北朝鮮の核攻撃は電磁パルス攻撃の可能性が高い?恐怖のシナリオ!

電磁パルス攻撃による電気のない世界

2017年7月28日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が日本の北海道近く着弾し、核攻撃の脅威が高まってきています。このような北朝鮮のミサイル発射による挑発的行動には、着々としたミサイル発射実験の実績が伴っていることを忘れてはいけません。

そんな中、恐怖のシナリオとして噂されている北朝鮮の電磁パルス攻撃(EMP攻撃)についても触れておかなければなりません。電磁パルス攻撃は核を使ってはるか上空で爆破させることによって、下界の電気を奪うというものですが、実は北朝鮮の狙いはこの電磁パルス攻撃である可能性が高いという指摘があるのです。

もし電気を奪われてしまえば、私たちの生活がどのようになるか想像に難くないでしょう。

そして、本当にそんな攻撃が可能なのでしょうか?

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北朝鮮の核攻撃は電磁パルス攻撃の可能性が高い?

2017年4月から始まった北朝鮮とアメリカが緊張状態も、政治的理由から全面戦争が起こりにくいと見られていたのですが、2017年7月28日深夜に発射した北朝鮮の弾道ミサイルが北海道近くの日本海に着弾したことで、再び警戒の声が高まっています。

北朝鮮によるミサイル発射の軌道

北朝鮮ミサイルの着弾点からそう遠くない場所に、北海道の泊原発があります。

このような威嚇は、北朝鮮の攻撃と核を容易に結びつけることができますが、普通、私たちがイメージするのは核兵器がもたらす熱線と爆風による破壊。そして、大規模な殺傷と放射能汚染です。

しかし、北朝鮮の核攻撃のもう1つの狙いとして、核をはるか上空で爆破させて引き起こす電磁パルス攻撃(EMP攻撃)というものがあり、その可能性が高いとして注目が集まっているのです。

 

電磁パルス攻撃?

あまり聞きなれない言葉かもしれません。

しかし、これもれっきとした核攻撃です。

しかも、非殺傷兵器として使用されるので、世界的に非難を浴びる人的被害を与える攻撃よりも、北朝鮮が狙っているのは、この『電磁パルス攻撃』の可能性が高いと言われているのです。

電磁パルス攻撃の詳しい解説

通常、核兵器は、局所的な破壊を目的に地上に向けて発射されます。そして、放射能汚染により相手国に甚大なダメージを与えるという、凶悪な兵器として認知されていますが、もしその核兵器をはるか彼方上空で爆発させると電磁パルスによる攻撃を与えることができるのです。

電磁パルスとは、高さ30kmから数百kmの高高度で核を爆発させることで起きる電磁波で、ガンマ線が空気分子と衝突することで発生します。

そして、上空で発生した電磁パルスが、地上の地磁気に引き寄せられて大電流となり、下界の電子機器や送電線などに入り込んで電気が使えなくなるのです。

 

電気が使えなくなる?

にわかに信じがたいことですが、本当にそんなことが起きるのでしょうか?

実は過去の事例で、1962年に米国が北太平洋上空400kmで行った核実験では、実験場から1300キロ・メートル以上離れたハワイ・オアフ島で停電が発生しました。もしこれがアメリカ本土ならば、全米規模で電力が失われていただろうと指摘する物理学者の意見もあって、翌年には大気圏内や宇宙空間で核実験を禁止する条例ができたとのこと。

それ以来、上空での核実験は行われていないのですが、電磁パルス攻撃は現実的に起こりうる禁断の攻撃手段として認知されています。

核兵器は、地上に向けて射てば『大規模な破壊』、上空に射てば『地上の電気を奪う』という2つの怖さがあり、どちらも死を招く破壊であることは言うまでもありません。

核を使った電磁パルス攻撃の恐怖のシナリオとは?

北朝鮮による弾道ミサイルとEMP攻撃の比較

北朝鮮の核を使った電磁パルス攻撃(EMP攻撃)には、どのようなことが想定されているのでしょうか?

2017年5月14日、北朝鮮は高高度ロフテッド軌道のミサイル発射実験を行い、その実験を成功させたというニュースがありました。

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これは北朝鮮が発射した弾道ミサイルの軌道が相手国のレーダーに捕らえられないために、標準よりも高い角度で打ち上げることができると証明するためのものでした。しかし、発射して上空で爆発させるだけだと手の打ちようがないことになります。

たとえば、その高高度の打上げが日本への電磁パルス攻撃を狙ったものだとしたら、朝鮮半島への影響も避けられないという見方もあります。ただ、北朝鮮と先進国日本では電気によるインフラの供給率が違うので、北朝鮮がヤケクソで電磁パルス攻撃による反撃を考えていたとしたら恐怖のシナリオです。

 

実際、核弾頭を積んだミサイルをロフテッド軌道で打ってくるとも限りません。

軍事専門家によると、相手国の沿岸まで北朝鮮が貨物船舶などで近寄り、そこから観測用気球で核弾頭を浮上させ、遠隔操作で起爆するという電磁パルス攻撃が可能とのこと。

核弾頭を積んだ観測用気球がどれほどの大きさなのかにもよりますが、ミサイルを発射させなくても核による攻撃を行えるというのは非常に恐ろしい話です。

観測用気球による核兵器

では、なぜ北朝鮮による電磁パルス攻撃の可能性が高いのかというと、それはやはり人的被害を与えない非殺傷兵器として、小国が大国のインフラを破壊できるところではないでしょうか?

本土に着弾させなくても良いというメリットもあります。

人間は人の死には敏感ですが、電力破壊によるインフラ攻撃への反撃で、アメリカが北朝鮮へミサイル攻撃を行えるのかというと賛否両論分かれそうです。ひょっとすると、これこそが北朝鮮の描いているシナリオなのかもしれません。

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北朝鮮の核電磁パルス攻撃への対策はない

北朝鮮と相対する国は、大陸間弾道ミサイルの迎撃システムは完備しているのですが、2017年においてはアメリカでさえ、電磁パルス攻撃(EMP攻撃)への対策はこれからだといいます

トランプ大統領が、何らかの施策を打ち出す可能性は高いとされつつも、北朝鮮が核を使って電磁パルス攻撃に打ってきた場合、現時点ではどの国も効果的な対策はないと言われています。

映画『007/ゴールデンアイ』は、電子パルスを発射してあらゆる電子機器を使用不能にするという旧ソ連が残した秘密兵器の攻防を描いたストーリーでしたが、漫画や映画などでは『対策のしようがない最終兵器』としてよく電磁パルスが出てきます。裏を返せば、それだけリアリティのある兵器だとも受け取れます。

もちろん、今後は日本でも電磁パルスへの備えの必要性は考えられています。

電磁パルス現象は核爆発だけではなく、宇宙規模の自然現象でも起きており、太陽表面の巨大爆発で起きる磁気嵐(太陽嵐)が地球に直撃したときに発生ことでも知られています。1989年、カナダで磁気嵐によるとみられる停電や、2012年にもかなり大規模な太陽嵐が地球近くを通過したというNASAの観測もありました。

人類において、電磁パルス現象によって電気が使えなくなる未来は、少なからず起こりうると想定しなければいけないのかもしれません。

太陽嵐による電磁パルス現象の仕組み

NASAによる太陽嵐の警鐘

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実際、電気なくなれば生活が困るだけではなく、間接的に多く人の命も奪われることになるかもしれません。テレビも冷蔵庫も使えず、都市部の信号機が停まって交通は麻痺。ゲームやインターネットどころか、スマホやパソコンも使えず、預金などの資産データも白紙。

しかも電磁パルス攻撃の場合、一時的な停電ではなく、何年も国の電力が復旧しないと言われているので、医療や介護などの福祉にも大きなダメージを与えることになります。

核による電磁パルス攻撃で不安を煽ったところで、何もできない現実の隙をつかれたらどうしようもないのですが、社会から電気が奪われた時のデメリットに目を向けることは大切です。

電気がないと生活が成り立たない負の面に気付かされると同時に、北朝鮮が描く非殺傷兵器による恐怖のシナリオが残されていることも、私たちは知っておいた方がいいかもしれませんね。

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