北朝鮮核実験で放射能被害?日本への影響に心配の声が拡がる理由

北朝鮮核実験、日本への影響

2017年9月3日、北朝鮮が強行的に核実験を行ったことを受けて、日本への放射能被害などの影響が心配されています。

今回、北朝鮮が行った6回目の核実験は、過去5回の核実験を凌駕する最大規模のもので、広島や長崎に落とされた原子力爆弾の数倍以上の威力だと見られています。

これまでの北朝鮮核実験の規模の推移

中国や朝鮮半島から送られてくる風により、黄砂やPM2.5などの被害や悪影響が強い日本において、規模の大きな核実験による放射能の影響というのは、一体どのようになっているのでしょうか?

放射能による人的被害などが本当にないのか、詳しくみていきたいと思います。

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北朝鮮核実験で日本への影響に心配の声が拡がる!

2017年9月3日、6回目となる北朝鮮の核実験により、米朝開戦の懸念の他、放射能や地震など日本への様々な影響についても心配の声が拡がっています。

北朝鮮が「ICBM搭載用の水爆実験に成功した」と声明を出したことで、それが真実か嘘かの議論もありますが、国防上の観点から考えると『核実験は行われた』とみられており、北朝鮮の核の脅威は益々強まったと言えるでしょう。

北朝鮮の核実験施設のあるプンゲリ、地図核実験のあった豊渓里(プンゲリ)

今回、日本の気象庁は北朝鮮核実験による地震でマグニチュード6.1を観測し、前回のマグニチュード5.3から0.8ポイント高い数値を記録しています。マグニチュード6.1ともなると、核を使って人工的に中地震を起こせる力があるに等しいので、決して無視できる話ではありません。

一般的にマグニチュードが『1』増えると、地震のエネルギーが32倍になると言われているので、数字上ではわずか0.8ポイントの上昇と言えども、核実験としては前回と比べ約十数倍のエネルギーだったことになります。

中国延吉にある北朝鮮レストランの店員のコメント中国延吉にある北朝鮮レストランの店員のコメント

北朝鮮と中国との間に流れる川を境にした国境の街・延吉では、地震について、市民はすぐに北朝鮮の核実験によるものだと感づいたと言われています。そして、今までで一番大きな揺れだと感じた人も多かったとのこと。

中国延吉で働く北朝鮮レストランの女性店員は、6回目の核実験について「うれしい。誇りに思う」と答えていますが、中国のある新聞紙では、「核実験で中国東北部を汚染すれば、これまでの中韓関係はなくなる」と、放射能汚染への警戒を強めた社説を載せていることから、豊渓里の核実験が及ぼす影響は決して小さくないことがわかります。

核実験による放射能汚染を批判する中国の新聞社説

北朝鮮核実験の放射能汚染を心配する中国人核実験の放射能汚染を心配する中国延吉市民

核実験による近隣国への地震の影響もあり、市民からは放射能汚染についても心配されています。

北朝鮮核実験で日本の放射能被害が心配される理由

北朝鮮の核実験による放射能被害などの影響は、実際どの程度考えられるのでしょうか?

核実験が行われた3日、原子力規制委員会が日本海上空の放射能汚染を調査したところ、放射能汚染や、核実験に伴う放射能被害はないという結果が出ています。原子力規制委員会では、毎月1度、放射能汚染の調査をしているのですが、これからしばらくの期間は毎日調査を続けていくとのことでした。

少なくとも日本への放射能汚染は特になしということですね。

航空自衛隊による核種分析調査結果

しかし、北朝鮮の核実験が過去最大と言えども、今回で6回目です。なぜ日本人がそこまで放射能被害への警戒をするのか、その理由が気になります。

もちろん、毎年大陸から飛んでくる黄砂やPM2.5などの大気汚染ように、放射能がそれらの塵や埃に付着して海を渡ってくるのではないかという心配もあるでしょう。

考えてみれば、福島第一原発事故の時から、放射能汚染への不安というものは切り離せなくなっています。さらに遡れば、第二次世界大戦を終わりに導いた広島・長崎への原爆投下の時からそうなのかもしれません。ただ、北朝鮮が行った核実験による放射能汚染について、これほどまで早く安全確認が行われたことは、私たち日本人としても非常に安心できるものと言えるでしょう。

しかしながら、そういった政府の情報に警戒する人たちもいて、福島第一原発事故の時の放射能汚染や被害について、素早い情報提供がなされなかったことと比較してしまうところがあるようです。

何もフクシマの問題を掘り返すこともないという気もするのですが、放射能被害について、何やら恐ろしいということはわかっても、いまだに正しい見識が降りてこないままの状態においては、疑いの念を持ってしまうのも無理はないのかもしれません。

福島第一原発事故は、国際的に地球最悪規模の事故という見方をされていたのにも関わらず、放射能汚染を隠蔽した政府の方針国民からの信頼を失うに等しい行為だったからです。現に東電は、それを理由にトモダチ作戦で被ばくしたアメリカ兵たちから、多額の賠償金を求める裁判を起こされています。

【参考記事】
トモダチ作戦被ばくで東電に50億ドル要求!なぜ米兵だけが被害?

今回の核実験については、本当に放射能汚染はないと信じていますが、政府に不信感を抱いた一部の人たちからは、何を言っても信用されないという状況に陥っていることは憂えるべきことでしょう。

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北朝鮮核実験で浮かび上がる日本の問題

とはいえ、北朝鮮核実験が及ぼす日本への影響は、何も放射能汚染だけではありません。

日本に放射能の影響がなくても、核実験がきっかけでアメリカと北朝鮮が戦争に発展すれば、日本も知らぬ存ぜぬでは通らないでしょう。北朝鮮が言うように、ICBMに搭載できる水爆の実験が成功した可能性が否定できない今の状況であれば、それが日本に落ちないという保証は誰にもできないからです

例えば、北朝鮮との国境も近い韓国の首都・ソウルでは、北朝鮮の核兵器がソウル上空で爆発した時のシミュレーションを行っているそうです。

北朝鮮核実験による韓国のメディア対応

前回の記事でも書いたのですが、もしもアメリカが軍事力行使を強行することがあれば、必ず金正恩の予想を裏切るタイミングでくると考えられているので、何の前触れもなく戦争が始まることも視野に入れておかなければなりません。

【参考記事】
北朝鮮6回目核実験にアメリカが先制攻撃対応?戦争の可能性も…

2017年中にアメリカと北朝鮮の緊張状態の均衡が破れるという予測を立てる人も増えてきましたが、テレビでは依然として、放射能の危険性を訴える報道はほとんどありません。しかし現在、朝鮮半島と日本の間の海中では、オハイオ級原子力潜水艦が隠密に軍事訓練を行っているという情報もあり、着々とアメリカが攻撃の機を窺っている状態だと言われています。

このような状況ひとつ取ってみても、すでに「何も起こらないだろう」という希望的観測は通用しない段階に突入していますし、改めて日本ほど『核』の影響に振り回されている国はないと思い知らされます。

ヒロシマの黒い雨やフクシマの海に排出された汚染水など、「もう放射能汚染による被害は懲り懲りだ」と言いたい人は沢山います。その上、北朝鮮が核実験を強行するもんだから、放射能汚染による影響を心配する声が多いのも無理ありません。他国の放射能汚染と自国の原発事故による放射能汚染の拡散の違いさえ、忌まわしい記憶を呼び起こす要因となることを考えれば、核を保有することについての議論は尽きることがありません。

【関連記事一覧】
⇒北朝鮮情勢まとめ

もちろん、批判されるべきは北朝鮮であり、今以上に深刻な問題へ繋げないことが大切であることは言うまでもないことですが…。

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