アメリカはなぜ攻撃しない?本気なら15分で北朝鮮を消滅できる話

アメリカよ、なぜ攻撃しない?

北朝鮮の挑発が続く中、アメリカはなぜ攻撃しないのかという疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?

ミサイルの飛来や強大化する核兵器に怯え、世界的な核戦争への不安に晒される市民からすると、『アメリカがさっさと北朝鮮を攻撃すれば解決する』と考えるのは、ある意味自然な考えだと言えます。それどころか、米軍が本気なら15分で北朝鮮という国を消滅させることができるという話もあるほどです。

今回はこの疑問について、詳しく見ていきたいと思います。

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アメリカはなぜ攻撃しない?

アメリカはなぜ北朝鮮を攻撃しない?

そんな疑問が溢れかえる中、2017年9月9日に北朝鮮では建国記念日を迎え、ミサイル発射などの軍事的挑発が心配されていましたが、特に大きな問題が起きることなく過ぎ去ろうとしています。しかし3日には、警戒されていた6度目の核実験を強行し、いよいよアメリカのレッドラインを越えた感のある北朝鮮。現在のところ、アメリカからは何の軍事力行使も行われる気配がありません。

こうなってくると、過激な挑発を繰り返してきた金正恩に負けず劣らずで口撃を返していたトランプ大統領も、「結局は口だけだったのか…」と思うところもあります。

もちろん、北朝鮮の挑発に乗ったアメリカが先制攻撃を仕掛け、それで日本や韓国、中国、ロシアなどの近隣諸国が戦火に巻き込まれたり、それぞれの思惑が打ち破られたりしても困るわけなので、挑発に乗ることなく現状維持を選択している現在の状況は、決して悪いことではないという考え方もできます。

北朝鮮の核・ミサイルをめぐる各国の思惑

ただ、アメリカが静観を守る理由を知らなければ、なんとも薄気味悪く感じるところがあるのもたしか。

まず、なぜアメリカがレッドラインを越えたと見られる北朝鮮の核実験後、攻撃を行わなかったのかというと、第一の理由として『まだ準備が整っていないから』ということが挙げられます。もちろん、他にも様々な理由があるのですが、前提条件として、まだGOサインが出せない状況ではないかということが考えられます。

あれだけ戦力を持ったアメリカが攻撃の準備不足というのは解せないかもしれませんが、今回、アメリカが先制攻撃をする選択に『限定攻撃(部分的な軍施設を対象とした攻撃)』は考えられないので、必然的に『飽和攻撃(全面攻撃)』のみとなります。わかりやすく言うと、アメリカが先制攻撃を仕掛ける時は、北朝鮮に一切反撃させる余裕を与えることなく徹底的にやるということです。

実際、1994年のクリントン政権の時に北朝鮮への限定攻撃を考えていたそうですが、シミュレーションの段階で割に合わない被害を受けるという結果になり、北朝鮮もそれを察して核開発を一旦は止める素振りを見せたそうです。しかし、北朝鮮は現在に至るまで、核やミサイル開発を止めていません。

20年以上前のシミュレーションで限定攻撃が難しかったのだから、当然2017年の段階で限定攻撃を選択することは考えられないので、アメリカが先制攻撃を仕掛けるなら『飽和攻撃(全面攻撃)』一択となるのです。

北朝鮮への先制攻撃に対するトランプ大統領の見解

少なくとも、核保有国同士が軍事衝突を起こした事例は過去にないので、アメリカはそう簡単に北朝鮮を攻撃できません。仮に先制攻撃をするとしても、万が一の失敗も許されないミッションとなるので、準備は徹底的に行わなければなりません。

イメージとしては、2011年にパキスタンでビン・ラディンを暗殺した時以上に、綿密で高度な作戦が必要なことは明らかとなります。さらに、金正恩の影武者は何人もいるそうなので、斬首作戦などを絡めたとしても、一筋縄ではいかない問題が山積みとなっています。

 

それでも、アメリカは圧倒的軍事力があるから、十分に北朝鮮を叩き潰せるという見方をする人もいるでしょう。

次はその部分について詳しくみていきましょう。

本気なら15分で北朝鮮を消滅できる話

ステルス爆撃機B-2

米軍が本気を出せば、15分で北朝鮮を地図上から消滅させることができるという話もあります。

「我々の戦略的先制攻撃で、北朝鮮は地球上から消滅し何も残らないだろう。金正恩に反撃の余地はない。米軍の攻撃で15分も生きられないからだ」

(元太平洋空軍司令官 トーマス・マキナニー)

北朝鮮が6回目の核実験を行った2017年9月3日、アメリカのマティス国防長官は「北朝鮮は圧倒的大規模な攻撃に見舞われることになるだろう」と答えていますが、これはまさしく『飽和攻撃』を示唆していると受け取ることができるでしょう。

ただ、先ほども述べたように、金正恩には何人もの影武者が用意されており、幾つかある地下施設を転々としていると言われているので、この何重にも守られた金正恩を確実に仕留められるのかが問題です。

ぶっちゃけた話、米軍がグアムに配備しているステルス爆撃機B-2には地中貫通爆弾『バンカーバスター』を8発搭載できるので、そこに核弾頭を積んで地下施設ごと金正恩を吹き飛ばすことも可能です。

バンカーバスターの解説

さらに、北朝鮮近海にはオハイオ級原子力潜水艦も待機していると言われているので、アメリカが本気で攻撃を仕掛ければ、15分も経たないうちに北朝鮮を消滅させられるというのは、あながち間違いではないかもしれません。

ただ、作戦としてはかなり暴力的で、金正恩の生死の確認を取ることができない上、北朝鮮の国民の命が多数犠牲になる代償は避けられないでしょう。そして、このような手段を執ってしまったアメリカは、国際的に致命的な非難を受けることになり、世界情勢が悪化することも考えられます。

それに、アメリカの核攻撃には近隣国の核汚染が付き纏うことを忘れてはいけません。

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特に北朝鮮の国境近くにはソウルがあるので、北朝鮮が核で攻撃されたら韓国の人たちは堪ったものではないでしょう。同様の理由により、北朝鮮による韓国への核攻撃もないと見られていますが、韓国には在韓米兵も大勢いるので、この辺りもアメリカが北朝鮮を攻撃できない理由のひとつとして考えられるかもしれません。

当然、このような先制的な飽和攻撃は、挑発行為だけでは許されません。もし、そのような先制攻撃があったとするのであれば、それだけのバランスを取るための北朝鮮からの非道なアクションが必要となります。到底、成り立つ話ではないということですね。

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結局、アメリカは北朝鮮を攻撃できない?

なぜアメリカが北朝鮮を攻撃しないのか、その背景には様々なリスクが絡んでいることがわかります。

アメリカが攻撃しない理由を簡単にまとめてみましょう。

  • 反撃させないため部分攻撃という選択肢がない
  • アメリカが先制で核を使えば国際的な非難に遭う
  • 核を使わない先制攻撃には綿密な準備が必要
  • できれば国際的な支持を得られるきっかけを北朝鮮が作って欲しい

何にせよ核は禁じ手なので、アメリカが率先して使うわけにはいかないということですね。

武力による圧倒的制圧をするとしても、北朝鮮からの反撃の余地を極限まで削ろうと思うと、かなり時間を要することになるのでしょう。

まだしばらくはトランプ大統領と金正恩が過激な言葉のやり取りで終始すると考えられますが、ミサイルが日本か韓国に落ちて死者が出るレベルのことが起きないと、アメリカが先制攻撃することはないかもしれませんね。

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ということで、今回は『なぜアメリカが攻撃しないか』について見ていきました。

核保有国同士がにらみ合い、どちらかが飽和攻撃を行うというのは前例のないことなので、アメリカが慎重になるのはある意味当然かもしれませんね。ただ、こうした予測でさえも探り合い、裏をかき合っている状況なので、突然戦争状態になる可能性も多少頭に入れておいた方がいいことは言うまでもありませんが…。

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