北朝鮮はなぜミサイルを撃つのか?アメリカを嫌う理由を簡単に解説

北朝鮮のミサイル発射

北朝鮮はなぜミサイルを撃つのか?

そして、北朝鮮がなぜアメリカを嫌うのか?

北朝鮮とアメリカが緊張状態に陥り、そのことで振り回される日本。

北朝鮮のミサイル発射や核実験が脅威となり、アメリカが武力衝突をほのめかす。日本では防衛対策が叫ばれ、ここぞとばかりに左翼たちが政府批判をしています。悪いのは北朝鮮だっちゅーの。

今回は『北朝鮮がなぜミサイルを撃つのか?』『なぜアメリカを嫌っているのか?』という、非常にシンプルな疑問について、わかりやすく解説していこうと思います。

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北朝鮮はなぜミサイルを撃つのか?

米朝関係の緊張が高まる中、私たち日本人は「いつ北朝鮮からミサイルが飛んでくるのか?」と考えることが多くなりました。

そもそもの話、北朝鮮はなぜミサイルを撃つのか?

これって実は、『北朝鮮がミサイル・核実験を強行したことで、アメリカを動かしたことがあるから』、なんですね。

要するに、北朝鮮は、過去における成功体験を、ずーっと繰り返し行なっている、ということです。

北朝鮮によるミサイル発射実験

この北朝鮮の成功体験は、アメリカがブッシュ政権(ジョージ・W・ブッシュ 第43代アメリカ合衆国大統領)の時まで遡ります。当時、アメリカは北朝鮮に対し、強硬的な姿勢で外交政策をとっていました。

しかし、当時の北朝鮮・最高指導者であった金正日は、こうしたアメリカの高圧的な態度に業を煮やし、ある行動を取りました。それが、2006年7月の『ミサイル発射実験強行』です。

この時、北朝鮮はノドンやテポドン2号など計7発のミサイルを発射したのですが、これは当然、アメリカを威嚇するのが目的。当然、国連は「なにしとんじゃ、ゴルァ!」と非難決議を採択しました。

しかし、北朝鮮は『宇宙開発』を表向きの理由としていたので、「お前ら(国連)にそれを差し止める権利などない!」と主張したのです。

 

勢いはとどまりません。

同年10月9日、さらに北朝鮮は初の核実験を強行し、国際社会を驚かせたのです。

※余談ですが、10月10日は北朝鮮における『朝鮮労働党創建記念日』で、この前後数日間は、ミサイル発射や核実験に注意が必要だと言われています。

ここでも国連は、北朝鮮への制裁について言及のある国連憲法第7章(平和に対する脅威や侵略行為を許さないと定めた条約)に基づいた決議を、全会一致で採択。北朝鮮は、一気に国際社会から非難を浴びることとなりました。

 

ところが!です。

北朝鮮が立て続けに起こした軍事アピールにより、これまで相手をハナクソ程度に思っていたブッシュ大統領は、「こ、こりゃいかん…」と考え方を改めることにしました。国連のように実態がないものと違い、アメリカは北朝鮮に圧力をかけていた分、攻撃対象として狙われるので当然です。

要するにアメリカは、北朝鮮に対する方針を転換せざるを得なくなったのです。

イジメの問題で例えるとわかりやすいかもしれません。いままで高圧的に接してきた相手が、「校則なんか関係あるか、ボケ!」と居直り、ポケットにナイフとスタンガンを忍ばせて登校してきたようなものです。いじめっ子も、さすがに態度を改めるしかありません。

そして国連が決議を採択する一方で、アメリカは水面下で北朝鮮と交渉を行います。

その結果、どうなったか?

 

2007年3月、米朝国交正常化作業部会の開催。

2008年10月、アメリカは北朝鮮を「テロ支援国家」リストから削除。

 

北朝鮮は、軍事行動を示すことによって、アメリカを動かしたのです。

こうした成功体験のおかげ(?)で、北朝鮮はミサイル発射を強行するようになった、ということですね。

北朝鮮がアメリカを嫌う理由を簡単に解説

アメリカ嫌いがわかる北朝鮮のニュース

では、なぜ北朝鮮はアメリカばかりを目の敵にするのでしょうか?

次は、北朝鮮がアメリカを嫌う理由についてわかりやすく解説していきましょう。

 

北朝鮮がなぜアメリカを嫌うのかを説明するには、まず1990年9月まで時代を遡る必要があります。

1990年9月に何があったのかというと、『韓国とソ連の国交正常化』ですね。

韓国とソ連が関係を進展されるきっかけとなったのが、1988年開催のソウル五輪にソ連が参加したことです。その後、1990年6月に米サンフランシスコで、韓国・盧泰愚(ノテウ)大統領とソ連・ゴルバチョフ大統領が会談し、9月に両国の国交が正常化することとなったのです。

ソ連と北朝鮮の関係本当は北朝鮮と関わりたくなかったソ連

 

そして、この国交正常化に対し、「面白くない!」と不満を持ったのが北朝鮮。

ちょうどこの頃、アメリカとソ連の冷戦構造が朝鮮半島にも持ち込まれ、

『北朝鮮、ソ連、中国』

『韓国、日本』

『アメリカ』

この3つの陣営が、それぞれ対立する形で奇妙なバランスを取っていました。

それなのに、北朝鮮と同じ陣営だったソ連が、対立する相手の韓国と国交を樹立したんだから、北朝鮮としてはまったく愉快でない話なのです。

そしてさらに1992年8月、次は中国が韓国と国交を正常化。ご存知の通り、ソ連は韓国と国交正常化を果たした後、1991年12月に崩壊しているので、これにより、北朝鮮は孤立状態に陥ったのです。

 

ところで、なぜ中国が韓国と国交正常化を結んだのでしょうか?

当時、中国は台湾の積極的外交に頭を悩ませていました。その時、アジアで唯一、台湾と国交を結んでいたのが韓国でした。中国は、韓国と国交を結ぶことで、『台湾と韓国を引き離す』という狙いがあったのです。

「アホかボケコラしばくぞ」

ソ連、中国と立て続けに裏切られた北朝鮮は、怒り心頭。

アジアで孤立感を深め北朝鮮は考えました。

 

「こうなったら、アメリカ相手に瀬戸際政策をするしかない」

 

※瀬戸際政策とは、挑発的な外交を行い緊張感を高めることで、相手国から譲歩を引き出すというもの。正にいまの北朝鮮が行っているミサイル発射や核実験が、瀬戸際政策ということになります。

結果として、日朝国交正常化交渉は中断し、韓国と北朝鮮の南北会議は決裂することになったのです。

 

そこで、なぜ北朝鮮はアメリカを狙ったのかという疑問が生まれます。

これは主に2つの理由が考えられるでしょう。

ひとつは、『アメリカは自分たちを滅ぼす力を持っている』という脅威に基づく理由。

もうひとつは、『アメリカを動かせば他の国はなんとかなる』という合理的な理由。

当時、力もなく孤立した北朝鮮は、交渉相手をアメリカに絞ることで、起死回生の一手としたということですね。それから25年が経ち、瀬戸際政策は徐々に形をなして現在の状況を生んでいます。

なぜ北朝鮮がアメリカを嫌うのか?

それは、25年前の北朝鮮の孤立化が背景としてあったということですね。

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北朝鮮ミサイルに振り回される日本

 

今年に入って、何度も聞いた北朝鮮によるミサイル発射のニュース。

まだ33歳の独裁者・金正恩と、御年71歳のトランプ大統領が激しい罵り合いをしている中で、どうも日本が一番迷惑を受けているような気がしないでもない。

最近では、こんなツイートが話題になっていました。

北朝鮮がなぜミサイルを発射したり、アメリカを嫌ったりしているのかは先ほど述べた通りなのですが、さかなクンの言うように、日本人だけでなく魚たちも迷惑しています。

このように、ミサイルを撃って国際社会を敵に回す一方の北朝鮮ですが、33歳の独裁者が瀬戸際政策を止める気配は感じられません。だからといって、アメリカとしても何もしないわけにはいかないので、現在は『経済制裁措置をとって様子見』という状況ですね。

ただ、こうした腹の探り合いで、なぜ日本が迷惑をこうむることになるのか?

それは、どう話が進んだとしてもお金が絡んでくるからです。

 

アメリカと北朝鮮の緊張状態が煽られるほど、日本が防衛危機に晒されます。すると、アメリカから防衛システムやら兵器やらを体よく売りつけられます。すると、次は韓国や中国が「日本は戦争を肯定している」「日本は、自分たちが起こした戦争をまったく反省していない」などといって批判してきます。結局これも、お金を要求するための材料でしかありません。

余談ですが、先進主要国で北朝鮮と国交がないのは、アメリカ、日本、フランスだけです。実は、イギリスやドイツをはじめ、EUの多くは北朝鮮と国交があります。つまり、アメリカと北朝鮮がケンカするということは、日本もほぼそれに付き合わされるといっても過言ではありません。

これを迷惑と言わずに何と言おうか。

アメリカと日本の関係、ドラえもんで例える

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⇒北朝鮮情勢まとめ

ということで、今回は『北朝鮮がなぜミサイルを撃つのか?』『なぜアメリカを嫌っているのか?』という疑問について、わかりやすく解説してみました。

北朝鮮は、今後も変わらず、アメリカに敵意を持ち続けることでしょう。そして、アメリカと同等の力を持つまで、日本はそのいざこざに巻き込まれる続けることになります。それとも、アメリカが北朝鮮にストップをかけるのか…。

注目すべき問題であることは言うまでもありません。

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