北朝鮮ミサイル発射はグアムでの迎撃確率90%!日本に落ちたら…

北朝鮮のミサイルを撃ち落とすTHAAD

北朝鮮がグアム沖へミサイル発射する計画を発表したことで、アメリカとの関係悪化が心配されていますが、現実的にグアムでのミサイル迎撃確率は90%以上と言われています。もちろんこれは、グアム本島やその領海内にミサイルが着弾しそうになった時の防衛なので、グアム自体の安全性はさらに高いことになります。

しかし、もしもそのミサイルが日本に落ちたら…。

今回は、北朝鮮のミサイル発射に対して、グアムと日本の防衛システムや迎撃の確率などを詳しくみていきたいと思います。

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北朝鮮ミサイル発射はグアムでの迎撃確率90%!

北朝鮮のミサイルがグアムに向けた発射された場合、グアムに配備されたイージス艦と『THAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)』により、迎撃できる確率は90%以上だと言われています。

今回、北朝鮮がミサイルの着弾点として狙いを定めているのが、グアム沖30~40km地点のアメリカ領海ギリギリの場所であり、『接続水域』と呼ばれる場所となります。いわゆる『寸止め』のミサイル発射実験による挑発行為となるわけですが、これまでと違って北朝鮮が明確な位置を指定してきたことで、今回、公表通りにミサイルを撃ってくる可能性が高いと見られています。

長距離戦略弾道ミサイル火星12

これを受けてアメリカは、グアム近海にイージス艦7~8隻、THAADによる迎撃態勢を整えているので、ある意味グアム本島の安全性は非常に高いと言えるでしょう。実際、イージス艦から発射される『SM3(海上配備型迎撃ミサイル)』だけでも迎撃命中率90%以上と言われており、日本に配備されている『PAC3(地上配備型迎撃ミサイル)』よりも高性能な『THAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)』も、(公表されているわけではありませんが)同様に迎撃命中率90%と言われているので、この2段構え防衛があればまず問題ないとの見方ができます。

北朝鮮からグアムまでの約3,400kmという距離を考え『火星12』が予告通り発射された場合、迎撃する地点で、ミサイルは最高度を越えたあとの自然落下となり軌道が定まっているので、イージス艦8隻から発射されるSM3やTHAADによる迎撃をくぐり抜けるのは不可能です。

ただ、これはあくまでもイレギュラーにグアムに危険が迫った場合の迎撃となります。

ここで注目されているのは、アメリカが個別的自衛権を発動させるのかどうかですが、グアム本島や近海であるアメリカ領海内に落ちなければ、アメリカがわざわざそのミサイルを撃ち落とす必要性がないので、その可能性はほとんどないと見られています。

グアムへ発射されたミサイルを日本が迎撃できる確率

北朝鮮ミサイル迎撃システム、PAC3

グアムに向けて北朝鮮がミサイルを発射した場合、そのミサイルを日本が迎撃できる確率はどのくらいでしょうか?

北朝鮮からミサイルを発射し、グアムの接続水域に着弾するまでの時間は約18分ですが、日本上空までだと4分ほどで到達すると試算されています。この時点では、ミサイルはまだ最高高度を目指して上昇中なので、日本を守るイージス艦やPAC3では撃ち落とすのは難しいと言われています。

但し、日本上空で上昇中であるということは、ある意味日本にミサイルは落ちないということなので、日本としてもグアムに飛んでいくミサイルに対して、わざわざ迎撃する必要性はないということですね。

先ほどと同じように、もし仮にそのミサイルがイレギュラーで日本に落ちそうになった場合、こちらも同様にイージス艦からのSM3による迎撃命中率90%、さらにPAC3による迎撃命中率90%なので、日本としても防衛できる確率はかなり高いと言えるでしょう。

ここでも問題となってくるのは、『集団的自衛権』を適用させて、その上昇中のミサイルを撃墜するかどうかです。前提として、イージス艦からのSM3は最高高度500kmまで飛ばせるので、グアムへ向かうミサイルを迎撃することは可能と言われています(PAC3は前提条件から外れます)。

ただ、今回のミサイルの場合だと日本上空380km辺り(いわゆる宇宙空間)を飛ぶ計算になるので、領空侵犯などの問題には当たらないとのこと。ここで集団的自衛権を発動させてミサイルを撃ち落とすことはないというのが大筋の見方ということですね。

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北朝鮮ミサイルが日本に落ちたら…

今回の北朝鮮のミサイル発射で一番迷惑なのが、「もしミサイルが日本に落ちたら…」という心配を与えられていることでしょう。

北朝鮮が4発のミサイルをグアム沖に発射する計画の狙いは、アメリカへの挑発を含めた『火星12の長距離飛行実験』となるのですが、その『火星12』というミサイルの飛行能力は未知数なので、何発かが間違って日本に落ちる可能性がないとは言いきれません

金正恩とトランプ大統領の舌戦が激化し、私たち日本国民としても不安が募る中において、日本としてもミサイルの迎撃態勢を整えておく必要はあります。今回のミサイル発射で核が使用される可能性は極めて低いのですが、現実的な問題として、ミサイルに搭載されたブースターの破片が落下してくることなどの危険性はあるとのこと。

ブースターはミサイルの上昇を補助し、ある程度加速がついて燃料が無くなれば途中で切り離されます。そして、その落下途中で多くが燃え尽きると言われていますが、長さ15m×重さ3tという小型旅客機ほどの大きさなので、日本海で切り離されたブースターが日本に落下する可能性が考えられるそうです。たとえばそれが日本近くだと、日本近海を航行している船舶や、日中数百機が飛んでいる日本上空の飛行機への危険性も出てくるので、まったく迷惑な話です。

まとめると、日本にミサイルが落ちそうになったとしても、イージス艦とPAC3が高い確率で迎撃してくれるので、とりあえずは安心と言えるのではないでしょうか。たしかに、北朝鮮がいつ、どこに向けてミサイルを発射してくるかはっきりした予測は立てられないのですが、今回はわざわざグアムを名指ししていることもあって、日本上空にミサイルが飛ぶ可能性が高いとみられています。

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⇒北朝鮮情勢まとめ

北朝鮮ミサイル発射約10分で日本に落ちる?迎撃の確率は何%?

今回、北朝鮮がグアムに向けたミサイル発射実験は、アメリカの領海の外を狙った挑発行為ではあるのですが、失敗したら日本に落ちる危険をはらんだものであるということですね。ただ、何かあった時に、本当に言われているような90%以上の確率でミサイルを迎撃できるのかは、非常に気になるところです。

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