北朝鮮ミサイルのグアム攻撃ルート問題!核兵器が日本を通過する?

北朝鮮からグアムへ飛ぶミサイルのヤバいルート

北朝鮮がグアム攻撃計画を表明したことを受けて、日本ではそのミサイルルートが問題となっています。

もし、本当に北朝鮮がグアムを狙った場合、ミサイルが日本を通過することになり、下手すると何らかの間違いで日本にミサイルが落ちることも考えられるからです。そして、非常に可能性は少ないと言われていますが、核兵器が使用されるケースも想定しなければなりません。

日本政府は、北朝鮮がグアムに向けてミサイルを発射したときのルート上の防衛として、島根県の出雲、広島県の海田市、愛媛県の松山、高知県の高知駐屯地に『PAC3(地上配備型迎撃ミサイル)』を配備しています。

今回はこの問題について、できるだけわかりやすく説明していきたいと思います。

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北朝鮮ミサイルのグアム攻撃はルートが問題!

2017年8月9日、北朝鮮の軍司令官が「近々、米領グアム沖に中距離弾道ミサイル『火星12』を4発同時に撃ち込む」という計画を表明したことで、グアム攻撃のルート上に位置する日本へのミサイル落下が懸念されています。

アメリカと北朝鮮の緊張が続く中で、トランプ大統領と金正恩の言い合いがかなり激しくなってきているのが気になるところですが、日本人からすると、上空に物騒なミサイルが飛ばされたらたまったものではありません。

北朝鮮のミサイル攻撃についての世論調査

北朝鮮ミサイルによるグアム攻撃で想定されているルートでは、島根・広島・愛媛・高知辺りが危険だと言われています。ただ、ミサイル発射台の場所によっては、九州を通るパターンも考えられるそうですが、日本政府が島根・広島・愛媛・高知の四県にPAC3を配備させたところを見ると、当初より想定されているルートが一番ミサイル通過の可能性が高いということでしょう。

北朝鮮からグアムへのミサイルの軌道上にある日本とPAC3の配置図

さて、次なる問題は、本当にグアムに向けてミサイルが発射された場合です。

北朝鮮からグアム沖まで約3,400km。ミサイルの飛行時間は約18分間という計算が出ており、基本的に米軍がミサイルを迎撃するものとされています。

ただ、北朝鮮からグアムまで一本の線で結ぶと、日本上空をミサイルが通過することは避けられません。その時に、日本の領空内に入ったミサイルを、日本が迎撃するべきかどうかが問題になっているのです。

たとえば、北朝鮮のミサイル発射が失敗した時は迷わず迎撃できるでしょう。

しかし、日本列島を通過するミサイルについては?

そのミサイルに核が積まれていたら?

日本上空を通過するミサイルの問題について、現在、様々な議論が沸き起こっていますが、その前にまず、なぜ北朝鮮がグアムを攻撃しようとしているのか知らなくてはいけません。

北朝鮮のグアム攻撃が注目されている理由

朝鮮半島で訓練中のグアムからの戦略爆撃機

これまで幾度となく北朝鮮の挑発がありましたが、今回のグアム攻撃計画については国際的に多くな注目を集めています。

今回、北朝鮮からのグアム沖ミサイル発射計画が表明された理由は、2017年7月にアメリカ軍がグアムの空軍基地から戦略爆撃機を飛ばし、朝鮮半島上空で軍事訓練を行ったことによる反発だと言われています。

グアムにはアンダーセン空軍基地があり、ここはアメリカにとってアジア方面への重要な軍事戦略拠点。さすがに相手国の軍施設へ直接ミサイルで狙うと、北朝鮮にとっては『挑発』どころか『自滅』の道を選ぶことになることがわかっているので、北朝鮮が攻撃目標としているのは、グアム周辺の30~40kmの海域。ここは『接続水域』と呼ばれる場所で、アメリカが密輸や密入国などの不法船を取り締まっています。

いわば一番近いアメリカの領海ギリギリにミサイルを落とすことで、アメリカに手が届く戦力を誇示するだけでなく、グアムへのミサイルルートから在日米軍がある日本や韓国に脅威を示すことも可能となるのです。

北朝鮮のミサイル発射の瞬間

そしてもう一点、北朝鮮は核兵器としてミサイルを発射できるとの見方が強いので、万が一に備えて無視できない状況と言われています。

今回、北朝鮮の軍司令官が表明したグアム沖へのミサイル発射計画において、「島根・広島・高知上空を通過する」という説明がありましたが、わざわざ『広島』という名前を出したのは、核を想起させるためだと考えて良いでしょう。

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北朝鮮の核兵器が日本を通過?

気になるのは、北朝鮮が核兵器を使用する可能性です。

この議論については至るところでなされている話ですが、結論から言うと、北朝鮮から核攻撃を仕掛けてくる可能性は極めて低いと見られています。

核保有国が戦力として『核兵器』を使用しないのは、核による報復があることはよく知られた話です。前提として、自国が滅びてしまえば勝利もへったくれもないので、どの国も核のカードを切ることができないようになっています。

逆に万が一、核弾頭を搭載したミサイルが韓国や日本上空を通過し、予告通りグアム沖に落とし核汚染させたとすれば、トランプ大統領の言うとおり、『世界が見たこともない炎と怒りに直面する北朝鮮』を目の当たりにすることになるのですが、それは北朝鮮も重々承知していることです。

トランプ大統領も金正恩も言葉こそ過激ですが、どちらもパフォーマンスとして口喧嘩している要素が強いと言えるでしょう。よって核弾頭ミサイルについては、北朝鮮の示唆するグアム攻撃計画で使用されることもなければ、日本の上空を通過することも考えにくいので、とりあえず安心して良いと思います。

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北朝鮮ミサイルのグアム攻撃ルートは大丈夫か?

実際、北朝鮮ミサイルがグアム攻撃計画を表明したことで、日本上空を通過するミサイルのルートが明確になったことは無視できません。核兵器使用の可能性はほとんどないとしても、日本上空にミサイルを飛ばす可能性はまだまだ残っているからです。

2017年に入ってから、北朝鮮のミサイル発射実験による挑発が、徐々にエスカレートしていることを考えれば、まず、北朝鮮の狙いがどこにあるのか見極める必要があるでしょう。

たとえば、今回のグアム攻撃計画の表明はしたものの、結局、北朝鮮がグアムを攻撃するかどうかは定かではないからです。仮に北朝鮮ミサイルがグアム攻撃をした場合、北朝鮮が背負うリスクは非常に大きいので、果たして本当にそんな軍事行動に出るでしょうか?

そもそも、北朝鮮のミサイルがグアム沖30~40km地点にピンポイントで着弾させられる能力があるかどうかも疑問です。

グアム攻撃の詳細図解グアムの接続水域ギリギリを狙うと宣言するが…

ただ、このミサイルのルートは日本にとっては大きな問題なのは、ミサイルがグアム近海まで届かずとも、日本よりの太平洋側に着弾させる狙いがあるかもしれないからです。単純な話、日本の排他的水域にミサイルが落ちた程度ではアメリカは動きません。

北朝鮮がグアムに向けてミサイルを4発撃ったとして、それが本当にグアム近海に着弾したら『シャレ(挑発)』にならないので、体よく日本の排他的水域にミサイルに落とす可能性があります。

実際、北朝鮮が本気でグアムを狙うなら、中距離弾道ミサイルが日本を通過する時はかなり高い位置を飛行するはずなので、迎撃は難しくなるでしょう。しかし、北朝鮮がグアムまでの距離を想定していないなら、日本に危険が及ぶことも十分に考えられます。

島根・広島・愛媛・高知に配備した『PAC3(地上配備型迎撃ミサイル)』は、その可能性も含めた防衛と言えるでしょう。

北朝鮮のグアム攻撃に際し緊急配備されたPAC3

今回の話をまとめると、北朝鮮ミサイルの危険性はグアムよりも日本の方が高いということですね。

グアムへのミサイル攻撃のルート上、日本の太平洋側へ向けたミサイル発射実験だったとしても、北朝鮮としてはアメリカの報復を受けずして、国家党首としてのメンツも立ちます。

それに、4発のミサイルが同時に日本近海を狙った時、それがうっかり日本に落ちそうになったとしても、PAC3などの迎撃システムがどれだけ有用性の高いデータを見せるのか、北朝鮮も知りたいところでしょう。

実際、北朝鮮がグアム攻撃計画を公表したことで、人気観光地であるグアムに経済的なダメージを与えたので、今回の挑発は北朝鮮にとってはうまい一手だと言えるかもしれません。

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ただ、その裏で「アメリカは北朝鮮を口実にアジアでの軍備を強化している」とロシアのプーチン大統領が怒っているので、したたかで強欲な国の対立に翻弄されている日本はこれでいいのかと思うばかりです。

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