解散総選挙とは何かわかりやすく!総理の専権事項は何がダメなの?

解散総選挙、国会

衆議院の解散総選挙待ったなし!

ということで現在、日本の政治は、2017年10月の衆議院解散総選挙に向けてざわめき立っています。

野党が「総理の専権事項は間違いだ!」「大義なき解散だ!」と声を荒げていたり、国民が「なぜこのタイミングで解散総選挙するの?」「いま、衆議院を解散する意味は何?」と疑問を投げかけたり、色々とわからないことばかり…。

安倍首相、解散総選挙について

今回は、『解散総選挙とは何か?』『総理の専権事項は何がダメだと言われているのか?』など、多くの人が抱える疑問について、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

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解散総選挙とは何かわかりやすく!

2017年10月に向けて、衆議院の解散総選挙が現実味を帯びてきました。

ただ、最近の安倍内閣は、北朝鮮ミサイルの対応の早さもあって、支持率が回復しつつあります。

そんな中、

「なぜ衆議院を解散するの?」

と、疑問を持つ人も多いと思います。

安倍首相、なぜ早期の解散?

要するに「一度選挙で決めたことを、なぜリセットする必要があるのか?」ということですね。

 

これは、『国民が政権政党を信じてくれるかどうかを確認したい』ということです。

衆議院の解散は総理大臣の権利なので、基本的に勝算があることが前提となります。ちなみに、今回の解散総選挙については、まさに国民からの信頼を強固にする目的があると言えるでしょう。

 

まず、衆議院の解散についてですが、これはつまり『現衆議院を白紙に戻す』ということです。475名の衆議院議員は、この時点で一度、一斉に失職することになります。

今回の衆議院解散でいうと、

「グッバイ今井絵理子!」

「グッバイ上西小百合!」

ということですね。

間違いありません。

 

そして、白紙に戻した状態で、改めて衆議院選挙を行います。

このように、もう一度選挙を行うことで、新しい衆議院議員が選ばれるのです。もちろん、選ぶのは日本国民である私たち一人ひとりの一票。その結果、過半数の議席を勝ち取った政党が、政権与党(現在は自民党)となり、日本の政治を主導していくことになるのです。

衆議院の解散総選挙、投票イメージ

ここで一旦、衆議院が解散する理由についてみてみましょう。

衆議院が解散となるパターンは、大きく3つに分けられます。

  1. 衆議院で内閣不信任案が可決された時
  2. 衆議院で内閣信任案が否決された時
  3. 内閣総理大臣が『解散総選挙』を宣言した時

 

1と2は非常にシンプルで、どちらにせよ「衆議院の議決で『今の内閣はダメ!』と判断されたらアウトだよ」というだけの話です。ただ、日本の場合、内閣不信任案も内閣信任案も、余程重大な失策やスキャンダルがない限り行われることはありません。

そして、次のステップで二者択一の選択を迫られることになります。

矢印マーク

・内閣の総辞職
内閣総理大臣(首相)と国務大臣が辞職。衆議院議員はそのままで、内閣の再編成が行われる。

・衆議院の解散(10日以内)
現職の衆議院議員が一度辞職。その後で総選挙。

内閣総辞職は、内閣総理大臣以下、大臣たちの退陣ですね。衆議院の意見を尊重し、『大臣の席の総入れ替え』というテコ入れをしてうまくやっていきましょう、という選択です。

それに対し衆議院の解散は、「待て待て!辞めるくらいなら、国民の判断に任せようじゃないか!」と、衆議院の議決より、国民投票を優先する選択と言えるでしょう。

 

以上のことから、今回の衆議院解散総選挙は、3.内閣総理大臣が『解散総選挙』を宣言した時のパターンに当てはまることがわかります。

さらに、現職の総理大臣が衆議院解散を宣言する時、大きく分けて2つの理由が考えられます。

ひとつは『何か大きな政策を行う前に、民意を問いたい』という時。

もうひとつは『国会審議が滞ったときに、民意を問いたい』という時。

 

内閣総理大臣がこのような判断をした後は、閣議を開き、全ての国務大臣からの了承を得た上で、署名を集めます。そして、晴れて衆議院を解散することが可能となるということですね。

しかし、そんな内閣総理大臣の解散権も、今回ばかりは野党から「専権事項の行使だ」と批判の声が集まっています。一体、どういうことなのでしょうか?

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総理の専権事項は何がダメなの?

解散総選挙についての新聞記事

安倍内閣の衆議院解散総選挙を受けて、各官僚たちが口を揃えて『専権事項(せんけんじこう)という言葉を使っている姿を目立ちます。しかし、野党は『総理の専権事項』に対し、不満をあらわにしています。

そもそも、専権事項とは何なのでしょうか?

専権事項を辞書で調べると、次のように書かれてありました。

限られた人物や組織の裁量によってのみ、判断や決定を下せる物事のこと。政治の場において多用される表現である。

引用元:weblio

 

わかりやすく言い変えるとと、『限られた人たちだけが取り決めできる特別な権利』ということ意味になります。

まぁ、こんな風に言ってしまうと、脊髄反射的に「悪」という印象を持つ人もいるかもしれません。ただ、今回の安倍総理が進めている解散総選挙については、法律上において特に問題ないそうです。

しかし。

野党の各代表者は、この総理大臣による専権事項に猛反発しています。

  • 「森友・加計学園の議論を国会でしたくないという、まさに総理の敵前逃亡、自己保身、疑惑隠しの解散と言わざるを得ません」(民進党 前原誠司代表)
  • 「国会を開けば追求される。国民の批判と怒りが怖い。だから、解散でフタをしている」(共産党 小池晃書記局長)

「まーた、野党が難癖をつけているのか…」

そう思った人も少なくないでしょう。

そこでポイントとなってくるのが『憲法第7条』の存在。

憲法第7条は、天皇の国事行為について規定されているのですが、現在、『総理の専権事項』と指摘されている衆議院の解散は、この憲法第7条にある条文のひとつなんだそうです。

 

???

頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになりそうですが、もう少し詳しく見ていきましょう。

一般的に。衆議院解散は総理大臣の権利だと考えられていますよね。しかしながら、厳密に言うと「そうではない」とのこと。

実は衆議院解散は、憲法第7条にある『天皇の国事行為』の中のひとつとして定められていて、あくまでも内閣の助言で、天皇が国事として衆議院解散を行うことが正しい法律なんだそうです。

これを整理すると次のような感じになります。

  1. 総理大臣が解散の意向を決める
  2. 内閣が承認する
  3. 総理大臣が天皇に助言
  4. 天皇が衆議院を解散する

まず一番大きなポイントが、4.『衆議院解散は天皇の仕事(憲法第7条 3項)というところです。

そして、3.『その(衆議院解散の)助言が内閣の仕事』ということになります。

 

ちなみに、天皇の独断で「衆議院を解散する」というのもダメ。

つまり『内閣の助言があって、天皇が国事として衆議院解散を行う』という流れでない限り、衆議院解散は成立しません。実質的な部分に焦点を合わせると、『衆議院の解散権は内閣総理大臣にある』という拡大解釈ができる。これがいわゆる、『総理の専権事項』として議論を沸き起こしているのです。

菅官房長官、総理の専権事項について菅官房長官は「問題ない」としている

 

そして、もうひとつ。

「それならそれで、好きなタイミングで総理大臣が衆議院を解散できるシステムはおかしい!」という声もあります。

かつては、イギリスでも同じようなシステムでしたが、民主主義にそぐわないとして6年前に改正しました。このことになぞらえて、今回の安倍総理の専権事項が批判の対象になっているわけです。

世界の議会解散と日本を比較好きなときに議会を解散できる国は少数派

しかし、こんなことは以前からわかっていることなので、それならそれで民主党政権時代に改正しておけばよかったのでは?と反論されて終わりかもしれません。但し今後の話として、国で議論される問題になるだろうということですね。

たしかに総理の専権事項は、伝家の宝刀と言われる権限です。これだけ野党から批判が出るということは、ある意味絶好のタイミングで、安倍首相がこの伝家の宝刀を抜いたと受け取れることもできるでしょう。

安倍内閣の支持率の推移支持率が上昇している今がチャンスの安倍内閣

テレビのワイドショーなどでは、総理の専権事項(解散総選挙)について「違憲だ!」「大義がない!」と騒ぎ立てていますが、正直、これこそが問題の本質だと思っています。

森友学園や加計学園問題で、本来すべき国会審議を遅らせてきた背景には、テレビや野党からの政権バッシングがあったことは間違いありません。実際、安倍首相から解散総選挙の意向が出ているのも、森友学園や加計学園問題で国会審議を遅らせた野党や、印象操作を行ってきたテレビ・メディアの在り方について、国民の目にはどう映ったかの信を問いたい、という気持ちがあるのでしょう。

そのことがわからないテレビや野党が、また重箱の隅をつつくようなことをして騒ぎ立てる。国民の目に、「またくだらないことを言って国の足を引っ張っている」とアピールしているに他ならないのです。

以前からわかっていた総理の専権事項のことで、野党やメディアがここぞとばかりに「ヤイノヤイノ」言う姿勢こそが、日本の国益を損なっていることに気がついて欲しいのです。

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ということで今回は

『解散総選挙とは何か?』

『総理の専権事項は何がダメだと言われているのか?』

について、わかりやすく解説してみました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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