万円」

西田ひかる、24時間テレビのギャラについて西田ひかる(1991年司会)

(制作発表の会見にて)「まさかチャリティー番組で出演料が出るとは思わなかった」

ふなっしー、、24時間テレビのギャラについてふなっしー(2013年出演)

「24時間テレビのギャラ5万と2万4千足して梨円(※合計7万4千円=梨)チャリするなっしー♪」 

明石家さんま、、24時間テレビのギャラについて明石家さんま

「(他の出演者も含めて)ギャラが出るなら出演しない」

ビートたけし、24時間テレビのギャラについてビートたけし

「24時間テレビから出演依頼がしつこく来てんだけど全部断ってやったよ。あんな偽善番組は大っ嫌いだ。誰がなんと言おうと絶対でないから。ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな。チャリティーって言うくらいなら、おまえら全員ノーギャラででろよ!このやろー!!」

松本人志、、24時間テレビのギャラについて松本人志

「ギャラもらっていいのかっていう話にもなるんですよね。ギャラもらいましたよ。それはやっぱり仕事やから。もらったお金をどう使うかは、こっちの勝手じゃないですか。それは(寄付したかは)言いたくないけどね」 

24時間テレビ『愛は地球を救う』への芸能人たちの出演依頼について、日テレ側は基本的にボランティアでお願いしているとのこと。しかしながら、収録による拘束時間の関係で『謝礼』という形でお金を支払うこともあるそうです。

しかし、2013年を例に上げれば、番組総製作費は4億2,000万円のうち、CMによる広告収入が22億2,750万円です。このことを考えれば、関係者が24時間テレビを金の成る木だと認識していないはずがありません。当然、企業のイメージアップにもつながるので、そこに関わる人たちにとっては、多少黒い噂が流れようとメリットの方が大きいことになります。

ただ、チャリティーやボランティアを謳いながら、番組の目玉となる芸能人たちに数千万から数百万円単位のギャラが支払われている事実であるならば、24時間テレビが偽善番組だと言われるのも分かる気がします。

たとえば、アメリカやフランスのチャリティ番組では、知名度の高さに関係なくタレントはノーギャラで番組を盛り上げるのが常識。基本的に彼らは、チャリティーの看板を背負っている認識があるので、チャリティー番組で高額報酬を得たり要求したりすることがありません。

私たちもそれが自然な流れだと考えるからこそ、芸能人たちへの高額ギャラが噂される24時間テレビに対して、何か違和感を抱き始める人たちが増えてきたのも頷ける話です。

24時間テレビの感動ポルノと黒い噂

NHKが放送した感動ポルノのアンケート結果意外なアンケート結果に注目

2016年、24時間テレビに合わせるように、NHKが『感動ポルノ』をテーマにした番組を放送したことが話題となりました。

感動ポルノとは、障がい者が大変な思いを抱きながら生活している姿を見て、健常者が感動したり励まされたりする場面について皮肉った言葉。特に24時間テレビの障がい者に密着した感動系の企画については、いまや『感動ポルノ』として視聴率を狙っていると指摘する声もあり、安易な綺麗事に反発を覚えたり、偽善だと思ったりするところもあるのでしょう。

24時間テレビにおいて、タレントが障がい者に寄り添う姿は、視聴者からの募金集めや、普段あまり意識することのない障がい者たちの苦労を知るきっかけ作りとして、大きな役割を果たしています。

しかし、そこにお金が絡んでいることが知られれば、やはり作られた慈善という印象の方が強く残る人も少ないないはず。実際、24時間テレビの『愛は地球を救う』というコンセプトから外れるような出来事について、様々な指摘があったので、ここでいくつか紹介したいと思います。

24時間テレビを断った乙武洋匡のツイート

2016年には、富士登山に挑戦した両足麻痺の男の子のワンシーンが、ネットを中心に物議を醸すことになりました。

これについては、障がい者と家族のリアルな姿だと考えられなくもないですが、この企画自体に無理があるので『感動ポルノ』の典型的なシーンだと言えるでしょう。

24時間テレビと言えば、タレントが番組オンエア中にマラソンに挑戦する企画が有名ですが、感動を作るために色々な疑惑も生まれています。

「西村知美が100キロマラソンに挑戦した2002年、午後6時すぎに『残り30キロ』だった表示が、約1時間後には『残り10キロ』になっていました。これが世界記録を上回るペースだったため、“ワープ”疑惑が噴出。」

「2012年に家族リレー形式で120キロマラソンに挑戦した佐々木健介・北斗晶ファミリーも、北斗が3歩ほど進んだだけで表示距離が610メートルも縮んだため、ヤラセだと批判が飛び交いました。また、北斗に関してはもともとひざに抱えていた不調が、このマラソンで手術までするまでに悪化しました」

引用元:サイゾーウーマン

視聴者を感動させるための苦肉の策だったのかもしれません。

他にも、2010年のマラソンランナーだったはるな愛、2013年の大島美幸は、マラソンの走行距離をごまかしていたと言われていますし(実際に距離を測定したネットユーザーもいたとか)、毎度毎度、番組エンディング時間でのゴールなどは、『感動』を演出しすぎてて嘘くさく見えてしまうという意見もあります。

さらに2016年8月23日、俳優の高畑裕太がロケで滞在中の群馬県で女性に乱暴して逮捕される事件もありました。売れっ子だった高畑裕太は、24時間テレビのパーソナリティとして出演予定だったのですが、芸能人のチャリティー番組への意識の低さを露呈した事件と言えるでしょう。

また、過去にはスタッフが起こした問題もあります。

24時間テレビスタッフ恫喝事件傲慢な24時間テレビスタッフ

生放送ならではのハプニングですが、やはりこれもチャリティー番組としての意識が欠けていると言われても仕方ありません。テレビの仕事は時間がキッチリしていますし、スポンサーが絡んだ『仕事』として認識していたことを考えれば、コンセプトズレしたスタッフの対応もわからなくもありません。

ここで紹介したいずれのエピソードも、24時間テレビのトラブルでよく聞く噂ですが、このような黒い噂が流れてしまうのも、24時間テレビが感動を演出していることを冷静に見る人が増えてきたことの証でしょう。とっさの編集でうまくまとめられた時代がすでに過ぎ去ったとしても、番組自体は形を変えてでも続いていくに違いありません。

なぜなら、この番組が終わってしまえば、芸能人へのギャラだけでなく、多くの視聴者が障がい者に対して無関心を装うようになるからです。

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24時間テレビが偽善番組と言われても続く理由

24時間テレビというのは、芸能事務所にとってはギャラも入りイメージアップもできるチャンスです。

いくら偽善番組だと言われ続けても、一部の声だけで実入りの多い番組を止める理由にはなりません。当然、ギャラについてはトップシークレットが守られているので噂の域は出ませんが、公平性を考えると、ゲストでもちゃんとギャラが発生しているはずなので、芸能事務所からするとただの仕事であると考えるのが自然でしょう。

しかし、寄付するという精神性が欧米に比べて低い日本において、24時間テレビのように1年に1度でもいいから募金をするお祭りがあるのは良いことです。街では24時間テレビの募金で寄付された福祉車両をよく見かけますし、あらゆる福祉活動に善意のお金が使われていることを考えれば、それで助かる人もいるからです。

24時間テレビがなければ存在しなかったお金と考えれば、正に『しない善よりする偽善』といったところなのではないでしょうか?

もちろん、芸能人がノーギャラでチャリティー番組に出ればそれに越したことはないのですが、長期間のロケやチャレンジ企画、24時間の拘束時間などがなくなれば、クオリティが今より格段に下がることになり、結果的に募金どころか、世間の関心を引き寄せることもできなくなってしまいます。

24時間テレビの芸能人のノーギャラについて

よくある勘違いで、ボランティアには無償ですべきだと言うものがあります。しかし、ボランティア(英: volunteer)とは、自発的に参加や志願兵という意味であり、決して無料奉仕が当たり前というわけではなく、無償もあれば有償のものもあります。

つまり、24時間テレビは、芸能人にギャラを支払って、チャリティー活動の認知を広げていると考えれば納得できます。結論としては、24時間テレビの芸能人の出演料はチャリティー活動のコストなので、彼らの知名度を使って多額の募金が集まるのであれば、まったく何も問題がないということなのでしょう。

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たしかにチャリティーと銘打った番組で、自分たちは高額報酬をもらって胸が痛まないのかという疑問が残るのですが、偽善番組だ感動ポルノだの言われながらも、それでも『しない善よりする偽善』なのかもしれませんね。

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